メガドライブ本体への改造なしでS端子出力を行うケーブルを製作

先月には「メガドライブミニ」も発売されたセガが1988年に発売した16BIT家庭用ゲーム機「メガドライブ

メガドライブと言えば、ノイズまみれでこもった音質とあのやたらと滲みまくるコンポジット出力の画質がよく話題に上がるゲーム機だが、音質はこのblogでも取り上げたローパスフィルタ除去や別アンプ回路でかなり改善され、本体内部のRGBエンコーダからY/C信号を取り出してS端子で画面出力することでRGB出力までとはいかずともそこそこの画質で遊ぶことが可能。

自分も昔メガドライブにS端子出力を増設してみたりしていたが、現在所有しているテレビにはS端子入力がそもそも存在せず、結局コンポジット出力での滲みまくりの画面で遊ぶしかなく、そもそもエミュで遊んだほうがクッキリかつチラツキなしで遊べるよなとか思い始めてRaspberry Piとレトロビット製USBパッドでエミュ環境を作り始めてしまい、実機の出番がほぼないに等しくなってしまったが、メガドライブ関係で色々と調べていたら本体への改造をせずともケーブルだけでS端子出力が可能な回路がTwitter@hn12v1_jp氏が公開しているのを発見。

 RGB信号とC-SYNC信号からS端子の輝度信号(Y)を生成し、コンポジット信号から色信号を抜き出すというもので、トランジスタ1石、抵抗4個、コンデンサ2個というかなりシンプルな作りとなっている。

無理に作る必要性は自分にはないのだが、実際にどの程度の画質で実用性があるのか確認してみたいし、部品数が少ないのでDINコネクタ内にすべて押し込めることが可能ということで空中配線の半田付け練習にはもってこいな感じだったので今回はこれを作成してみた。

 

ケーブルを作成するにあたって注意する点はメガドライブのAVコネクタである8ピンのDIN端子はMIDIケーブルで使われている丸型配置のコネクタ(8a)ではなく、U型配置(8b)なので一般的に売られているオスDINコネクタをパーツ屋で買ってきても取り付けられない可能性がある。

自分が調べた限り、共立エレショップでこのU型配置のDINコネクタが売られているのを発見したのでこちらで購入しておいた。

 

 それではレッツ製作

f:id:BCC:20191006001509p:plain

メガドライブに差し込むDINコネクタの内部に収まるよう全部品を半田付けしてみた図

製作前に想像していた以上に全く持って余裕がない。電解コンデンサは5mm高、色信号用のカップリングコンデンサはフィルムではなく積層セラミックコンデンサトランジスタや抵抗のリード線もL字型に捻じ曲げてみたりしてみたが、隣り合うリード線が数ミリ間隔でしか開いておらず何度か抜き差ししてリードが曲がったらショートしそうな感じだし、コンデンサもコネクタのケーブル差込口の穴まで入った状態で収まっている。

とりあえず曲がりそうなリード線には半田を盛って固めてみたり、絶縁テープで補強しておいたが、細かい作業や半田付けに慣れていない人は無理にDINコネクタに収まるようにしないで小さいユニバーサル基板とケースを用意して一旦ケーブルから基板上の回路に引き出すようにした方がよい。

f:id:BCC:20191006003318p:plain

 完成したメガドライブS端子ケーブル。

これだけだとあたかもメガドライブに標準でS端子出力が備わっていたかのように勘違いしそうだが、メガドライブのAVコネクタの映像関係はRGB信号・同期信号・コンポジット信号しか出てないぞ。

 

それでは標準のAVケーブル(コンポジット)と今回作成したS端子ケーブルで画質比較。

ACアダプタはお馴染みの「POWER-ALL PA-9S」をY字分配ケーブルでメガドライブ本体とメガCDに接続して使用し、キャプチャはIO-DATAの「GV-USB2」を使用

 

コンポジット

f:id:BCC:20191006004635p:plain

 

S端子

f:id:BCC:20191006005431p:plain

 

コンポジット

f:id:BCC:20191006004723p:plain

 

S端子

f:id:BCC:20191006005453p:plain

 

  • メガCDバックアップRAMツール メッセージ

コンポジット

f:id:BCC:20191006004806p:plain

 

S端子

f:id:BCC:20191006005519p:plain

 

コンポジット

f:id:BCC:20191006004755p:plain

 

S端子

f:id:BCC:20191006005540p:plain

 

コンポジット

f:id:BCC:20191006004759p:plain

 

