レーベル面の反射層が剥がれてしまったCDを復活させる

ヤフオクでジャンクのFM TOWNS版「レインボーアイランド エキストラ」を落札したものの、商品説明では記録面に傷多しとは説明があったとはいえ傷どころかレーベルの反射層がところどころ剥がれており、蛍光灯越しに除くとCDが虫食いのよう透けて見える、イメージ化しようにも29トラック中20トラック目でエラーが発生して読み込みが止まってしまう。吸出しに使っている「CD Manipulator」はエラーを無視して続行する機能があるので、念のためそれを有効にしてみたが210か所のエラーがログに残り、案の定問題の20トラック目を聞くと激しい音飛びで聞くに堪えない状態となっていた。

問題のFM TOWNS版「レインボーアイランド エクストラ」1992年発売のタイトルということで既に30年以上経過しているので物理的な寿命を迎えていてもおかしくない頃合い。

ケースに入れた状態ではわかりにくいが光にかざすと向こう側が透けて見える。

CDの読み込み原理はレーザー光を目では見えない凹凸がある記録面の表面に当ててその光の反射率で0か1か読み取っていくのだが、経年劣化や外部から加わった傷によってレーザーを反射させるはずの反射層が剥がれてしまい完全に反射しない状態になってしまっている。

反射層は無くなったとはいえ記録面はなんとか残っていれば反射材をCDに貼り付けて復活できるのでは、ということでダメ元でホームセンターに売っているアルミ箔テープ(ツヤあり)を購入し、CDでも特に大きさが目立ち、20トラック目となりそうなCD中央当たりに存在する穴の箇所にレーベル面からテープを貼りつけてみた。

貼り付ける際は空気が入らずできるだけ凹凸が無いよう平らになるようにしていき、プラスチックヘラなどがあればそれでよく伸ばして貼り付けよう。一応アルミ箔は光を反射するとはいえ元のCD面と見比べればわかるように映りこんでいる物体が視認できるほどではなくそこまで反射率は高くなく、貼り付ける行為自体ディスクへの負荷となる、粘着力は高いので一度貼り付けると剥がせなくなる(無理にはがすと余計反射層が剥がれる)、テープ自体の重みで回転ムラができて余計読み込みエラーが発生する恐れがあるので注意しよう。応急処置的なものなので反射層の剥がれ方が大きい場合はもちろん効果を発揮しない。

穴の大きい箇所に貼ったとはいえ、まだレーベル面から光を通すと透けて見える穴が存在する。ただ、アルミ箔を貼り付けて余計症状が悪化すると取り返しのつかないこととなるので複数個所透けていても一回に全部貼ろうとせず少しづつ貼り付けていこう。

それではアルミ箔を貼ってみた結果。

エラーなしで吸出しに成功。

FM TOWNSエミュレータ津軽」でイメージを読み込んでそのままブート、ゲームプレイ及び全トラックの音楽再生が問題なしなのを確認。

 

腐食が進んだ廃盤となっているCDでバックアップし損ねたものがある人は藁をもすがる思いでホームセンターで藁(アルミ箔テープ)を買ってこよう。