メガドライブ実機でSDカード内のROM・メガCDイメージファイルのゲームを起動する「Mega Everdrive PRO」

セガが1988年に発売した家庭用ゲーム機「メガドライブ」のカートリッジに差し込んでMicroSDカード内にあるSega Mark 3・メガドライブ・拡張機器であるメガCDや32Xのゲームイメージファイルを起動するフラッシュカート「Mega Everdrive PRO」

f:id:BCC:20201217153144j:plain

販売サイト「Everdrive」にてブラックフライデーセールで199€のところが156€となっていたので試しに買ってみた。注文したのはクリスマス仕様の赤いスケルトンカートリッジのもの。11月25日に注文して届いたのは翌月の12月17日。ウクライナからの輸送なので到着までに時間がかかる。

 

本体も光学メディアも経年劣化が避けられないメガCD用に使う用途なら使い方はかなり簡単。動画にまとめておいた。

文章でも説明すると、8GB以上の容量・速度はCLASS4(正確にはEverdrive側の制約で読み取り5MB/s・書き込み1.5MB/sが上限なのでここまで出ていれば問題ない)のMicroSDカードを用意し、ここからMega Everdrive PROのOSファイルの最新版をダウンロードしてきて、そのSDカードのディレクトリ直下にOSファイル一式「MEGA」フォルダをコピー、後は任意の場所にImgBurnなどでbin + cue形式でイメージ化したCDイメージを入れておく。一通り入れ終わったらMega Everdrive上部にあるスロットにMicroSDカードを差し込む。

 

今までメガCDBIOS吸出しといったら、Windows XP PCとメガドライブをパラレルケーブルで繋いだり、BIOS ROMを直接ライタから読み取るという作業をしなくてはならないが、これはメガドライブメガCDに繋ぐだけでMicroSDに直接吸い出すことが可能となっている。

f:id:BCC:20201218184815j:plain

メガドライブメガCDをセットした状態でMega Everdrive PROを立ち上げて最初のメニューでCボタンを押して「Run Mega-CD」をAボタンで選ぶ、メガCDの起動画面が表示されたらメガドライブの電源を切って、MicroSDカード内の\MEGA\bios\フォルダ内にある「mcd-ex.bin」(これが吸い出されたBIOS)をmcd-jp.binにリネーム。この吸い出したBIOSはもちろん各種エミュレータに読み込ませて立ち上げることも可能だ。

f:id:BCC:20201219223402p:plain

 

BIOSの吸出し、リネームが完了したら今度はメガCDを取り外して起動しよう。これを怠るとEverdrive側のハードウェアとメガCD側のハードウェアが競合を起こして誤作動を起こし、CDイメージファイルからの起動に失敗したりする。

f:id:BCC:20201218184720j:plain

あとはこのままMega Everdrive Proを立ち上げてCDイメージファイルの拡張子cueの方をAボタンで選んで「Start Game」を選択するとメガCDが立ち上がり、ゲームが起動するという流れ。拡張子binの方を選んでもエラーとなってしまうので間違えないよう注意しよう。