S端子

f:id:BCC:20191006005600p:plain

 

コンポジット

f:id:BCC:20191006004803p:plain

 

S端子

f:id:BCC:20191006005627p:plain

 

 

なんということでしょう。

あんなにボヤケてて眠たかった画面がシャープになり、くすんだ色合いも華やかな印象に。

滲みが減った分、タイリングデザインで色数の少なさを補っていたドット絵が逆に色数が少なく見えてしまったり、メガドライブRGB出力特有の縦縞ノイズが明るい青色を使用する場面で目立ってしまっているが、背に腹は代えられぬ。

ここまで画質が変わるというのなら純正でS端子ケーブルを用意していたら、メガドライブはガビガビだーという悪評が広まる歴史が大きく変わっていた(かもしれない)だろう。

メガドライブ本来のドットの美しさを実機である程度見ることが出来てこのS端子ケーブルの製作は大満足、かつ空中配線による半田付けのスキルも向上して有意義なものとなった。

 

さてと、ラズパイでメガCDソフトでも遊ぶかな。

Steam版「Sniper Elite 3」が公式日本語化

第二次世界大戦下の北アフリカを舞台にしたスナイピング・ステルス主体のTPSゲームSniper Elite 3」のSteam版が10月1日のアップデートにて公式に日本語字幕対応となった。

有志による日本語化Modは存在しているものの今回のアップデートで導入の手間を省け、2014年にスパイク・チュンソフトより発売予定だったPS4日本語版が中止となってしまい、ようやくSwitchで今年12月に日本語パッケージ版が発売予定となっていたが、一足先にSteamの方で公式による日本語版で遊べる。

f:id:BCC:20191005011552j:plain

f:id:BCC:20191005011636j:plain

f:id:BCC:20191005011734j:plain

f:id:BCC:20191005011752j:plain

f:id:BCC:20191005011807j:plain

f:id:BCC:20191005011833j:plain

 

Steam版「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」が配信開始。PS4/Vita/Switchで出たリメイク仕様で、Switch版で追加された攻略補助機能付き

f:id:BCC:20191003132840j:plain

1996年にエルフからPC-9801用アダルトゲームとして発売され、セガサターン版が1997年、Windows移植版が2000年、更にグラフィックやUIを一新したリメイク版がPS4/Vitaで2017年、Switchには2019年に発売されたアドベンチャーゲームこの世の果てで恋を唄う少女YU-NO」のSteam版が配信された。
価格は定価5,480円で10月9日の一週間限定で10%オフの4,932円、更に早期購入特典として56ページのデジタルアートブック(英語)が付属する。

f:id:BCC:20191003133022j:plain

f:id:BCC:20191003133026j:plain
死んだと思われていた考古学者の父親から丸い鏡とガラス玉がはまった謎の装置が届いた主人公・有馬たくや。
添えられていた手紙の指示通りに装置を持って剣ノ岬に向かうが、そこには裸の女性が倒れており、女性を介抱していると突如として姿が消滅してしまう。更にたくやの義母・亜由美やたくやの通う学園の学長・龍蔵寺、謎の転校生である神奈も現れるが、突如として地響きとともに閃光に包まれ、気が付くとたくやを除く3人の姿は剣ノ岬から忽然と消えていた。

f:id:BCC:20191003132757j:plain

f:id:BCC:20191003132808j:plain

f:id:BCC:20191003132828j:plain

「A.D.M.S」と呼ばれる分岐マップシステムが特徴のゲームシステムで、現時点の分岐マップポイントで装置にはめられた「宝玉」を使用すると時間が経過したり別の並列世界に移動しても別の並列世界で入手したアイテムをそのまま持ち越してその場所から再開することができるセーブポイントを作成でき、先に進んで別の並列世界へのルートに必要なアイテムを入手してから宝玉を使った場所まで戻るということが可能となっている。
分岐があってもあくまでも別のシナリオを見るだけの行為で他の分岐には一切影響しない既存のアドベンチャーゲームとは違い、分岐することによって別の分岐を攻略する糸口になっていたりとアドベンチャー特有の分岐するシナリオとゲームシステムをうまく融合させることに成功させ、並列世界タイムリープを題材にしたその後発売されたアドベンチャー・ノベルゲームにも大きな影響を与えている。

 

