これをポケットサイズというのは無理がある?「Pocket 386」なる386互換CPU搭載小型PCがAli Expressに登場

HP200LX、PalmTop PC 110、Libretto、最近ではGPD WIN、趣旨が違うが携帯ゲーミングPCなど、持ち歩くこともなくぶっちゃけ実用性無いのに小さなPC(ハンドルベルト、パームトップ)に憧れる男子はいつの時代も多いことだろう。

そんな男の子たちの欲求不満を解消してくれる新たなるおもちゃがAli Expressに登場.

その名も「Pocket 386」

Ali Express - Pocket 386

横21cm×縦12cm×厚さ3cmのコンパクトサイズ(?)に16:9・4:3切り替え可能なワイドスクリーン、矢印キーをマウスエミュレーションにも利用可能なキーボード、最新のCPU・・・じゃなくて30年以上前のCPUクラスのSoC(386SX 40MHz相当)メモリは8MB(GBじゃありません)を搭載し、そしてOSはWindows 95に対応(注:搭載しているCPUやメモリも必要最低スペックです)。

搭載されているSoC「Ali M6117」について調べてみると2019年に書かれたネット記事を見つけたが、中身的にはISAバス(16bit 8MHzと現在では低速なバス)のPC/ATマザーボードの周辺回路と日本製の386互換CPUコアを一体化させたものという組み込み向け用途のチップで、記事を書かれた2019年時ですら既にディスコン(製造終了)になっているという代物らしい。どこからデッドストック引っ張り出してきたんだ・・・。それにこれまたどこから出てきたんだというようなISAバス接続のビデオチップと音楽用のOPL3(FM音源)チップを接続してハンドルベルトPC化したもの。

FM音源はあるので古いIBM PCDOSゲームを動かす際に音楽は鳴らすことはできてレトロゲーム用途には使えるかもしれないが、PCM音源はないので音楽と効果音のみで音声などは出力できなかったり、386相当 & ISAバスのビデオで性能はそこまで高くないのでDOOMは動くものの重い、それ以前のゲームしか快適じゃないというスペック。

レガシーなパラレルポート、GPIOやISAバスなどは出ているので何かの古い制御コンピュータの代用に使えるかもしれないが、日本ではPC-98がそういった用途で主流なので使う機会があるかはやはり未知数。

でも実用性なんて本当は考えちゃいけないのかもしれない。正直実用性がないことも実はハンドルベルトPCの必須科目なのかもしれないから。

 

Pocketとという名前通りポケットに収まるとのことなんだけど・・・

いやなんとかポケットに入ってはいるが、これはポケットサイズというのは無理ありすぎだろ。ソニー VAIO type Pでも似たようなCM見たことあるんだけど、こんなところまで先代たちをリスペクトしなくてもいいだろ。

 

チラシや雑誌に掲載された小型PCを買う金もなく指を銜えて見ているしかなかった当時の少年たち、大人になって余裕ができた今この製造台数も少ないであろう珍品を買って当時の夢を晴らす時だ。在庫切れになって買わないで後悔するより買って後悔したほうが無念は小さいはずだ。

俺?もちろん買いません。