拙者、未だに光学ドライブを Q: に割り当てたがる侍 pic.twitter.com/FNhD3YzRmE
— 骨折飲料 (@kossetsu_inryo) 2025年10月8日
今の人にはピンとこないかと思うけど、MS-DOS時代のPC(PC-98シリーズやFM TOWNS)等は決まってCD-ROMドライブにQレターが割り当てられていた。
・・・光学ドライブ?CDって何?とそこからツッコまれかねない時代になってきたが、何故フロッピーのABドライブ(これも何故存在しないのかと不思議がられているレターだ・・・)やHDDに割り当てられているレターをいきなりすっ飛ばして突然Qから始まるのかと当時から疑問に思っている人も多いかと思う。
一応諸説あるかもしれないが、答えとしては「MS-DOSは本来CD-ROMに対応していないから」というのが正解かと思う。
どういうことかというと1981年に登場したMS-DOSでは1988年に仕様が制定されたCD-ROMのファイルシステム「ISO 9660」を読みこむことができない、そこでMSCDEX.EXEというMS-DOS拡張プログラムを組みこませてFAT12・FAT16といったFD・HD用のファイルシステムだけでなくISO 9660も読みこめるようにしたのだが、あくまでも拡張機能として実装しているので内部的には仮想ドライブ(ネットワークドライブ)として扱っている。MS-DOS側ではPレターまでが実体のある物理ドライブとして予約しているので、CDドライブをネットワークドライブが始まるQレターに割り当てた、というのが答えだろう。とはいえ、ネットワークドライブをP以下に持ってこれないわけではないのでD・E・Fレターに割り当てられないわけではない。HDDを増設していっても余裕があるレター番だったという面もあるかもしれない。
と当時からこういった「何故Qドライブ?」と言われていて、CDドライブ標準搭載ということでそのQドライブCDの代表格とも言えるFM TOWNSの専門誌「Oh! FM TOWNS」の読者投稿でも質問されていたのだが、ライターの返答が「富士通が決めたから」という。いや、だからなんで富士通がQレター割り当てたのって疑問なんですが。

Oh! FM TOWNS 1994年3月号より