GPD WIN バッテリーリフレッシュ

この夏、携帯ゲーム機サイズの小型Windows 10 PC「GPD WIN」のバッテリーが膨張(妊娠)するという報告が何件も発生していた。バッテリーの充電ができなくなるとかそういうレベルではなく、ボディが変形するくらいに膨れ上がるというもので、最悪の場合爆発してもおかしくないレベルの問題であるが、自分のGPD WINは外見上は特に変形といったものは見受けられなかった。もちろん、中を分解して見たほうが正確に判断できるのだろうが、分解するのが面倒くさいし、少しの膨らみだと通常時と見分けがつかない可能性もあるのでやっていない。

ただ、HWMonitorを使用してバッテリーのキャパシティを確認してみたら・・・

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定格容量6,700mWhのところ、最大充電容量が約9,300mWhと約1.4倍という誤差とは思えない異常な数値になっている。手に入れた当初から過充電気味で7000mWhちょっとくらいは充電していたような記憶があるが、少しづつ過充電を繰り返して誤った許容容量が記録されていった結果なのだろう。これでは流石にいつかパンクするわ。

本来なら念のためバッテリー交換したほうがいいんだろうけど、どうせ交換してもまた過充電する可能性もあるし、ダメ元でバッテリーを完全に放電しきってからフル充電し直して正確な電池容量を記録し直すバッテリーリフレッシュをしてみた。

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やり方は簡単。電源ケーブルを刺さないでGPD WINの電源を入れて、Windowsが起動する前にDELキーを連打し、BIOS画面が表示されたらそのまま放置。バッテリーが少なくなったら、ディスプレイが消えて電源ボタンを押しても付かなくなるが、この状態でも完全には抜けきっている状態ではないので注意。放置していると電源LEDが青くなるのでこれも消えてようやく完全に抜け切る。

 

今まで充電にはGPD WINに付属してきたACアダプタを使用してきたが、これも粗悪品の可能性が十分あって過充電の原因になっていた恐れもあるので、ACアダプタは念のため買い直した。

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買ったのは3.0A出力対応のエレコム製Type-C USB AC アダプタ「MPA-ACCFC154WF」。価格がそれなりで、高電流対応ということでチョイス。購入価格は約2,500円だった。2.0A出力/フルUSB端子付きで価格も安い「MPA-ACMCC154WF」という型番もあるが、GPD WINには2.5A以上でないと充電できない可能性があるので注意。GPD WIN付属のACアダプタも発熱して燃えたりしないか不安を覚えたが、流石に燃えないだろうがこれも充電中は割と発熱する。

 

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バッテリーを放電し、新しいACアダプタを使用してフル充電(電源ランプが消える)までした後の数値。最大充電容量は6,440mWhまで減少している。定格よりも下がってしまっているが、使用していればバッテリー自体劣化してくるので最大容量が減るのが仕方ないし、今までとは違い異常な数値ではない正常値に戻っている。

 

バッテリーに負荷のかかる充電しながらの使用を控えて電源が入っていない時だけ充電するようにし 、定期的にバッテリーの容量を確認しながら経過を観察していこうと思う。