ミニ スーパーファミコンでゲーム追加

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11月5日に発売となった「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」(以下ミニスーファミ)

スーパーファミコン実機の4分の一以下のサイズで、20タイトル + 未発売となった幻の「スターフォックス2」の計21タイトルを収録しているものの、内蔵ゲーム以外のROMカセットタイトルは遊べないし、どうしても20タイトルではあれもこれもないとなってしまう。

 

前に発売されたミニファミコンでは情報の入手が容易かったSoCとオープンソースソフトウェアが採用されていたため、解析されて書き換えでROMを追加するという手が使えたが、ミニスーファミも実はミニファミコンとまったく同じ基板が採用されていたことで同じ手順で同じツールを利用してROMの追加が可能となっている。

 

手順としては「ミニファミコン 書き換え」で検索して出てくるサイトを参考にすればいいが大まかに書いていくと(この方法を試して起動しなくなったりしたとしても自己責任)

  1. Windows 7環境ならそのまま、Windows 8/10環境なら署名なしドライバインストールを有効にしてOSをテストモードで立ち上げる(詳細は「指定されたカタログファイルにファイルのハッシュがありません」で検索)。
  2. 書き換えツールのHakchi2をダウンロード(自分は2.20でテスト)
  3. デフォルトで入っているカスタムフォントだと、足らない日本語フォントが多く、正式タイトルはもちろん導入するであろうタイトル群も歯抜けなタイトル表記になる可能性が高いので日本語フォントを置き換える。M2+フォント使用で約1300字収録した日本語フォントを作っておいた。この中にあるtitle.fntを\hakchi2\mods\hmodsフォルダ内にあるfontfix.hmodを7-Zipなどのツールを使って直接開き、さらにその中のfontfix.tarを開いて\usr\share\fonts\フォルダ内に元からあるtitle.fntへ上書きコピーする。他のサイトでは、p8025_fontfixの編集も必要なように書かれているけどしなくていい。ミニファミコンでも適用できるようファミコンスーパーファミコン両方の全タイトル分の漢字を収録したが、すべて収録したためフォントサイズが20ピクセルと小さくなっている。大きいフォントを利用したい場合は各自、収録するゲームのタイトルの漢字のみ入れたフォントを作成すること。
  4. ミニスーファミの電源を入れずに、Windows PCとミニスーファミを電源供給用のUSBポートを利用してUSBケーブルで繋ぐ
  5. Hakchi2を起動し、メニューの「Settings」から「Console type」を「Super Famicom Mini」に変更。
  6. カーネルのDump(これを怠るとカーネル書き換え失敗時に二度と起動しなくなるので絶対やること)。メニューの「Kernel」から「Dump Kernel」を実行。
  7. メッセージウィンドウが出たら、指示に従ってリセットボタンを押しながら電源スイッチをオンにするf:id:BCC:20171008163538p:plain
  8. バイス認識音がWindows側から聞こえてしばらくしたら、リセットボタンから手を放し「Install driver」ボタンをクリック。ウィンドウが開いてインストール。正常に完了しない場合、Windows 8/10環境なら1番目に書いた署名無しドライバインストールを有効にしたか確認。
  9. ドライバのインストールが終われば、カーネルのDumpが開始される。「Done!」というメッセージが表示されたらバックアップ完了。hakchi2のフォルダにある「dump」フォルダにカーネルファイルが入るのでこれも別の場所にバックアップ。
  10. 一旦ミニスーファミの電源を切って、Hakchi2側でROMの準備。ROMファイルをHakchi2のウィンドウにドラッグ&ドロップしていけばリストに追加されていく。ミニスーファミ側の一覧表示の内容を変えたい場合は、Hakchi2内のリストで選択し、「Name」「Max Players」「Publisher」「Box Art」(画像ファイルを直接指定とGoogle検索で自動取得のどちらでも可能。)を書き換えていく。「Command line」は基本的に変更する必要なし。
  11. メニューの「Settings」から「Pages/folders Structure」の項目をお好み(既存のゲームとは別にフォルダを作成してそこに表示させるようにするかなど。自分は「Pages, split games equally」を選択)で変更していく。「Maximam games per page/folder」で同時に何個のゲームをメニューに出すかも変更できる。
  12. 最後にメニューの「Settings」で「Use extended font」にチェックが入っているか(3で導入したフォントを入れる)を確認して、「Synchronize selected games with NES / SNES mini」をクリック。カスタムファームを導入するか聞かれるので「OK」、カーネルDumpと同じようにリセットボタン押しっぱなしで電源を入れ、Hakchi2側でミニスーファミが認識したらリセットボタンから手を放す。カスタムファームが入り、ゲームの書き込みも正常に完了したら「Done!」と表示される。
  13. 書き込み最中にエラーが出てしまったり、設定ミスで起動しなくなった場合、Hakchi2のメニューから「Kernel」→「Flash original kernel」でDumpしたカーネルを書き込む。やり方はDump時やカスタムファーム書き込み時と同じくリセットボタン押しながら電源を入れる。

 

ROMの吸出しはレトロフリークの古いバージョンでツールを利用すると可能だったりする。うん?こんな手間かかるようなことしないで、最初からレトロフリークで遊んだほうがいいような・・・。