名作FPS「Half-Life」が11月21日午前3時まで無料配布中。一度入手すれば半永久的にプレイ可能。

1998年に発売されその後のFPSに多大な影響を与えた名作FPSHalf-Life」が発売25周年を記念して11月21日午前3時までの期間限定で無料配布が行われている。一度入手すれば半永久的にSteamアカウントに追加され以後はダウンロード&プレイ可能となる。

入手方法はSteamにログインしてHalf-Lifeのストアページを開き、「Half-Lifeをもらう」の項目にある「アカウントに追加」ボタンを押せばSteamアカウントに登録される。

プレイヤーはブラックメサ研究所で働く研究者ゴードン・フリーマンとなり、とある物質の実験を行っている最中に異次元へと繋がるポータルを開いてしまいエイリアン達が地球に侵攻、地獄絵図と化してしまった研究所からの脱出を図ろうとするのだが、事件を隠蔽しようとする政府が派遣した海兵隊までもがゴードンを暗殺しようと襲い掛かってくる。

ゴードン・エイリアン・海兵隊員の三つ巴という戦闘で単純に敵に立ち向かうだけでなくエイリアンと海兵隊を争わせたりといった戦略、単純に向かってくるだけでなくダメージを受けたりリロード時は一旦後方に引いたりといった当時としては画期的な動きをするAI、(終盤異世界に行くものの)研究所という同一の場所ながら多種多様なシーンが用意され飽きさせないマップ、などグラフィックこそ厳しい面はあるがFPSゲームとしての水準は今から見ても高いレベルを保っている。

また配布に合わせて携帯PCゲーム機「Steam Deck」への公式対応、体験版の専用シナリオだった「Uplink」やマルチプレイヤー用のマップなどのコンテンツの追加などが行われている。

日本語化Modも存在するが、アップデートに合わせてプログラムの変更があったようで日本語化Modは旧版をベースに製作されたものなので動作は保証できない。公式で字幕表示に対応してくれればよいのだが。

 

 

豆知識だが、標準では1998年当時の角ばったポリゴンモデルが適用されるが、「Options」を開いて「Content」タブから「Enable original models」のチェックを外せば拡張パック「Blue Shift」に付属していたHDパック版のキャラクターに切り替わる。元々は発売中止となったドリームキャスト版向けに製作されていたものをPC向けに移植した物なので、適用すれば本当にキャラクターだけはドリキャスレベルには向上する。

どうしても画質でやる気でない人は外しておこう。

 

Steam版「RoboCop : Rogue City」が配信開始。日本語字幕対応

1980年代の映画「ロボコップ」を原作としたFPS「RoboCop : Rogue City」がAlex Murphy Edition(DLCを収録した豪華版に相当)の早期アクセスに続き、通常版でもプレイ可能となる本配信を迎えた。

日本語字幕対応。英語のままになっている場合は、メニューから「OPTIONS」→「GAMEPLAY」→「Language」をJapaneseに切り替えてAPPLYを押せば変更可能だ。

ゲームは「ロボコップ2」と「ロボコップ3」の間となる時系列でオリジナルストーリーが展開、テレビ局へのギャング占拠事件へと出動したロボコップ(アレックス・マーフィー)だが、そこで記憶がフラッシュバックする誤作動を起こしてしまう。署に戻り新たな現場へと向かうロボコップだったが、そこで思わぬ人物と遭遇する。

システム自体はステージエリアを自由に散策してミッションをクリアしていくFPS。基本的にはマップ上に示された主目標の地点まで歩いていくことになるが、寄り道をすると違反駐車の車を取り締まったり店先で騒いでいる不良たちを立ち退かせるといった軽犯罪の取り締まりから、殺人事件の容疑者確保や立てこもり事件の解決といった本格的な事件まで解決していくこととなる。また、道中で対面する人物たちとの会話の選択肢によって結末が変わるストーリー分岐もあるようだ。

Steamの説明文では「オープンワールド」という表記が使われているが、一般的に想像するオープンワールドのマップとは比較にならないほど1チャプター中のマップは狭い。おそらく「龍が如く」に出てくる神室町より狭い。

