傑作ステルスアクションシリーズ「メタルギア(ソリッド)」の5作品を収録(単体発売もあり)したコレクション「メタルギアソリッド マスターコレクション Vol.1」
旧機種でしかリリースされてこなかったタイトルが現行機で遊べるということでファン待望のタイトルとなるはずが様々な問題を抱えており、Steam版では高リフレッシュモニターではゲーム速度が倍速となる、音量設定がないにも関わらず音割れが発生しそうな大音量で音が鳴る、など酷い有様だが、特に発売前のアナウンスの段階から不安視されていたメタルギアソリッド2・メタルギアソリッド3のレンダリング解像度についてはなんとPS3・Xbox 360で発売されたHDエディションと同じ720p固定という今時発売されるゲームではありえない低解像度。アップスケーラされず実解像度自体も720p出力で出力されます、はい。
低解像度報告はSteam版で大体上がっているが、PS5・Xbox Series版も同様に内部解像度720pでレンダリングしている模様(上げられたスクリーンショットのボケ方見るに1080pのネイティブ解像度ではない)で、出力は1080pなのでレンダリング解像度が低いことに気づかず、解像度が数値で可視化されているSteam版で気づかれているのだろう。
だが、こんな時のPC版。もちろん既に高解像度化Modが作成されておりネイティブ4K解像度出力が可能な状態になっている。
使い方は簡単。上記のサイトよりMGSResolutionPatch.zipを落としてきてZIP圧縮ファイル内にある中にある「MGSResolutionPatch.asi」「MGSResolutionPatch.ini」、更にUltimate ASI Loaderも落として「d3d11.dll」「d3d11-x64.SHA512」の計4ファイルをMGS2・MGS3のゲームフォルダにコピーする。
標準では4K(3840*2160)解像度設定となっているが、1080p相当にしたい場合はMGSResolutionPatch.iniをテキストエディタなどで開いて、3840を1920、2160を1080と書き換えれば設定可能。
MGS3でのModファイル配置例
それではこのModによってどれほど画質が変わったか見てみましょう。
こちらが標準の720p出力
そしてこちらがMGSResolutionPatchによる4K解像度出力。
おお、ぱっと見で分かるほどシャープになっている・・・って確かにスネークの顔の輪郭を見れば荒さやボケが消えたのはわかるんだけど、DoFやブルームまでシャープなかかり具合となっていて、場面の印象や色合いがオリジナルとは異なる状態。
どうも、単純に数値だけ変えて高解像度化する程度の改良だと、この画面エフェクトの効きがオリジナルの雰囲気を再現できていない問題が発生してしまい、高解像度化しつつオリジナルの画面を再現するとなると余計な調整作業がかかってしまうのでオリジナルを忠実に再現したともっともらしい事を言って本当にベタ移植したということだろう。
いや、移植予算や作業日数増やせよ。「メタルギア」シリーズ再始動とかほざいているようだけど、その第一弾がこんな手抜きタイトルではまあ先は思いやられる。
MGS3のリメイクとか今回と同じように最適化不足になる未来しか見えない。