「Bloodstained: Ritual of the Night」Kickstarter支援者向け物理アイテム「Alchemist's Treasure」到着

コナミ時代に悪魔城ドラキュラシリーズのプロデューサーを務めたIGA(五十嵐孝司)氏が独立し、Kickstarterで開発費を募り完成させたメトロイドヴァニアスタイルのアクションRPG「Bloodstained: Ritual of the Night」

当初の2017年3月発売予定から幾度も発売延期となり2年後の今年6月になってようやくSteam&海外版版が発売され、度重なる延期で不安はあったがいざ発売されるとその完成度はファンが期待していた通りの内容となっておりSteamのレビューも高評価となっている。

そして10月24日の今日、Steam&海外版版発売から遅れること4か月を経って日本PS4&Switchパッケージ版が発売され、Steamでは20%オフのセールが10月29日まで実施(そのままハロウィンセールに突入して実質長引きそうだが)されているが、音沙汰無かったKickstarter出資者向けの物理アイテムが出資者に届き始め、自分が出資していた100ドルのリワードアイテム「Alchemist's Treasure」も今日になって遂に届いた。

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既にSteam登録のベータ版Bloodstained・ファミコン悪魔城伝説」風のスピンオフゲーム「Bloodstained: Curse of the Moon」・デジタルサントラ・そして完成したゲーム本編のSteamキーは貰っていて、物理アイテムが無くても100ドル分くらいは元取れたかなとは思っていたのでいつ届いてもいい程度に思っていたけど、26日に秋葉原トレーダーでIGA氏のサイン会があるというので、このパッケージにサインをもらうために早く届いてくれと急にそわそわし始めたのは言うまでもない。本当にギリギリでの到着となった。

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「Alchemist's Treasure」外箱

 

リワードアイテム「Alchemist's Treasure」を大まかに言うとサントラCD・ピンバッジ・キーチェーン・ポスターが入ったパッケージ。

 

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花形とゲーム頭文字ロゴの二種のピンバッジ・ゲーム中に登場する武器「ヴァルキリーソード」をあしらったキーチェーン・カード・ブルーレイディスク用ケースに収まったサントラCD

 

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悪魔城ドラキュラシリーズのイラストを担当した小島文美氏書下ろしのA2サイズのポスター

 

クラウドファンディングの出資者向けリワードアイテムではあるが、率直にこのアイテムの感想を述べると外箱であるパッケージが白い折り目が見えたり届いた時から接合部分がよれていたり、中身自体も単品で売られていたら数百円で買えそうな品々が数点しか入っておらず、どう価格的な価値を見出そうとしても「1,500円で買ったゲームサントラに無料のオマケがついてきた」程度の内容だろう。

リワード説明でピンバッジやキーチェーンが貰えるって最初に説明されてるからとやかく言う方がおかしいけど、ピンバッジやキーチェーンを数点貰っても飾るにしても小さくて所有感が満たされないし実用性がある物でもないから普段の生活で使えるものでもなく何の役にも立たないだろ。

正直言うと今までもらってきた出資者向けリワードアイテムの中で一番「ショボい・・・」「作りが雑」という感想が沸いて出た。

そもそもこのリワードアイテムと一緒に出資者に配ると約束していた肝心のゲーム本編の物理パッケージ版はまだ届いてない。ゲームの開発費を出した出資者なのに、もらえた物理アイテムはサントラしか無く、ゲームそのものは一般購入者よりも後回しとかどうなってるんだ。

 

自分はデジタル版はSteam希望で登録リージョンを気にすることもなく正式版アンロック日にすぐさまプレイできており、非売品であるベータ版がSteamライブラリに登録できたので物理アイテムが無かったとしても100ドル分の価値はあったかなと思っているけど、コンソール版を希望していた日本の出資者はリージョンの問題でデジタル版すら配布されていなかったり高い金払っているのに一般販売の購入者よりも遅れて遊ぶ羽目になっている。わざわざコンソール版を選ぶってことはSteam登録であるベータ版も触っていない可能性があるので更にKickstarterで出資した必要性はなかっただろう。

