カプコンがかつてアーケードでリリースした格闘ゲームを10タイトル収録した「カプコンファイティングコレクション」(CFC)の予約がPCゲーム配信サイトSteamで開始されている。価格は4,990円で配信予定日は6月24日(日本時間では6月25日?)頃となっている。
収録タイトルは以下の通り
- 『ヴァンパイア』
- 『ヴァンパイアハンター』
- 『ヴァンパイアセイヴァー』
- 『ヴァンパイアハンター2』
- 『ヴァンパイアセイヴァー2』
- 『ハイパーストリートファイター II』
- 『ポケットファイター』
- 『スーパーパズルファイターII X』
- 『サイバーボッツ』
- 『ウォーザード』
日本国内のみでしか稼働していなかったハンター2およびセイヴァー2を除いて日本版・北米版の2バージョンへの切り替えが可能となる模様。「カプコンアーケードスタジアム」に収録されていた「サイバーボッツ」を除いて他タイトルは今世代機向けへの移植は初となり、「ウォーザード」にいたっては今コレクション版が家庭用機向け初移植版となる。トレーニングモードの実装の他、1ボタンでの必殺技入力、クイックセーブ&ロード機能の追加、更にロールバック方式のネットワークコードを利用したオンライン対戦にも対応している。
全10タイトルの500点以上のイラスト・開発資料・音源を閲覧できるミュージアムモードも搭載されているようで、初回購入特典としてこのミュージアムに追加される書下ろしイラスト5枚とリミックス18曲が用意されている。
更にCFCの予約開始に合わせて、こちらもカプコンのアーケードゲームを多数収録したコレクションタイトルの第二弾となる「カプコンアーケード2ndスタジアム」の発売決定が発表され、その収録タイトルの一つとなる「ワンダー3」がこのCFCの9月30日までの早期購入特典として付属する。
「ワンダー3」は横スクロールアクション「ルースターズ ~チャリオットを探して~」・横スクロールシューティング「チャリオット ~天空への旅~」・パズルゲーム「ドンプル」の3タイトルを1基板の中に収録しクレジット投入時にどのゲームで遊ぶか選べるいう異色作で、個々にゲームが分かれているとはいえそれぞれのゲームの完成度が疎かになっているということは一切なくまとまったゲーム構成、美麗なグラフィックと良質なBGMを備えたゲームだった。
ただ、稼働時期がストリートファイターIIと被ってしまった(共に1991年)がためか知名度の観点ではカプコンアーケードゲームでも高い方とは言えず、家庭用移植作としてはPlayStation・セガサターンでアーケードギアーズシリーズの一タイトルとしてエクシンズより発売されたバージョンが存在するものの移植度に難を抱えている(敵の動きがダメージ判定が異なる)、海外PS2・PSP・Xboxで発売されたカプコンクラシックコレクションには収録されているのに日本版には未収録、と今から遊ぶには難しい状況が続いていたが、今回のコレクション追加よって遂に現ゲーム環境で遊べるようになった。