SATAインターフェースのM.2 SSDを2.5インチ SSD化

Windows 7のサポート終了ということで廃棄処分として引き取った「HP Compaq 6200 Pro SFF」(後日ゲーミングPC化記事でも書く)に取り付けられそうなものでもないかと探ってみたら、ガラクタ品の中に数年前に自分の親父がPCのOS用ドライブとして使っていたSSDADATA Premier Pro SSD SP900 256GB」(型番ASP900NS38-256GM-C)を発見。

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5年前に発売されたSSDで、M.2形状なもののインターフェースはPCI Express接続ではないSATA接続の物となっており、最高速度でも6Gbps/secが上限、容量的にも256GBと今では中途半端なスペックで、PCI Express接続&1TBのSSDに乗り換えたために不要となってそのまま放置していたようだ。

使わないというので貰っておいたが、前述の6200 Proでは新品のSSDを搭載するためこれは利用しないものの、このまま置いておくのも勿体ないので自分のメインPCに増設して一部のゲームをインストールしておくドライブ用として使っておくことにした。

現在使用しているマザーボード「Z87X-UD3H」にはM.2スロットは用意されておらず、M.2→PCI Express変換基板こそ持っているもののこのSSDSATA接続で変換基板は利用できないので、代わりに2.5インチドライブ化ケースを購入して2.5インチ SSDにしてみた。

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購入したSabrent製 M.2 SSD [NGFF]  SATA 2.5インチ 変換ケース(型番EC-M2SA)

価格はAmazonで999円なり

全くデザインの同じEC-MSSAという型番の商品も売っているがこれは基板の長さが短いmSATA用なのでよく確認してから購入しよう。

 

使い方は簡単

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裏側の透明なシートを引っ張って天板を開け、

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M.2 SSDを差し込んで付属のネジを(強く締めるとSSDの基板が若干撓るので適度に緩く)止めて、

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天板を再び嵌めて、両サイドの内側のネジ穴に小さい付属のネジを止めるのみ。

これで2.5インチドライブ化は完了。

 

本運用前にファームウェアの更新も行っておいた。

ADATAのダウンロードサイトから

Select Category: Solid State Drive

Select Type: Premier Pro

Select Model: Premier Pro SP900 M.2 2280 Solid State Drive

を選択して

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「Program」の項目の「ADATA  Firmware 60D FieldUpdate V1」をダウンロード

上の「607」は前バージョンのようなのでダウンロードする意味はない。

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ダウンロードしたrar圧縮ファイルを解凍したら更にその中の「60D FieldUpdater V1-1.rar」→「ADATA_SF_FieldUpdater V136.rar」と二つの圧縮ファイルを開いてって、最後に「ADATA_SF_FieldUpdater_V136.exe」という実行ファイルを任意の場所に解答、今度は最初の圧縮ファイル内に入っていた「60D FieldUpdater V1-2.rar」を開いて中に入っている「FW 60D Fieldupdater File」フォルダをADATA_SF_FieldUpdater_V136.exeと同じところに解答しておく。

率直に言ってわかりづれぇ・・・

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SATAをPCに接続した状態で「ADATA_SF_FieldUpdater_V136.exe」を管理者権限で実行

USB 3.0→SATA接続ケーブルで接続しておいたが問題なく認識した。

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次に「Signature」と書かれた項目の最後の5桁の数字をよく確認

ファームウェアをアップデートしたいSSDを最左側のチェックを入れて下にある「Update Firmware」ボタンを押すと、ファームウェアファイルの選択画面になるので、「FW 60D Fieldupdater File」フォルダ内にあるSignatureの数字5桁がファイル名の最初5桁の数字と一緒のものを選んで開く。

やっぱりわかりづれぇ・・・

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「データが消える恐れがあります。よろしいですか?」的なニュアンスの警告文が出るがかまわずOKボタンを押して許可するとアップデート開始。

無事アップデートが完了すればSSD一覧でハードディスクのアイコンにチェックが入るので、下の「Rescan For Drive」ボタンを押して接続ドライブの情報を更新。ファームウェアバージョンが変わっていることを確認して完了だ。

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CrystalDiskInfo 情報

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8.75TB分の書き換え、9443時間駆動で若干寿命を消耗している。

 

CrystalDiskMarkによるベンチマーク

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シーケンシャルリード(読み込み)で530MB/sec、ランダムリードだと22MB/sec、ライト(書き込み)だと200~112MB/sec

PCI Express接続はもちろん、最近のSATA SSDよりも若干性能は下。

消耗しているから書き込み速度が出ないのかと思ったら、検索すると新品でもこのくらいの速度のようなのでこの製品の限界がこれということだ。

 

今までゲームのインストールドライブとしてHDD「WD4005FZBX」を使用していてこれでもシーケンシャルリードなら250MB/secくらいは出る代物で、試しにオンラインの起動に揶揄ではなく本当にカップラーメンが出来るほど長いGTAVSSD側に移して起動させてみたが、起動時間は体感的に大差ない印象。

いくらSSDといっても旧世代かつSATA接続では、割と速度が出る新しめのHDDと比べて読み込み速度向上の恩恵があまりない。

ロード時間の短縮目的というより、HDDの空きスペースを(ファイル管理用を除いた実容量の)238GB分開ける目的で使うことにしょう。