Steam版「龍が如く7 光と闇の行方 インターナショナル」が配信開始。

龍が如く」シリーズ最新作「龍が如く7 光と闇の行方 インターナショナル」が2月26日午前2時よりSteamにおいて日本地域から配信が開始された。

海外では去年の11月から配信していたにもかかわらずおま国状態だったが、公式配信に合わせて日本語音声&日本語字幕に対応し、また既にSteamで配信されている龍が如くシリーズは海外タイトルの「Yakuza」表記とは違いこの「龍が如く7」は日本タイトルのままとなっている。「インターナショナル」という副題が新たに付けられているが、無印版との違いは日本語音声以外に英語音声が選択可能なのと「PRENIUM NEWGAME」と「スーパー・ファイナルミレニアムタワー」を追加する有料DLCが最初から収録されている点。

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従来のアクションゲームだった龍が如くシリーズから主人公・舞台・ゲームシステムをすべて一新し、ターン制RPGに大きく生まれ変わったシリーズ最新作。

恩師の後を追って極道の道に入り、他人を助けるために殺人の罪を被る、出所すると環境が一変していた、という初代龍が如くのストーリーをなぞるかのような展開だが、冷静沈着・伝説と龍とまで呼ばれたほどの名声・実力も持ち合わせていた旧作の主人公である桐生一馬とは違い、新たなる主人公春日一番は地位も力も持ち合わせておらず、性格も感情的でがむしゃらに前に突き進むのみ。容姿だって正直第一印象では主人公の風貌が無い。

だが、仲間に助けてもらい時には人に手を差し伸べながら懸命に成り上がろうとするその姿が見る者の心を揺さぶってくる。

大きなモデルチェンジから不安視されていた前評判を覆して「どん底から這い上がる」という物語のテーマをゲームの評判でも成し遂げた快作。

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PC版の特徴に関してはもちろんグラフィックの大幅な強化。

4K解像度・無制限フレームレートに対応しており、モデル・テクスチャこそオリジナルのPS4版と同じなものの、PS4版のレンダリング解像度がおそらく720~900p相当だったためかなりザラザラしたような質感だったのに対して1080p以上の解像度に設定できるPC版はクリアな表示となり、また描写距離の向上で歩いていると遠方のオブジェクトがポツポツと湧き出てくることも無くなり、テクスチャフィルタリングも改善されたため建物や道路のシャープさも上がっている。

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 ※追記:おま国となっていた無料のパチスロDLCも配信開始。全コンテンツが遊べる状態となる。

残念な点はゲーム本編はおま国が解除されたものの、ゲーム内のミニコンテンツであるパチスロが遊べないという点。パチスロを遊ぶには無料のDLCを導入する必要があるのだが、版権の問題なのかこれが現在でもおま国となっていて日本Steamアカウントには追加不可能。

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ゲーム内でパチンコ屋に行きパチスロ台を選ぶとストアページが表示されるはずが何も表示されず、タイトル画面に別途パチスロの項目があるが台を選んでも画面がブラックアウトしたままとなって遊べない。

もちろん、ゲーム本編やこの他のミニゲームに関しては問題なく遊べるようになっているのでパチスロ目的ではない人には影響しないものの、パチスロが遊びたかった人には致命的で何か一つコンテンツが欠けても他機種より冷遇されているとも感じさせられてしまうので、なんとかして欲しいというのが率直な感想。