PlayStation2で発売されその後の類似タイトルに多大な影響を与えた3Dオープンワールドアクションゲームの金字塔「Grand Theft Auto 3」「Grand Theft Auto: Vice City」「Grand Theft Auto: San Andreas」の三タイトルをリマスターした「グランド・セフト・オート:トリロジー:決定版」が1月20日よりSteamでも配信が開始された。
価格は定価7,700円、配信から2週間となる2月3日(正確には日本時間2月4日午前3時)までの期間限定で50%オフの3,850円となっている。日本語字幕対応、かつてカプコンから発売されていた日本PS2版と違い表現規制も入っていない。
2021年11月12日に発売された決定版のPC版は自社Rockstar Games Launcher独占配信となっていたが、1年と2か月ほどの独占を期間を経てSteamにやってきた。決定版はGTA5のようなホイール移動の武器選択やグラフィックの向上といった新要素はあったものの、原作と挙動が異なっていたり、動くはずのオブジェクトが動かなかったりテクスチャの貼り間違いという致命的な視覚的問題、大小問わずバグの多さで大不評を買い、Rockstar Gamesも謝罪とアップデートの約束を告知し、Steamでの配信前までに幾度かアップデートがあり初期版よりも大分改善されたとはいえまだ微妙な問題を残したままのようだが、今回のSteam版に関しては去年11月時点での最新アップデートまで適用されているだけでSteam配信に合わせてまたアップデートを行ったといった情報はない。Steam経由で購入できるようになったという大きなメリット以外は、Steam実績へと対応とSteam Deckでの動作確認が行われたくらいだ。
ゲームの起動にはRockstar Games Launcherを経由しないといけない事には変わりなく、半額とはいえ決定版発売前に買えた原作群は1コイン価格となっていたにもかかわらず、それらと殆どゲームプレイは変わらないのに中途半端なグラフィック向上とバグ追加ということでSteamレビューは案の定現在乏しくない評価が下されている。