ゲーム内容については大筋のストーリーこそオリジナルの通りだが、Dead Space 2からの要素である無口だった主人公のアイザック・クラークが喋り、船内にも数名の新たな生存者が追加、無重力空間では自由に浮遊して移動できるようになっており、また区画ごとにクリアしていくステージ型で一度終えるとストーリー以外では戻ってこれなくなるゲーム進行だったが、今作ではIshimura内を通路からでも各区画を自由に行き来することが可能でオリジナルではステージ毎のスタート/ゴール地点だったトラムはファーストトラベルの乗り物となったのが大きく違う要素で、これに関連して一部進行やボス戦・イベントなどが異なった展開となるものがある。
でも、DLSSのおかげで60fpsで遊べているが、アンチエイリアス設定をTAAに変えたりすると途端に40-50fpsに落ちてしまう。Forspokenの時もそうだったが、現世代(PS5 / Xbox Series)向けタイトルってDLSSとかFSRとかのアップスケーラ使わないとまともにフレームレートでないな。いくら機械学習でそれ相当の解像度となる言ったところで実際見てみると実ゲーム中でもややボケていたり動きのあるシーンでノイズのようなものがあってシャープさに欠けてしまう。PS2→PS3世代やPS3→PS4世代といった今までのPC・ゲーム機のハードウェアスペック向上と違い、昨今のハードウェア事情は性能は確かに上がってはいるんだけどその向上率が今までと比べると差異が小さくなっているんで、どうしても求められるリッチな表現を実現するために何かを端折る必要性があるのは仕方ないにしてもDLSSなしでありと同じような軽さにならないものか。
有色人種、極端に不細工ではないが美形ではない、流行りのポリコレというやつ?グラフィックだけじゃなく世界市場意識したと思われる設定を出してくるところもカイガイ病と揶揄されたタイトルを出していたPS3 / Xbox 360時代のゲームみたいだ・・・。単に主人公を特別な存在にしないことでプレイヤーとの一体感を出そうとする意図したキャラクター設定かもしれないか。それにしても変な魔法の腕輪とのやり取りも面白くないし、見ていても親近感が一切湧かないキャラクターだ。
2021年11月12日に発売された決定版のPC版は自社Rockstar Games Launcher独占配信となっていたが、1年と2か月ほどの独占を期間を経てSteamにやってきた。決定版はGTA5のようなホイール移動の武器選択やグラフィックの向上といった新要素はあったものの、原作と挙動が異なっていたり、動くはずのオブジェクトが動かなかったりテクスチャの貼り間違いという致命的な視覚的問題、大小問わずバグの多さで大不評を買い、Rockstar Gamesも謝罪とアップデートの約束を告知し、Steamでの配信前までに幾度かアップデートがあり初期版よりも大分改善されたとはいえまだ微妙な問題を残したままのようだが、今回のSteam版に関しては去年11月時点での最新アップデートまで適用されているだけでSteam配信に合わせてまたアップデートを行ったといった情報はない。Steam経由で購入できるようになったという大きなメリット以外は、Steam実績へと対応とSteam Deckでの動作確認が行われたくらいだ。
ゲームの起動にはRockstar Games Launcherを経由しないといけない事には変わりなく、半額とはいえ決定版発売前に買えた原作群は1コイン価格となっていたにもかかわらず、それらと殆どゲームプレイは変わらないのに中途半端なグラフィック向上とバグ追加ということでSteamレビューは案の定現在乏しくない評価が下されている。