今回のSteam版はリメイクのSwitch版ベースの移植で、グラフィックが一から書き直されておりBGMはリメイク版とオリジナル版の二種から選択可能になっていて、コンソールで発売されたものなのでR18シーンなどは存在しない。またSwitchで移植された際に追加された、移動可能な場所やイベントが発生する場面が画面左右両端表示されるミニマップやヒントなどの攻略補助機能も備わっている。

f:id:BCC:20191003133133j:plain

f:id:BCC:20191003133138j:plain

 

Steam版「キコニアのなく頃に」のストアページが開設。パッケージ版と同日の10月4日配信予定

ひぐらし」「うみねこ」に続く竜騎士07原作・07th Expansion制作のノベルゲーム「なく頃に」シリーズ最新作「キコニアのなく頃に phase1 代わりのいる君たちへ」のSteamストアページが開設が開設されている。

配信予定日は10月4日でパッケージ版と同日となっており、パブリッシャーは既にSteamで「ひぐらしのなく頃に」「うみねこひぐらしのなく頃に」など「なく頃に」シリーズを配信しているMangaGamerが務め、もちろん今までのシリーズと同様に日本語にも対応。

これがカーネル・サンダースの呪いか・・・ケンタッキーのカーネルおじさんと恋愛できる「I Love You, Colonel Sanders! A Finger Lickin’ Good Dating Simulator」がSteamで配信

日本では「カーネルおじさん」の愛称でケンタッキーフライドチキン(KFC)店舗の店先にも立像が設置されているKFC創業者「カーネル・サンダース」を題材にした恋愛シミュレーションゲーム「I Love You, Colonel Sanders! A Finger Lickin’ Good Dating Simulator」が9月24日よりSteamで配信が開始された。ファンゲームとかジョークとかの類じゃなく公式で制作されたものです。

無料タイトルだが、対応言語は英語のみ。

f:id:BCC:20190925103926j:plain

f:id:BCC:20190925104003j:plain

f:id:BCC:20190925104030j:plain

f:id:BCC:20190925104038j:plain

舞台は1学期の期間が三日のみという料理学校。主人公のクラスメイトとなったお馴染みカーネルおじさんとの親交を深めていく恋愛シミュレーションゲームだが、もちろん題材を聞くだけでもバカゲーの類だというのは判断できるが、カーネルおじさんが白髪で髭を生やしているお馴染みの風貌にも関わらず物凄いハンサムでスタイリッシュな体系だったり、変な星形ヘアースタイルで上半身に黒ジャンと裸エプロンのようなものを羽織った大男やクラスの先生でフライ返しを咥えた犬などのこれでもかと個性を主張し過ぎている登場人物、会話でところどころ出てくるカーネル・サンダースの格言や伏字になっているケンタッキーのレシピなどのネタなど、正直ツッコミどころが追い付かない。

f:id:BCC:20190925203706j:plain

f:id:BCC:20190925203250j:plain

f:id:BCC:20190925104105j:plain

f:id:BCC:20190925104134j:plain

f:id:BCC:20190925104150j:plain

 

なお、KFCがこのような奇妙奇天烈な広報活動を行うのは今回のゲームが初めてではなく、公式Youtubeチャンネルでもどういう判断で広報費をこの動画に費やしたのか常人には理解しがたい動画を時折上げている。脂ぎったケンタッキーの食い過ぎで、脳にまで脂肪が溜まっちゃったのかな?

 

 

とりあえず、カーネルおじさんが日本でどれくらい愛されているか世界のみんなに伝えるために、「大半の日本人はクリスマスにケンタッキーを食べるんだよ。僕たちはカーネル・サンダースを愛してる!」とSteamでレビューを書いておいた。

f:id:BCC:20190925202117p:plain

※ケンタッキーは海外ではジャンクフードです。海外から見るとお祝いの日にジャンクフードを食って過ごすイカれた日本人

シェンムー3、PC版希望のKickstarter出資者向けに返金対応開始

Kickstarterクラウドファンディングを実施し開発費を募っていたが、発売直前になってEpic Gamesからの融資を受けてその融資条件として当初予定していたSteamでの配信ではなくEpic Games ストア(EGS)時限独占となった「シェンムー3」。

ただたんに皆が出資時に期待していたSteamでの配信を延期という仕様変更を土壇場で行っただけでなく、返金対応はしないとメールで返答ストレッチゴールで約束した仕様を撤回、EGSがディスクからのゲームインストール機能を備えていなかったために「PC版の物理メディアにシェンムー3のインストールデータが収録されず、Epic Gamesランチャーのインストールプログラムのみ収録」というそもそもファン向けのコレクターズアイテムとして致命的な内容があったのにも関わらず、これらの事をEGS独占だと発表した時ではなく支援者から個別に問い合わせされてからようやく事後報告して大炎上となり、結局しないといっていた返金を希望者向けに行う方針に変更、時限独占が切れる1年後にはSteamキーを配布するとアナウンスされ、そして今日9月20日に返金受付とSteamキーに関しての続報が発表された。