せっかくゲーム自体は高評価だというのに、ゲーム制作に取り掛かれる環境を作ることのできた功労者であるはずの出資者を結果的に軽視する形になる状況を作らないようにしていただきたい。

 

お前の事だぞ、シェンムー3(ゲームの完成度自体怪しいけど)。

アージュ設立20周年記念 Steam版「マブラヴ」シリーズが40%オフのセール 日本語対応・Windows 10で動作・例のシーンもノーカット

アージュがPC向けとして2003年に発売し、その後全年齢向けとなるXbox 360PS3・PS Vita版も発売されたアドベンチャーゲームマブラヴ」シリーズのSteam版「マブラヴ」「マブラヴ オルタネイティヴ」「マブラヴ photonflowers*」の三作品が、アージュ設立20周年を記念して11月2日までの期間限定で40%オフのセールが実施中。

 

Steam版は全作品日本語対応・PCパッケージ版とは違いWindows 10環境でも動作対象となっており、性的なR18シーンこそカットされているが、各コンソール版では規制のかかったショッキングなイベントはノーカット(オルタネイティブのSteamコミュニティページを開くとそのSSがあるので観覧注意)という仕様になっている。現行環境だとおそらくベストなプレイ環境となるだろう。

 

柊学園3年生の白銀武が幼馴染の鑑純夏や突然武の家に転がりこんだ御剣冥夜といった個性的なクラスメイト達と交流するドタバタ学園コメディーのEXTRA編、特定条件で解放されるEXTRA編とは世界観が大きく異なるUNLIMITED編の大きく分けて二つのストーリーから構成された作品。

40%オフの1,854円

 

マブラヴ」UNLIMITED編の続編。UNLIMITED編冒頭の時間にタイムスリップしてしまった白銀武が残された時間の中、歴史を変えるために奮闘する。

40%オフの2,460円

 

  • マブラブ photonflowers*

EXTRA編純夏ルートのその後や各キャラクターのアナザーストーリーなど複数のシナリオを収録したオムニバス集。

40%オフの1,542円

 

上記の三作品をセットにしたバンドル版も発売中

4,978円 

 

シェンムー3 返金完了

Kickstarterの出資者向けに実施されていたシェンムー3の返金がようやく処理が完了し、PayPalアカウントに入金がなされた。

 

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実際は出資額250ドル+物理アイテムの送料10ドルのところ、PayPalの送金手数料のために20ドル分上乗せされて送金されそこから手数料を引いた269.62ドル(現在のPayPal換金レートで28,392円)が受け取れた。

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とりあえず9,097円の「ライザのアトリエ」デラックスエディション10%オフで売っていた1,845円の「ケモノ娘の育て方」の2作品をこの返金額を利用して購入したけど、あとは何買っておくか。Unreal Engine 4使っているタイトルもこの返金の中からは出したくないんだよな。

Steamで「STEINS;GATE」シリーズが60%オフのセールを実施中 Xbox 360版「STEINS;GATE」発売から10周年記念

秋葉原で発明サークルを開いていた厨二病の大学生・岡部倫太郎が過去にメールを送信することが出来るタイムマシンを手にしたことから運命を大きく翻弄される名作アドベンチャーゲームSTEINS;GATE」シリーズが、2009年10月15日の最初に発売されたXbox 360版から10周年になることを記念し、Steamで配信されているタイトルが60%オフになるセールを10月19日までの期間限定で実施中。

 

1080p対応(Xbox360PS3版は720p)が施されたPS4版「STEINS;GATE」をベースのオリジナル版STEINS;GATE

60%オフの1,192円

 

β世界線でのその後の岡部倫太郎を描いた「STEINS;GATE」の続編「STEINS;GATE 0

60%オフの1,392円

 

