2代目ロビンであるジェイソン・トッドの死を描いた「バットマン:デス・イン・ザ・ファミリー」、3代目ロビンの誕生とそれによって再び復活するバットマンを描いた「バットマン:ロンリー・プレイス・オブ・ダイイング」の2作品を収録した本。
父親を殺したトゥーフェイスを捕まえたものの、やり場のない怒りが反抗的な態度となって表に現れていたロビン(ジェイソン・トッド)。両親の遺品を引き取った際、産みの母親が生きているという事実を知り母親と思われる女性に会いに中東に行くのだが、そこにはアーカムアサイラムから脱獄し盗んだ核ミサイルをテロリストに売りつけようとしているジョーカーがいて・・・。
2代目ロビンは読者にも作者にもあまり人気が無かったのでこのようなロビンの死を描く企画が立ち上がったとのことだが、最終的な物語の結末は読者投票に委ねられたものの、意外にもロビンが死ぬ結末に僅差で票が多かった(生存5,271票、死亡5,343票)とのこと。
このロビンの死によってバットマンは苦しめられ、「ロンリー・プレイス・オブ・ダイイング」で新たなるロビンの誕生によって再び本調子を取り戻すことからも分かる通り、バットマンとジョーカーの関係、トゥーフェイスと同じ様に、バットマンとロビンのコンビもどちらも切り離すことができないコインの表と裏のような存在なのだろう。
ちなみに、生きている場合のページも書かれていたとの事でこの本の最後の方に載ってはいるものの、ものすごく突拍子も無い展開になっていて「ああ、こりゃ物語的にロビン死んでよかったな」とより一層感じる。
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