ノーマルFM TOWNSで32KHz PCM 再生を行う(YM2612 DACを使う)

富士通が1989年に発売したパソコン「FM TOWNS」には20.83KHz(カタログスペック上は19.2KHzとなっているが実際はこちら)再生の8bit PCMが搭載されているが、FM音源にはYM2612も搭載されている。同じくYM2612を採用しているセガのゲーム機「メガドライブ」にはPCM音源は搭載していないものの、YM2612のDAC機能(書き込んだ8bitの値をそのまま音声出力する)を使ってPCM音を実現している。ならば同じようにFM TOWNSでもDACでのPCMを再現できないか、標準PCM音源を超すサンプリングレートで再生できないかやってみた。

というか10日前に折角FM TOWNS 36周年だったのにその時にネタ思いついてればよかった・・・

実機マーティーからの録画。通常のPCM 20.83KHzを超す32KHzでの再生に成功。

デモではゲーム「ニーア レプリカント / オートマタ」の「イニシエノウタ」を使用したが、ニーアシリーズのディレクターであるヨコオタロウ氏って元TOWNSユーザーらしい。

媒体がフロッピー&メモリが1MB程度しか空きがないので25秒程度(8bit*32KHz*モノラル*25秒=800KB)しか再生できてないが、メモリ容量さえ余裕があれば何分でも再生し続けることが可能だ。ただ、386 CPUでの32KHz再生だと割り込み禁止にした状態で再生位置の更新&ループ処理だけを入れただけで処理がいっぱいいっぱいになってしまって他の事ができなくなるわ、肝心の音質はFM TOWNS自体の音声回路がショボいんで高音質化したことが実感しづらいとか実用性は皆無。素直にPCM音源使って鳴らしたほうがいい。

ソースコードと実行ファイルはこちら。音声ファイルは現時点で入れてません。

github.com