更に街中をある程度歩けるといってもインタラクトできるオブジェクトはほぼないし、銃撃は戦闘シーンのみでしか行えない。猫が寝ていることが多いのに撫でるという動作すら用意されていない。本当に職務を全うすることだけをプログラムされたロボコップだ。

戦闘シーンはロボコップを忠実に再現されていると言っていい。ズーム(ADS)動作を行うとあの容疑者に縁がついて強調される表示が行われる。

なんとジャンプやしゃがみといった他のFPSにある基本動作すら行えない。それどころか走り動作すら歩きかの様な移動速度だ。スキルをアップグレードすればダッシュが行えるようになるが単発式で再使用まで待たなくてはいけない。

勿論金的ショットもあり、股間を撃ち抜くと通常とは違うやられモーションとなりクリティカルヒット判定になるぞ。犯罪者の子孫は残すな!

 

ゴア表現もあり両手足や頭部が吹き飛ぶ欠損も発生するが、肉片が飛び散るものの何か角ばった質感だし欠損断面部分も作りこまれていない様子で、過激なようで違和感が拭えない中途半端な仕上がり。

 

戦闘シーンのみならず個々の演出や小ネタもよくできている。警察署の駐車場で急勾配過ぎて車高から火花が飛び散る出入口、近未来と称しているのに小物類はあえてブラウン管テレビ・VHS・5インチフロッピーとか今どきの人間が見てなにこれ?としか思わない代物の数々、デジャブしか感じない展開など。

 

 

ゲームエンジンUnreal Engine 4ではなくUnreal Engine 5を採用しているようだ。エンジンの特徴となっている「Lumen」が適用されており、反射の表現は美しい仕上がりとなっているが、モーションはぎこちなく、テクスチャもそこまで高解像度の物を使用しているわけではないのでじっくり見ると荒さが目立つもののあり、次世代感はほとんどない。晴れの日が続くのに路面が土砂降りだったかのように水たまりができているが、モデルそのものの粗さを情報量で誤魔化して綺麗にしているためだろう。マップが狭いのと、建物内に入る際にもロードによる暗転があるのが旧世代のゲームという印象に拍車をかけている。

先月から配信されていた体験版ではパフォーマンスが心配されていたが、製品版では最適化が進んだ印象。上記のLumen反射のクオリティを上げる設定が追加されたにも関わらずそれを有効にしても体験版よりフレームレートは下がらなくなっている。

Core i5 12600・DDR4-3200 メモリ32GB・GeForce RTX 3060 Tiの環境で1080p・最高設定時にほぼ55fps、DLSSかFSR 2.2をクオリティ設定で有効にすれば常時60fps以上。機械学習やアップスケーラ系のアンチエイリアスを適用していても元から大きくフレームレートが低いわけではないので適用しても大きく画質が下がる様子がないのは良い。

 

ロボコップになりきる雰囲気ゲーとしてはいいんだけど、単体のFPSゲームとしてみるとPS3 / Xbox 360時代に出たタイトル群を思い起こさせる内容で古臭さすらある。

海外の商業レビューだと6~7点をつけるところが多いが、確かにFPSとしてみるとその点数が妥当。だが、購入層的には原作を再現さえできてればいいので点数が上がり8~9点というマスコミとユーザー間で評価が変わる古典的な現象が発生する。

Steam版「メタルギアソリッド マスターコレクション Vol.1」高解像度化Modがさっそくリリース。クッキリハッキリ表示となるが副作用有り

傑作ステルスアクションシリーズ「メタルギア(ソリッド)」の5作品を収録(単体発売もあり)したコレクション「メタルギアソリッド マスターコレクション Vol.1」

旧機種でしかリリースされてこなかったタイトルが現行機で遊べるということでファン待望のタイトルとなるはずが様々な問題を抱えており、Steam版では高リフレッシュモニターではゲーム速度が倍速となる、音量設定がないにも関わらず音割れが発生しそうな大音量で音が鳴る、など酷い有様だが、特に発売前のアナウンスの段階から不安視されていたメタルギアソリッド2メタルギアソリッド3レンダリング解像度についてはなんとPS3Xbox 360で発売されたHDエディションと同じ720p固定という今時発売されるゲームではありえない低解像度。アップスケーラされず実解像度自体も720p出力で出力されます、はい。

