「話をしよう。あれは今から36万・・・いや、1万4000年前だったか。まぁいい。私にとってはつい昨日の出来事だが…君達にとっては多分明日の出来事だ」
「そんな装備は大丈夫か?」「大丈夫問題ない」「一番いいのを頼む」
「神は言っている、ここで死ぬ運命ではないと」
など数々の名言を残したPVが公開され、ゲーム発売前にも関わらずオンリーイベントまで開催されたPS3・Xbox 360向けゲーム「エルシャダイ」
発売前はネットのどこを見てもこのゲームの話題ばかりだったはずが、2011年の今日4月28日にいざゲームが発売されたら特別大ヒットしたわけでもなく、皆が夢中になっていたのはPVであってゲームそのものではなかったという当たり前のことを気付かされたあの日からちょうど十周年となった今日、クリエイターである竹安佐和記氏のインタビューでも話題に上がっていたSteam版「エルシャダイ」のストアページが遂に開設がなされた。
「エルシャダイ」は2011年4月28日にPS3・Xbox 360用タイトルとして発売された3Dアクションゲーム。聖書偽典「エノク書」から着想したストーリーとなっており、神から地上界の監視を命じられた7名の天使達が、長きに渡る人間達への観察によって人に憧れを持ち地上界へと降り立って堕天使となってしまう。天界(エルダー評議会)は大洪水によって地上界を浄化しようとするが、人間でありながらエルダー評議会の書記官を務め72の名前を持つイーノックが大洪水の中止の条件として、自ら地上界へと降り立ち堕天使達を捕獲するために旅立っていく。
敵から武器を奪って使用し、それぞれ性能の異なり三すくみをなした3種の武器を、状況によって相手の武器に対し有利となるように選択していくシステムや、独特の色調で幻想的なグラフィックの背景の世界を駆け抜けていくのが特徴。
なお、Steamストアページには独立したゲームレビューなどで特別な賞をもらったことを紹介する掲載項目が用意されているのだが、エルシャダイの受賞歴一覧は日本ゲーム大賞フーチャー賞はともかくとして、「ネット流行語大賞」の受賞歴が掲載されている。いまだかつてネット流行語大賞に乗りましたなんて宣伝するゲームがSteamに存在したであろうか?
すでに旧世代機となっておりプレイ環境の構築が面倒になってきているPS3・Xbox 360からSteamに移植されたことで現行ゲーム環境でも遊びやすくなったのはもちろん、日本語音声のほか英語音声も収録されており、またゲームクリア特典としてゲームクリア後のストーリーが語られる小説「ルシフェルの堕天」も付属することのこと。
ただし、スコアランキング機能は削除されており、キーボード&マウスに対応しておらずコントローラが必須となっているので注意。そんな仕様で大丈夫か?
話題となったPVは何度も見たものの肝心のゲームについては一切触ったことがなく、このSteam配信を機に本編はどうだったのかと遊んでみたくなった人も少なからずいると思われるが、配信予定日はTBA(未定)となっており配信までもうしばらくかかるようなので、今のうちにウィッシュリストに入れておき、配信が決まった際にメールにお知らせがくるようにして楽しみに待っていよう。神は言っている、Steam版が出たら買えと。