仕事で会社周りをしていたら不要なものとしてノートパソコンをタダでもらいました。
そのノートパソコンとは「LaVie NX LW30H/72」
スペックはWindows98、CPU Cerelon 300MHz、メモリ64MB、HDD6.4GB、液晶は解像度800×600、ビデオチップはNM2160(ビデオメモリ2MB)、しかもLANコネクタが無くアナログモデムポートのみ、USBポートはVer1.1で1コネクタのみと化石レベルな仕様。
BIOSバックアップ用の電池が液漏れしていたり、液晶の端の辺りが色落ちしていたり、バッテリーは1時間半しかもたず、重量も3Kgもあるのでモバイルにはきつ過ぎる。
だが、だからといってこのまま粗大ゴミに出すのはもったいないし、何より俺の改造魂がこれを使えるマシンにしろと訴えかけているので、色々と弄り回してみました。
- BIOS更新
まずBIOSの更新から
121Ware LW30H用BIOSダウンロードサイト
Windows2000使用時のバグが取れるようなのでかならず更新しておくこと
- CPU交換
ノートPCのCPU交換というとデスクトップ機に比べてかなり不自由だが、一応交換できるものがある。このマシンに搭載されているCerelonはMMC-1ソケットというもので接続されており、基板上にチップセットと共に交換するものとなっている。
MMC-1ソケット品で最高スペックはPentium2で400MHz、Cerelonで466MHzがあるが今回はPentium2 400MHzを購入。
Cerelon 466MHzだと発熱に問題が出てくるようだし、何より入手できたのがPentium2の方だけでした。
新品で送料含めて約3000円でした。
Pentium4やPentiumMの中古品が3000円くらいでゴロゴロ転がっている時代にこの値段設定はアレだと思ったが、MMC-1ソケットタイプのCPUは貴重なので仕方ない。
キーボードを外すと、放熱板が見れるので黒いシートのところにあるネジ2本を外す。放熱板外す時にファンの電源コネクタ外すのも忘れずに。
この下にCPUとチップセットがあるので、周りのネジを外して茶色いテープを引っ張って引っこ抜く。あとは、新しいCPUを差し込んでネジ止めすれば終了。
速度的にはCerelon 300MHzに比べて、クロック比で1.3倍、L2キャッシュが128KBから256KBに倍増したので、ベンチマークでも1.3〜1.5倍程度の高速化している。ただ、コストパフォーマンスで考えると・・・。
- メモリ増設
初期だと64MBでWindows98くらいなら十分だが、Windows2000動かすには心細すぎる。
そこでメモリを256MBまで増設。
SO-DIMM 128MBモジュールを二本購入。送料込みで約1000円。
256MBモジュールでも128Mbitチップ16枚実装しているタイプなら1枚256MB認識して合計512MBになるらしいが、お値段1枚2000〜3000円で果たしてそこまで投資する価値があるのか(今のアップグレード費用でも十分謎だが)疑問なので今回は256MBまで実装することにした。
メモリスロットへのアクセスはかなり簡単で、写真で赤く囲っている裏側の蓋を開けるのみ。
標準でついている64MBを取り外して、
二つのスロットに差し込んで完了。
はっきり言ってこの改造が一番コストパフォーマンスが抜群。
- HDD増設
6.4GBでは少なすぎるし、回転数4200rpm、キャッシュ512kbと速度的にも遅いのでこれも交換。
交換したのは「WD1200BEVE」で、パラレルATA接続、容量120GB、回転数5400rpm、キャッシュ8MBの代物。
送料込みで7000円。
左が標準のHDD「DK239A-65」右が新しいHDD「WD1200BEVE」
パラレルATA接続のSSDもあるが、このマシンにSSDなんて接続しても、容量が少なくてコストパフォーマンスが悪いし、ATAインターフェースの遅さも相まって宝の持ち腐れになるので普通のHDDで十分。
タッチパッドを外して左側にHDDの台がある。
黒い小さいネジとマザーボードとHDDを繋ぐコネクタを外せば台が取れるので、HDDを交換。
- LAN増設
バッファローの「LPC-CB-CLX」中古品を購入。CardBus接続タイプ。
送料込みで約1000円。
中に搭載されているチップは「Realtek 8139」のようで、Windows 2000 SP4なら接続するだけで一応使える。
BIOS画面。
Pentium2 400MHz、メモリ256MBと正常に認識しているが、HDDの容量が65535MB止まり。ただし、表示がおかしいだけで120GBフルに使用できているので問題は無い。
Windows2000は手持ちの物を流用して、ここまで改造して費用12,000円。
全く意味の無い改造だった。
解像度が800×600止まりなのでこれで動くようなシミュレーションゲーム(モナークモナークやThe Tower2)は見難いし、軽いアクションゲームも液晶の残像が厳しいのでかなり目がチカチカする。Youtubeの低解像度映像すら再生するのは、カクカクどころか常時停止状態になってしまい鑑賞できなかった。
2ちゃんねるブラウザ導入するか、3Dムービーメーカー専用機としてしか使用方法が思いつかない。
12,000円あったら低消費電力版GeForce9800GT ビデオメモリ1GBが買えたよなぁ、とふと思ったがそんなこと気にしちゃいけない。
だって改造すること自体が目標だったのだから!!!