Steam版エルシャダイが配信開始、一番良い解像度で頼む(4K表示にも対応)

「話をしよう、あれは今から36万・・・いや、1万4000年前だったかまあいい私にとってはつい昨日の出来事だが、君たちにとってはたぶん明日の出来事だ」

そんな装備で大丈夫か」「大丈夫だ、問題ない

「神は言っている。ここで死ぬ定めではないと」

2010年に公開されたトレイラームービーが話題を呼んだ(ゲーム本編が売れたとは言っていない)、2011年発売にPS3/Xbox 360用タイトルとして発売された3Dアクションゲーム「エルシャダイ」のSteam(PC)版が遂に配信開始となった。

定価はゲーム本編が3,980円、サントラとアートブックが付属するデラックス版は7,880円となっているが、配信から2週間の間は発売記念セールとしてそれぞれ3,223円、3,918円となっている。

事前の発売告知動画では3,224円、3,919円という価格表記だったが、Steam側の割引価格設定は小数点以下は切り上げではなく切り捨てだったためにそれぞれ1円ずつ安い。

日本語音声・字幕にももちろん対応しており、英語音声にも切り替え可能、更にゲームクリア後には後日談となる小説「-ルシフェルの堕天- セタ記(Ver.Steam)」を閲覧できる特典付き。

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聖書偽典「エノク書」から着想したストーリーとなっており、神から地上界の監視を命じられた7名の天使達が、長きに渡る人間達への観察によって人に憧れを持ち地上界へと降り立って堕天使となってしまう。天界(エルダー評議会)は大洪水によって地上界を浄化しようとするが、人間でありながらエルダー評議会の書記官を務め72の名前を持つイーノックが大洪水の中止の条件として、自ら地上界へと降り立ち堕天使達を捕獲するために旅立っていく。

Steam版発売直前に記念放送もあったが、公式自体が延々と迷台詞の数々を連呼しているだけで、ゲーム内容自体の宣伝を殆どしていないことからもわかる通り、過剰な期待はしないほうがいい。

ジャンプして障害物や落とし穴を避けながら進むプラットフォームゲームと、攻撃ボタンや防御ボタンを連打して敵を倒していくアクションゲームが組み合わさった、ハッキリ言えば「至って普通」のゲームだ。「誰でもできる簡単操作」と聞こえが良い物も逆を言えば操作の幅が狭くゲーム展開が単調となりやすい。珍妙なセリフ回しこそ話題を呼んだが、ゲームが発売したらパッタリと話題が止んだことが何よりも物語っている。

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ただし、独特の色彩で描かれ絶え間なく変化し続ける幻想的なグラフィックはオリジナル版の発売から10年経った今でも芸術的センスが高く、ゲームとしてではなくアート作品だと思って買えば文句はないだろう。

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解像度720pで不安定なフレームレートだったPS3/Xbox 360版とは違い、Steam版はもちろん4K解像度表示にも対応しており、古いゲームということもあって動作も軽く、あまり高スペックではないPCでも60fpsを維持することができるだろう。

グラフィック設定はゲーム起動時のランチャーで「Screen setting」の項目にチェックを入れ解像度とフルスクリーンのオン/オフが行い「Save settings」の項目にチェックを入れてOKボタンを押せば完了。

「Advanced」の項目を開くと他にアンチエイリアス(MSAA)の設定などが用意されているが、この設定を行うと一部の半透明エフェクトが表示されなくなる不具合があるので注意。元々PS3/Xbox360版がMSAAは適用されておらず意図しない機能を有効化することになり、アンチエイリアス自体有効にならない部分があってあまり効果も薄く、アップデートでこの設定自体削除される予定のようなのでオフにしたままにして絶対に変更しないように。

正常な場合の描画画面(アンチエイリアス無効時)

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半透明エフェクトが無い場合の描画画面(アンチエイリアス有効時)

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