オリジナルSTEINS;GATEをアニメーションで再構成したリファイン「STEINS;GATE ELITE」と、岡部倫太郎以外のラボメンの視点から描いた10話のオムニバス話を収録したスピンオフ作品「STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム」の2作品を収録したバンドル

60%オフの2,592円

Steam版「Trine 4: The Nightmare Prince」配信開始 公式で日本語字幕対応

足場を作成したり障害物を動かしたりする魔法使いアマデウス、弓矢を射ったりロープによる移動を行う盗賊ゾヤ、剣術による戦闘や盾によって光や水の道筋を変える騎士ポンテウス、それぞれ異なった特技を持つ3人の英雄を操作する横スクロールパズルアクション「Trine」シリーズの新作「Trine 4: The Nightmare Prince」(トライン4 ザ・ナイトメアプリンス)がSteamで10月9日より配信が開始された。
価格はゲーム単品だと定価税込3,850円となっており、同じダウンロード版のPS4 / Switchが税込2,640円なのにかなり割高な価格設定となってしまっている。

旧作Trineシリーズをすべて所有しているSteamユーザーは全Trineシリーズを収録したコレクションの方を買うと所有済みタイトルが割引され、最大2,194円程度にまで安くなるのでこちらを購入しよう。

 

 PC Steam版Trineシリーズは1・2は日本語化Modがあり、3からようやく公式日本語化されたタイトルだが、今作Trine 4も3と同様に公式日本語化されている。

ゲームを起動したらメニューから「Options(オプション)」→「Subtitle & Menu Language(字幕とメニューの言語))」から「日本語」を選択、「字幕」の項目にもチェックを入れること。

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日本語字幕での序盤プレイ動画

www.youtube.com

格闘ゲーム「Skullgirls」のLeb Zero Gamesが手掛ける新作横スクロールRPG「Indivisible」 Steam版は11月1日以降に日本語化予定

滑らかなカートゥーン調アニメーションと女の子主体のキャラクターが特徴の格闘ゲーム「Skullgirls」の開発元Leb Zero Gamesが手掛ける横スクロールRPG「Indivisible」

Skullgirls譲りの個性豊かなキャラクターデザインとアニメーション、様々な文化や神話をベースにしたファンタジーな世界観、「キルラキル」や「リトルウィッチアカデミア」などで知られるアニメーションスタジオ「TRIGGER」が手掛けるオープニングなど注目点も多い作品で、海外では日本時間10月9日より配信開始予定となっており、現在Steamでも日本からも予約を受け付けているものの、対応言語一覧には日本語の表記はない状態となっているが、Steamストアページの説明文に

「日本語版は2019年11月1日以降からご利用可能になります。リリース後しばらくの間、大変ご不便をお掛けいたしますが
ご理解とご協力くださいますようお願い申し上げます」

という注意書きが追記された。

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他国版に比べて約3週間遅れでの配信となってしまうのは残念だが、ハッキリとしていなかった日本語版の配信予定日が明確にアナウンスされたので気長に待っていよう。

 

メガドライブ本体への改造なしでS端子出力を行うケーブルを製作

先月には「メガドライブミニ」も発売されたセガが1988年に発売した16BIT家庭用ゲーム機「メガドライブ

メガドライブと言えば、ノイズまみれでこもった音質とあのやたらと滲みまくるコンポジット出力の画質がよく話題に上がるゲーム機だが、音質はこのblogでも取り上げたローパスフィルタ除去や別アンプ回路でかなり改善され、本体内部のRGBエンコーダからY/C信号を取り出してS端子で画面出力することでRGB出力までとはいかずともそこそこの画質で遊ぶことが可能。