 

シェンムー3 - PS4版のリージョン変更及び、返金(Refund)のためのサーベイ実施のご案内

 以前のUpdateにて、PC版(Epic Games Store)を選択された方の中で希望される方については1年後のSteamキーの配布をお知らせしておりましたが、現時点でValve社との交渉が継続しており、確約をいたしかねる状況です。

サーベイでは希望の受付を行いますが、Valve社との交渉の結果によっては配布できない可能性があることをご了承いただけますと幸いです。

はあ、そうですか。できるかどうかも確約できないのに1年後の配布をお知らせしたんですか。

ほんと、その場限りの嘘をついてどうにもならなくなったらできましぇ~んとか言うことしかできねぇ小学生並みの連中だな。

自分たちがシェンムー3のSteamストアページとSteamコミュニティーページを作成したっていう記憶はまだあるのかな?このページの管理や運営って誰が行ってるの?ストアで販売もせず、一銭にもならないサイト残してもValveの負担になるだけだよね。

で、1年後にキーを配布したとしてもタダでゲームデータダウンロードされるだけだし、そもそもその頃には商品価値なんて大きく下がっているからキー登録ではなくストアから直接買う人間なんて今年中に発売した場合よりも圧倒的に少ないよね。 

キーの発行を拒否られたとしても文句言える立場にないのに、なんでValve社との交渉が~とか言ってんの?

 

まあ、こんな噓八百で塗り固めることしかできない開発元やパブリッシャーとはさっさと縁を切るのが衛生的によろしい。

返金方法はFangamerのバッカー管理ページから「サーベイ回答を変更する」を開いて、希望のプラットフォーム選択で「返金(REFUND)」を選んで「次へ」を押せば返金への同意画面が開き、同意すると返金先に指定するPayPalアカウントもしくはSoftbank Paymentを選んで20営業日~最大3か月営業日で返金されてくるとのこと。

返金ならびに希望プラットフォーム変更の受付期間が10月3日23時59分とゲームの発売まで余裕がないために二週間程度とかなり短いので早めに済ませておこう。

もし返金同意画面で戻るを押すと、またプラットフォーム変更で「返金」を選んでも返金先の指定画面まで進めなく不具合(?)があるが、その場合は別のプラットフォーム選択を行ってからまた返金を選択すれば元に戻せる。

f:id:BCC:20190920223150p:plain

出資時は1ドル=120円程度で、その頃よりも円高になっている今日では多少損することとなってしまったが、出資した250ドルと物理アイテムの送料代10ドルが戻ってきてくれた。

実際に振り込まれたらSteamでゲームを買おうかな。

返金出来て、あー、よかった、よかった。よかったよ。

 

スパロボ25周年記念作品第二弾「スーパーロボット大戦V」のSteamストアページが開設。配信予定日は10月3日

 

スーパーロボット大戦25周年記念作品第二弾としてPS4 & PS Vitaで発売された「スーパーロボット大戦V」のSteamストアページが開設されている。
配信予定日は10月3日となっており、価格は税込8,208円で現在予約受付中。念のために言っておくがもちろん日本語対応。
ザンボット・ダイターン・ガンダムナデシコマジンガーエヴァンゲリオンといった計26作品のロボットアニメがゲームオリジナルストーリーで共演するシミュレーションRPGで、スパロボシリーズでは初となるSteam版の発売となる。

先に発売されていたPS4 & PS Vita版では別売りとなっていた20話に及ぶボーナスシナリオDLCがSteam版では最初から収録されている状態での発売で、また10月30日までの早期購入特典としてプレゼントシナリオ「スペシャルスターター・パック」・「ラブリー・プレゼントV」・オリジナルロボット「グルンガスト」&「ヒュッケバイン」が序盤から使用可能という特典が付く。


なお、この手のSteamで売られる版権物はよく権利関係でおま国になるケースが多かったりするが、このスーパーロボット大戦V中国を除いた日本を含むアジア圏限定でのみ発売欧米・中東・アフリカ地域ではおま国という珍しいリージョン規制がかかっている。

SteamDB スーパーロボット大戦V 情報 - 地域ごとの価格一覧