低解像度報告はSteam版で大体上がっているが、PS5・Xbox Series版も同様に内部解像度720pでレンダリングしている模様(上げられたスクリーンショットのボケ方見るに1080pのネイティブ解像度ではない)で、出力は1080pなのでレンダリング解像度が低いことに気づかず、解像度が数値で可視化されているSteam版で気づかれているのだろう。

だが、こんな時のPC版。もちろん既に高解像度化Modが作成されておりネイティブ4K解像度出力が可能な状態になっている。

Github - MGSResolutionPatch

使い方は簡単。上記のサイトよりMGSResolutionPatch.zipを落としてきてZIP圧縮ファイル内にある中にある「MGSResolutionPatch.asi」「MGSResolutionPatch.ini」、更にUltimate ASI Loaderも落として「d3d11.dll」「d3d11-x64.SHA512」の計4ファイルをMGS2MGS3のゲームフォルダにコピーする。

標準では4K(3840*2160)解像度設定となっているが、1080p相当にしたい場合はMGSResolutionPatch.iniをテキストエディタなどで開いて、3840を1920、2160を1080と書き換えれば設定可能。

MGS3でのModファイル配置例

 

 

それではこのModによってどれほど画質が変わったか見てみましょう。

こちらが標準の720p出力

 

そしてこちらがMGSResolutionPatchによる4K解像度出力。

おお、ぱっと見で分かるほどシャープになっている・・・って確かにスネークの顔の輪郭を見れば荒さやボケが消えたのはわかるんだけど、DoFやブルームまでシャープなかかり具合となっていて、場面の印象や色合いがオリジナルとは異なる状態。

どうも、単純に数値だけ変えて高解像度化する程度の改良だと、この画面エフェクトの効きがオリジナルの雰囲気を再現できていない問題が発生してしまい、高解像度化しつつオリジナルの画面を再現するとなると余計な調整作業がかかってしまうのでオリジナルを忠実に再現したともっともらしい事を言って本当にベタ移植したということだろう。

いや、移植予算や作業日数増やせよ。「メタルギア」シリーズ再始動とかほざいているようだけど、その第一弾がこんな手抜きタイトルではまあ先は思いやられる。

MGS3のリメイクとか今回と同じように最適化不足になる未来しか見えない。

Steam版バイオハザード RE:4 DLC「SEPARATE WAYS」 ゲーム本体海外版 + DLC日本版でのプレイ方法(規制なし?)

名作TPSバイオハザード4をリメイクした「バイオハザード RE:4」で本編では語られなかったエイダ・ウォンの活躍を描くDLC「SEPARATE WAYS」が配信が開始された。

表現規制を回避するためにSteam外の別サイトでキーを購入して海外版をSteamアカウントに登録した人も多いと思うが、今回のDLCは現時点で外部キー販売が行われておらずSteamストアから直接購入しないといけないが、案の定海外版に日本版のDLCを登録するとDLC自体が認識しないという致命的な問題が発生中。

だが、ある手順を踏めば海外版のDLCデータをダウンロードできるようで、ゲーム本体は外部で買ってDLCはSteamから直接購入してプレイが可能なようだ。

以下はSteamレビューに書かれていた情報

  1. 先にバイオハザード RE:4をダウンロード(起動しないDLCデータ含)
  2. Webブラウザ(Google ChromeMicrosoft Edge等)のURLに「steam://nav/console」と入力して開く。「Steamを開きますか?」というメッセージが出るので「開く」を選択
  3. Steamクライアントで自分のSteam名(Steamアクティビティが表示されるボタン)の横に「コンソール」という項目が出ているので開く
  4. コンソール画面でSteamクライアント下側に入力部分があるのでそこに「download_depot 2050650 2109300 4426885748281675500」と入力してエンター。データのダウンロードが開始されるので完了するまで待つ。
  5. \Steam\steamapps\content\app_2050650内(バイオハザード RE:4のゲームフォルダではないので注意)に「re_dlc_stm_2109300.pak」が入っているので、そのファイルをゲーム元のDLCフォルダ(\Steam\steamapps\common\RESIDENT EVIL 4 BIOHAZARD RE4\dlc)に上書きコピー
  6. あとはバイオハザード RE:4を起動してみて「SEPARATE WAYS」の項目が出ていれば成功