自分も昔メガドライブにS端子出力を増設してみたりしていたが、現在所有しているテレビにはS端子入力がそもそも存在せず、結局コンポジット出力での滲みまくりの画面で遊ぶしかなく、そもそもエミュで遊んだほうがクッキリかつチラツキなしで遊べるよなとか思い始めてRaspberry Piとレトロビット製USBパッドでエミュ環境を作り始めてしまい、実機の出番がほぼないに等しくなってしまったが、メガドライブ関係で色々と調べていたら本体への改造をせずともケーブルだけでS端子出力が可能な回路がTwitter@hn12v1_jp氏が公開しているのを発見。

 RGB信号とC-SYNC信号からS端子の輝度信号(Y)を生成し、コンポジット信号から色信号を抜き出すというもので、トランジスタ1石、抵抗4個、コンデンサ2個というかなりシンプルな作りとなっている。

無理に作る必要性は自分にはないのだが、実際にどの程度の画質で実用性があるのか確認してみたいし、部品数が少ないのでDINコネクタ内にすべて押し込めることが可能ということで空中配線の半田付け練習にはもってこいな感じだったので今回はこれを作成してみた。

 

ケーブルを作成するにあたって注意する点はメガドライブのAVコネクタである8ピンのDIN端子はMIDIケーブルで使われている丸型配置のコネクタ(8a)ではなく、U型配置(8b)なので一般的に売られているオスDINコネクタをパーツ屋で買ってきても取り付けられない可能性がある。

自分が調べた限り、共立エレショップでこのU型配置のDINコネクタが売られているのを発見したのでこちらで購入しておいた。

 

 それではレッツ製作

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メガドライブに差し込むDINコネクタの内部に収まるよう全部品を半田付けしてみた図

製作前に想像していた以上に全く持って余裕がない。電解コンデンサは5mm高、色信号用のカップリングコンデンサはフィルムではなく積層セラミックコンデンサトランジスタや抵抗のリード線もL字型に捻じ曲げてみたりしてみたが、隣り合うリード線が数ミリ間隔でしか開いておらず何度か抜き差ししてリードが曲がったらショートしそうな感じだし、コンデンサもコネクタのケーブル差込口の穴まで入った状態で収まっている。

とりあえず曲がりそうなリード線には半田を盛って固めてみたり、絶縁テープで補強しておいたが、細かい作業や半田付けに慣れていない人は無理にDINコネクタに収まるようにしないで小さいユニバーサル基板とケースを用意して一旦ケーブルから基板上の回路に引き出すようにした方がよい。

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 完成したメガドライブS端子ケーブル。

これだけだとあたかもメガドライブに標準でS端子出力が備わっていたかのように勘違いしそうだが、メガドライブのAVコネクタの映像関係はRGB信号・同期信号・コンポジット信号しか出てないぞ。

 

それでは標準のAVケーブル(コンポジット)と今回作成したS端子ケーブルで画質比較。

ACアダプタはお馴染みの「POWER-ALL PA-9S」をY字分配ケーブルでメガドライブ本体とメガCDに接続して使用し、キャプチャはIO-DATAの「GV-USB2」を使用

 

コンポジット

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S端子

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コンポジット

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S端子

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  • メガCDバックアップRAMツール メッセージ

コンポジット

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S端子

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コンポジット

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S端子

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コンポジット

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S端子

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コンポジット

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S端子

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なんということでしょう。

あんなにボヤケてて眠たかった画面がシャープになり、くすんだ色合いも華やかな印象に。

滲みが減った分、タイリングデザインで色数の少なさを補っていたドット絵が逆に色数が少なく見えてしまったり、メガドライブRGB出力特有の縦縞ノイズが明るい青色を使用する場面で目立ってしまっているが、背に腹は代えられぬ。

ここまで画質が変わるというのなら純正でS端子ケーブルを用意していたら、メガドライブはガビガビだーという悪評が広まる歴史が大きく変わっていた(かもしれない)だろう。

メガドライブ本来のドットの美しさを実機である程度見ることが出来てこのS端子ケーブルの製作は大満足、かつ空中配線による半田付けのスキルも向上して有意義なものとなった。

 

さてと、ラズパイでメガCDソフトでも遊ぶかな。