Steam版「Marvel's Spider-man Remasterd」が配信開始。もちろん日本語、レイトレーシング、爆速ロード時間対応

長らくPlayStation独占タイトルとなっていたアメコミ「スパイダーマン」を原作としたオープンワールドアクションゲーム「Marvel's Spider-man Remasterd」がSteamでも配信が開始された。価格は定価5,900円。日本語音声・日本語字幕対応。

恋人であるMJと別れてから半年後、宿敵であったフィスク(キングピン)を遂に捕らえることができたスパイダーマンだったが、フィスクの勢力を埋めるかのように仮面を被る謎の武装集団「デーモン」といった新たな勢力も現れ休む間もなくニューヨークを守るため活動を行う。

糸を建築物に飛ばして振り子のようにぶら下がって摩天楼の間を高速移動を行うウェブ・スイングによる移動の気持ちよさ、ボタン連打や長押しによる簡単操作による格闘攻撃のみならず各種ガジェットも活用する爽快感溢れる戦闘シーン、広いニューヨークの至る所に隠された小ネタの数々、とオリジナルの時点で高い評価を受けた名作で、Steamにおいても現時点で「圧倒的に好評」のユーザーレビューを受けているほど。

 

元はPS4のゲームだが、副題からも分かる通り今回のPC移植に関しては後に移植されたPS5版をベースとしたものとなっている。

DLC全3部作「摩天楼は眠らない」については最初から収録されており、グラフィック関係についても4K解像度・ウルトラワイド・高フレームレート化(PS4版は上限30fps)といった基本的なものだけでなく、反射表現のみとはいえレイトレーシング描画に対応

下の画像はレイトレーシング設定を無効(左側)・有効(右側)時の比較画像・レイトレーシング設定以外はすべて最高設定・解像度1080pとなる。

レイトレーシング設定無効時には疑似的な環境マッピングが貼り付けられそのマッピング自体も荒いが、有効にすると画面外のオブジェクトも正確に描画される鏡面効果が表れまだノイズ状ではあるが荒さも軽減される。難点は車体にもレイトレーシング反射が反映されるものの反射が強すぎる感があり、自分のPC環境の問題(一応ビデオドライバは最新版適用済み)か一部箇所でブロックノイズが発生し全くオブジェクトが描画されないバグが発生する。

 

なお、負荷によってレンダリング解像度をゲーム中に可変される動的解像度スケーリング設定がデフォルトで有効化されているようなので、ゲームをプレイしていて妙にフレームレートが安定しなかったり特定シーンの画質が低下する様に見受けられる場合はオフに切り替えて試してみたほうがいい。

 

グラフィック以上に驚いたのがロード時間が本当に爆速な点。PC環境や誤差にもよるだろうがゲームを立ち上げてからスパイダーマンを実際に操作できるようになるまで10秒もかからない

実際にどれほど爆速なのかわかりやすく動画にしてみた。ランチャーから起動していることを証明するためウィンドウモード設定にしているが、PC環境はCore i5 12600、メモリ 16GB・GeForce RTX 3060 T・、PCI-E Gen4 SSDへインストール、各メーカーロゴをスキップするためにボタンを連打してゲーム画面が表示されるまでに8~9秒程度しかかかっていない。