ゲームのアップデート、再ダウンロードの度にこの手順を踏まないといけないのが面倒ではある。


まだ序盤までしかプレイしてないが、規制は今のところ見受けられないかな?頭部・手足先の欠損自体は日本版でも発生するが、敵が爆風やショットガンで体が真っ二つになったりすることを確認。もちろん日本語音声・日本語字幕も問題なく出ている。

おま国になっているSteam版Mortal Kombat 1が今なら買える

※案の定正式リリース後、閲覧不可能となる。購入していた人は今のところゲームのダウンロード&プレイ可能。以下は当時の記事

プレミアムエディション向けに早期アクセスが開始されている海外で人気の格闘ゲームシリーズ最新作「Mortal Kombat 1」

相手を文字通り絶命させるフェイタリティの残虐描写によって日本ではおま国となってしまっているタイトルだが、なんとSteam版プレミアムエディションが設定ミスなのかストアページこそ閲覧できないもののサブページからカートへの追加及び決済手続きが行える状態になっており、こちらで購入したところ日本アカウントに問題なくゲーム及びDLC(予約特典含)が追加されることを確認。

Steamストアページ - Mortal Kombat 1 Premium Edition

価格は13,000円と結構お値段で、不具合で購入可能状態となっているので後でゲームの取り消し(返金)が発生しても文句が言えない、今後配信されるDLC類は入手できないと思うので入手は自己責任でどうぞ。

不具合で一時的に購入可能となっている状態、おそらく通常版アンロック日の9月19日以降には購入不可となる可能性があるのでどうしてもSteam版Mortal Kombat 1が遊びたいという人は今すぐ入手しておこう。

WING32.DLL代用DLLを作成する

DirectXの先祖にあたるWindows用ゲームグラフィックAPI「WinG」は現在のWindowsに組み込まれておらず、Vectorに上がっている「WinG 開発キット」からWING32.DLLを拾ってきてWindowsのDLL格納フォルダに入れないといけないのだが、

  • Vectorがいつまでもこのファイルを置いてくれるか未知数
  • WING32.DLL単体での配布は許可されていない
  • 他で拾ってきたWING32.DLLが無害であるという保証ができない
  • WING32.DLLはWindowsシステムフォルダに入っていないといけない(DLL側で格納場所をチェックしている)
  • Windowsのシステムフォルダに直接コピーするのでセキュリティリスクがある、環境によってはコピーも弾かれる可能性がある

という色々と厄介な問題がある。

そこでこのDLLをWindowsの標準的(といってもこれ自体レガシーなものだが)な2D描画APIであるGDIに置き換えるDLLインジェクションを作成してみた。

Github - WinG32 DLL Injector with GDI32.dll (ここから上がっているWING32.DLLをダウンロード)

LinuxWindowsアプリを動かす「Wine」のコードにWinGの描画関数があったのでほぼ借用(GPL)して作成。

本家WinGはWindowsシステムフォルダ(32bit OSでは\Windows\System32\、64bit OSでは\Windows\SysWOW64\)にコピーする必要があるが、このDLLはゲームと同じフォルダにコピーするだけで使えるという簡単な設計だ。

 

動作確認ができているWing32.DLL使用タイトルは以下の通り。

当初は需要ありそうなWinMASLが動かないという問題があったが、その後アップデートしてWinMASLも動作成功。

 

動作例「WinMASL」

 

動作例「大逆鱗」

 

動作例「シムタウン

 

動作例「オルゴール サイキックディテクティヴシリーズ Vol4」

全てWindowsシステムフォルダに公式WING32.DLLを入れずに、今回のDLLをゲームフォルダにのみ入れただけで動かせている。

 

 

WinGとは話は逸れるが、データウエストさん、サイキック・ディテクティブ・シリーズをSteamで販売してくださいよ・・・

公式サイトからWindowsダウンロード版オルゴールだけ買ってはみたけど、銀行振込のみ・ダウンロードは入金確認から3日間のみ・この記事のように動作が保証できないDLLを自己責任で入れる必要あり・セーブデータもCドライブ直下に保存、とかいうとんでもない代物で今時売り物にならない代物ですよ・・・

