Xboxファミリー独占タイトルとして有名なFPS「HALO」シリーズのリマスター移植コレクション「Halo: The Master Chief Collection」(HALO:TMCC)のPC版移植第一弾、外伝にあたる「Halo: Reach」がSteamで配信が開始された。先に発売されているXbox One版HALO:TMCCにおいても、Halo: Reach DLCが今日から配信されている。
価格はReach単品だと定価1,150円、Reach以外に1~4のナンバリングと外伝のODSTを収録したコレクションだと4,212円となっているが、現時点でReach以外のPC移植版の発売日は決定しておらず、少なくとも次にリリースする予定の「Halo: Combat Evolved Anniversary」も来年になる可能性がある。
「HALO: Reach」はシリーズ初代「HALO: Combat Evolved」の前日譚にあたる時系列で、人類とエイリアンとの全面戦争が勃発し、人類の最終防衛ラインとなっている植民地惑星リーチを舞台に防衛を任されたノーブルチームの運命を描いた作品。非常に優れたストーリーテリングでシリーズ最高傑作との評判もある。
解像度4K・最高設定、日本語でのプレイ動画
Core i 5 4670K・GeForce GTX 1070で常時60fpsプレイが可能な事を確認。セーブポイントやゲームデータロードで一瞬カクつくのは元の360版からの仕様。
Steamストアページの対応言語一覧では日本語UIと音声にチェックが入っており、上の動画のとおり実際に日本語音声が収録されていてメニューも日本語化されていることを確認した。
ただし、HALOシリーズ共通の仕様でゲーム中の会話シーンでは一切字幕は表示されずムービーシーンのみ字幕が表示されるという仕様になっている。ムービーシーンなら日本語字幕も表示されるが、ゲーム全編に亘って表示されるわけではないためにストアページで字幕にチェックが入っていないのだろう。
なお、日本語設定にしているとゲーム開始時に「必要なコンテンツがありません。ダウンロードしてください。」という旨のメッセージが表示される。
解決方法はSteamライブラリでゲームを右クリックしてプロパティ→「DLC」タブ
、もしくはライブラリでゲーム選択後に右側のウィンドウをスクロールして出てくる「DLCの管理」を選択して、「MCC: Reach - (Content Pack 2)」と「MCC: Reach - Extended Langugage Pack」の項目の有効にチェックを入れてOKボタンをクリック、データのダウンロードが開始されてゲームを起動できるようになる。
PC版移植の特徴としては、マウス&キーボード操作への対応、高解像度化、無制限フレームレート化、FOV調整への対応などが挙げられる。
オリジナルにあたるXbox 360版は720p/30fpsで、Xbox Oneの360互換機能で遊んでもその制約はそのままだったが、今回の移植では4K解像度表示となり、フレームレートもXbox One版では上限60fps、PC版では無制限フレームレートとなっている。
360版は解像度とフレームレートの低さもそうだが、ブラーエフェクトも常時入っていて視点を動かしていても非常に目が疲れてしまったが、今作ではブラーが無くなり滑らかかつクッキリとしている。
グラフィック設定はかなり少ない。フルスクリーン切り替え・解像度・垂直同期を除けば、大雑把にグラフィック品質設定という項目が一つ用意されているだけで設定も「パフォーマンス」「オリジナル(360版と同等の画質)」「エンハンス」の三つしか用意されていない。
「オリジナル」と「エンハンス」設定時における画質の違いは基本的には描写距離の向上。
「オリジナル」では遠景の草木・影・一部オブジェクトが簡略化表示となるが、「エンハンス」だと距離に関わらずオブジェクトが高水準なもののまま表示される。
4K・60fps表示に対応しているXbox One上位機種の「Xbox One X」でもグラフィック設定そのものは「オリジナル」(360版相当)のようなので、無制限フレームレートを抜きにしてもこの点もPC版にアドバンテージがある。
元が360のゲームでグラフィック負荷が現在の基準では相当に低く、むやみにグラフィック設定を増やさなくてもほとんどの環境で「エンハンス」設定で問題なし、どうしても重ければ「オリジナル」「パフォーマンス」にしてもらえばいいという判断かもしれない。
実際、推奨スペック表だとI7 870・GeForce GTX 560 Tiなんていう8~10年前のPCスペックを掲示しているくらい。