3万円以下でPS4以上の性能を持ったゲーミングPCを製作

Windows 7のサポート終了に伴い廃棄処理となった事務用に使われていたPC「HP Compaq 6200 Pro SFF」を引き取った。

f:id:BCC:20200222135802j:plain

2011年に発売された機種で(カスタマイズにもよるが)この機種のスペックは

CPU: Core i3 2100 (3.1GHz 2コア 4スレッド)

メモリ: DDR3-1333 2GB

GPU: Core i3内蔵

HDD: 250GB SATA 7200rpm

OS: Windows 7 Pro

となっている。

このままだと事務用途としても使うのは厳しいが、パーツの増設と交換でゲーミングPCとして生まれ変われるくらいのスペックにアップグレードしてみることにした。

目標は3万円以下の出資かつPS4以上の性能、このくらいを狙わないとコストパフォーマンスが悪いし、安いコンソールの方が性能が良いのであればそれこそゲーム専用機買ったほうがいいという話になってしまう。

 

まずはCPU

この機種に搭載されているマザーボードチップセットIntel Q65 ExpressでIvy Bridge以上のCPUには対応せず、マザーボードの形状も独自仕様なので一般的な各種ATX規格のものと交換はできないようになっているので、必然的にSandy Bridge世代の2000番台のCore iシリーズがアップグレード対象になる。

今回選んだのはCore i5 2500

f:id:BCC:20200219115624j:plain

3.3GHz、4コア 4スレッドとなっており元からついているCore i3と比べて0.2GHzの動作周波数向上と実コアの倍増となる。4コア以上になるだけで今どきのゲームだとパフォーマンスが大幅に向上するのでi5以上は必須で、中古価格だと送料込みでも税込2,000円前後で買えるので価格的にも手ごろ。

この上を狙うならCore i7 2600(3.4GHz 4コア 8スレッド)もあるが、中古価格で4~5,000円となり予算的に厳しくなるので選択はしなかった。

 

お次はメモリ

f:id:BCC:20200221130823j:plain

最低限8GBは欲しい、デュアルチャネル動作狙いでDDR3-1600 4GB*2枚の中古品を購入。価格は送料込みで2,120円。

DDR3-1600メモリだがCore i5 2500とIntel Q65がDDR3-1333までしか対応していないので、自動的に速度は1333に落とされる。1600メモリを購入する必要はないが、今回は1333を選ぶよりこちらを購入したほうが入手が楽だったので選んだだけ。

 

次はゲーミングPCで重要な要素であるビデオカード

ロープロファイルサイズのビデオカードしか刺せないのでCPUと同様に必然的に選択肢が狭められるが今回はGeForce GTX 1050 Tiをチョイス。価格は1万4千円。

f:id:BCC:20200221135540j:plain

論理値FLOPSだとPS4よりも若干性能が上(PS4:1.81TFLOPS、GTX 1050 Ti: 2.1TFLOPS)なGPUとなっていて、AAAゲームでも1080p解像度で中か高設定なら十分動くほどの実性能。自分が4~5年前に使っていたGTX 960よりも若干性能が上のようだ。

ロープロファイルサイズのGeForce GTX 1050 Tiは在庫が少なくなってきていて自分が購入した通販サイトでも最後の在庫となっていたが、1050 Ti以下の安いビデオカードだと今度は性能的にPS4に負けて実ゲームでも不満の出てくるタイトルが出て、これより1ランク上のGTX 1650なら1.2~1.4倍の性能になるもののロープロサイズだと1万9千~2万円と若干割高になってしまい、予算3万円以内という枠組みに収まらなくなってしまうのが悩みどころ。

 

最後はSSD

元からついているHDDは250GBと容量が少なく、HDDではOSやゲームの立ち上げに待たされて衛生的によろしくない。

また個人情報保護の観点からもデーター消去後に廃棄する。

 

f:id:BCC:20200221143158j:plain

今回選んだのはCrucial製SSD「CT500MX500SSD」容量は500GBで、価格は8,000円(実際に購入した際は現金割引で7,780円)。

またHDDが取り付けられていた場所に入れるためにマウンタも購入。こちらは400円。

PS4標準はHDD 500GBで内蔵インターフェースはSATA2(3Gbps)だが、6200 ProのIntel Q65 ExpressはSATA3(6Gbps)対応なので、CPU速度も相まって同ゲームのPS4版よりも短いロード時間が期待できる。

今どきのゲームは50~100GB近くも容量があることが珍しくなく、500GBではすぐ一杯になる可能性もあるが、まだケースに3.5インチベイの空きスロットとSATA3の空きポートがあるので、もし足らないようであればゲームインストールドライブ用に別途購入して増設しておけばいい。

 

f:id:BCC:20200222135834j:plain

すべてのパーツを取り付けたHP Compaq 6200 Pro SFF内部

今回のアップグレードにかかったパーツの合計金額

CPU:Core i5 2500(中古) 2,200円

CPUクーラーにつけるグリス: AS-05 1200円

メモリ: DDR3-1600 4GB*2 2,120円

ビデオカード: GeForce GTX 1050 Ti LP 14,000円

SSD:  500GB SATA3 8,000円

HDDマウンタ: 400円

合計でも27,920円と目標額の3万円から2千円も安く仕上がった。

 

OSは6200 Proのケースに貼られているWindows 7 Proのプロダクトキーを利用してWindows 10 Proをインストール。今でもWindows 7Windows 10 無償アップグレードは問題なく行える。

f:id:BCC:20200222140012j:plain

 

今回のパーツ増設&交換の様子は静止画ではあるもののYoutubeに上げておいた

また実際のゲームプレイ状況も動画後半で流している。

ドラゴンクエストビルダーズ2、Bloodstained: Ritual of the Night、DAEMON X MACHINA(デモンエクスマキナ)、オクトパストラベラー、Euro Truck Simulator 2の5タイトルしか動かしてないが、他人のYoutube動画でGTX 1050 Ti上での各ゲームのプレイ状態が公開されているのでそちらを確認すればよいだろう。

モンハンワールド、Dead by Daylight、Rainbow Six Siege、Fortniteももちろん問題なく動く。