白く曇った通称白濁化したCDを読み取れるようにする

CD2枚が付録としている1998年に発売された雑誌があるのだが、未開封品にもかかわらずその付録CD2枚とも読み取り面が白く曇ってしまう通称白濁化が発生していた。拭き取っても白い部分は残ったままで、イメージ化しようと読み取ろうとすると途中でエラーを吐いてしまう。

とある方が購入した同じものも同様に劣化が進んでいたとのことで、偶然不良品だったというわけじゃなく元々の製造品質が悪く25年の歳月でこのようになってしまったと思われるが、レーベル面の反射層が剥がれたCDでもアルミテープで補正できちゃったりするので、白濁化でもなんとか改善できないか挑戦。

そもそもこの白濁化現象、CDのポリカーボネートが空気中の水分を吸ったことによる化学変化、アルミニウムの錆、などと発生原因は様々な理由が考えられるがはっきりとした原因はわからないようで、上記の様な理由じゃなく今回のCDは反射層と保護層の接着剤の質が悪く剥がれかかってるんじゃないのかと思い、その接着剤を加熱して溶かし再度貼り付けられた状態に戻せばうまくいくんじゃ、と明確な根拠はないけどダメ元でやってみた。

本当はアルミ板をCDに載せて加熱したコテを押し当てればいいのだろうが、作業場まで行くのが面倒だったので軽く拭いたCDを本などの台に載せ、部屋にあったドライヤーの熱風を十分CDの読み取り面に当てて加熱し、CDが持てないほどチリチリになったところでティッシュを上から押し当てて接着という手順をとった。

本に付属していたCDは2枚とも同じ程度に白濁化していたので、そのCD2枚を並べて今回の作業をやったものとやる前の比較写真を撮ってみた。

やった本人が言うのもなんだが意外、まだちょっと白っぽい部分があるが結構綺麗になってしまった。

そして肝心の読み取りの方もちょっと読み取りまでに時間がかかったり再リードなどが発生したが最後まで完走しイメージ化に成功。

確実ではないとはいえ、レーベル面の剥がれだけじゃなく、白濁化したCDの復旧方法も確立できた。