8002F1F9エラーを吐いているPS3を直す

一度はPlayStation 3を手放していたものの、遊んでいなかったPS3用タイトルを動かすのに不要になっていたPS3(CECH-2500A)をある方から頂いたのだが、HDDが破損していて起動できなくなっており、どうせだからとこれまた余っていた240GB SSDに換装して再アップデートをかけたところ進行度26%のところで「8002F1F9」というエラーを吐いて続行不可能となる。

もうインフォメーションセンターに問い合わせても「PS3のサポートは終了しました。PS5を買えよアホンダラッ!」とか返答がありそうなので表示された「8002F1F9」からなにか情報がないか調べたところ

どうも無線部分へ供給される5V→1.8VレギュレータICが故障して無線部分が動かなくなっているのが原因のようだ。

原因や過去の修理事例が分かり、壊れている箇所がここだけなら新しくレギュレータを増設してやれば直せる可能性が高いので早速挑戦してみた。

iFixitの記事を参考にCECH-2500Aの分解。iFixitで分解されているのは一つ型が落ちるCECH-2000A相当なのかBDドライブの構造が若干違くて接続しているフラットケーブルがドライブ真下にあり取り外しや取り付け時に慎重に作業しないといけなかったが、ネジも最小限にしか存在せずパーツも大雑把にガワ・電源ユニット・BDドライブ・シールド兼ヒートシンク・マザーボートと構造が簡単だったのでなんなく分解することができた。

取り外したマザーボード。もちろんCPU・GPUの熱伝導シリコングリスはIPAで綺麗に拭き取り、シルバーグリスを塗り直して冷却強化。ついでにCMOSバッテリ用のCR2032も新品に交換しておいた。

マザーボードをひっくり返すと無線ユニット(マザーから直接伸びている二本の電源コネクタとアンテナ線を接続するコネクタの間にあるシールドで覆われている部分)真下に、問題となるレギュレータ部分が確認できる。

最初に見つけた修理事例だとPS3最終モデル(CECH-4000以降)のようでマザーに配置された部品や回路が異なるので、CECH-2500Aの場合はどこをどうすればいいのかというと、

オレンジで囲ったレギュレータICを取り外し(必ずやらないといけないわけではないが既に故障している部品を残しておくと後で症状が悪化することも考えられるので)、赤で示した5Vの出ている電源部分にあるパスコンから1.8V部分の紫で示したパスコンにレギュレータで電源を供給すればいい。GNDはどこから引っ張ってきてもいいが、電源コネクタ端子脇にパッドが出ていたのでここから取ることとした。

使用したレギュレータ「LM1117MPX-1.8」秋月電子にて五個入りで150円。一個当たり30円だが送料(500円)の方が高くつくので他にも在庫しておく部品を注文しておいた。

実装例。

念のため下に絶縁テープを貼っておき、レギュレータのGND側を直接マザーボードとはんだ付け、INPUT(5V)とOUTPUT(1.8V)はリード線で該当のパスコン端子まで伸ばして接続した。

元からあったレギュレータは除去したが、ヒートガンが手元になかったのでミニルーターで慎重にレギュレータの樹脂を削っていき、メタル線が出てきたらフラックスを塗ってはんだを乗せたコテで加熱して除去した。もちろん、この方法は周りのパスコン・抵抗まで傷つけたり、最悪基板自体まで削って断線させかねないので絶対にお勧めしない。

 

それではこの修理でうまくいったかどうかというと・・・

無事エラーもなくアップデートが進み、起動成功。

お目当てのタイトルとは違うがPSNに接続しPSアカウントで購入済みだったタイトルを再ダウンロードできるか、動かせるかテストするために「デイトナUSA」を動かしてみた。もちろん、これも問題なくプレイ可能なことを確認。

 

実質ボタン電池代300円とレギュレータ30円での計330円で動くPS3をゲット。いや、そんなに遊ぶわけでもないから特別お得感はないが。でも、修理すること自体が趣味の自分にはよい機体だった。