某ゲームに似ているゲームがSteamでリリース。その名も「MAN STANDING」

今年11月8日にPS4版が発売され、様々な話題を呼んでいる小島監督最新作「DEATH STRANDING」(デススト)

PC版は2020年初夏に発売予定とアナウンスされておりSteamストア等で既に予約も受け付け中となっている。

 

だが、今回紹介するゲームはデスストとは何の関係もないゲームだ。

12月11日よりSteamで配信が開始されたその名の「Man Standing」

え?何かに似てるって?何言ってんだ。死んでないし、座標してるんじゃなくて立ってるんだ。全然言葉が違うだろ。

 

ゲームを起動するとまずは最初に「A ALEX KORZINOVICH GAME」とこのゲームを作った人の名前を高らかに表示して自己主張するぞ。

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どこかで見たことがあるような表記だが、ゲームが似ていると難癖つけてくる輩も必ず現れると思うので、同じ製作者じゃないことをプレイヤーに分からせるため明確に作者名を出しているのだろう。決してパクったとかじゃないぞ。多分。

 

 口笛などが聞こえる軽快な音楽がバックで流れ、湖に浮かぶ人影とゲームタイトル。

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あれあれ?これってあのロゴですよね?意匠権の侵害じゃ?ってまた疑問に思う人も出てくると思うかもしれないが、よく見てから該当していると思われるゲームのロゴをもう一度確認してみろ。雫がタイトルロゴから垂れているわけじゃなく、人の方から垂れてるんだぞ。どこが似ているというのか。

 

ゲーム開始直後

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防護服のようなものを被り背中に白い四角形の物体を背負った不気味な男性がプレイヤーだ。

一通りの操作方法も表示されるぞ。ゲーム開始時に長ったらしいムービーを見せられたりチュートリアルが主流となってしまっている現在の主流なゲームデザインにおいてなんて新設設計なんだ。某山登り荷物配達ゲーもこのゲームのデザインを参考にしてほしいくらい。

ゲームはせん妄を抱えた主人公がこの世を去った人々の記憶が点在する世界を人類最後の一人として旅をするというもの(ストアページにこう書かれてたのをそのまま引用しただけです)で、ゲームの目標そのものは距離が表示されている目標地点まで徒歩で移動していくだけなのだが、正直言っちゃうと走りやダッシュがなくかったるいことこの上ない。とはいえ、背中に大きい荷物を背負っているので、もしかしたらリアル路線なゲームでこれは意図したデザインなのかもしれない。手抜きなんかじゃないのだ。

 

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荷物を運ぶ道中、何故か空からサメ降ってきて襲い掛かってくるが、ウ〇コを投げつけてくる攻撃を仕掛けてくる。現実でも投げつけられたくらいじゃ(精神・衛生的ダメージは計り知れないが)外傷は負わないのでゲーム中でももちろん物理ダメージは食らわないが、ウザいことこの上ない。そんな時はこちらもウ〇コを投げて(マウス左クリック)応戦しよう。防護服着てるのにどこから排せつしてるんだってツッコミはこの非常事態時にはなしだ。

ん?おしっこで敵を撃退できたという某ゲームとの類似性をここでも指摘されるかもしれないが、あれは小だ。こっちは大だ。同じ排泄物でも大小違う。全然別物だ。

 

 

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道中には石像やピアノが点在しているが調べると、

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理解不能でトリップなモノクロ映像が突如として流れる。

確認しただけでも、ハープと地球儀を持った輪郭が強調された人が歩いている、暖炉の上で貼り付けにされたように寝転ぶ人、牛の死体が寝ているピアノを2台同時に綱で引く男性、重そうな袋を抱えて階段を上るおばさんの映像のループ、ニタァと笑う女性の口元、などどれもこれも見終わった後ぞわぞわと得体の知れない物が背筋を突き抜けていくこと請け合い

ストアページの解説文から察するに自分の記憶あるいは亡くなった人々の記憶の断片なのだろうが、断片的な映像だとしてもハッキリ言って支離滅裂。日常生活を送っていてピアノの上に牛が死んでるとかどんなシチュエーションなんだ。

 

目標地点の建物内にはミッションを課してくるホログラムが待っているぞ。

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あれーあれー?やっぱりどこかで見たことがあるような・・・と思うかもしれないが、もちろん全く違う。あのゲームと違って元ゲーム雑誌編集長とか出てこないじゃないか。公平なレビューが期待できるのだ。ステマが日常茶飯事のネズミーランドがなんだというのだ。

 

 

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なお、目標地点の円形の台の上でEキーを押すと

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謎の猫映像が流れて・・・

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2km先の新たな目標地点が設定されます。

あ、はい。

実際の山登りでも休憩をとってコンディションを整えるのが基本だから、ゲームを終了して休憩することにしました。さーて、別のゲームやるかなー。

 

 

なお、ストアページ内の説明文ではあるゲームから多くの構成を拝借していることを開発者自身が認めているが、そのゲームとは「HEAVY RAIN」らしい。お、おう、確かにヘビーレインっていってもショーンと叫ばなかったりQTEがないという明確な差別化が図られているし、デスストには似てないな。大事なことなのでもう一度言う、デスストに似てない。

 

 

率直に感想を言えば、これに90~100円も出すなら駄菓子のビッグカツ2枚でも買って食ってた方が人生を有意義に過ごせることは誰かが言わなくてもわかるだろう。

Steamの探索していて怖い物見たさでこれ買う人は必ず現れると思うが、ここに書いてあることでこのゲームの99%は伝わったはずだ。ハッキリ言おう、買う必要ない。

俺からのメッセージは名も知れない君に届けたぞ。これこそDEATH STRANDING