2003年に真・女神転生シリーズのナンバリングタイトルとして発売された「真・女神転生III-NOCTURNE」をHDリマスター化やボイスの追加を施し現行機種に移植した「真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTER」のSteam版が発表および予約の開始が3月20日よりなされた。
このHDリマスター版では、追加要素が加えられた「真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス」及びそのマニアクス版から一部データを変更した「クロニクルエディション」という限定的に発売されていたバージョンも、デジタル豪華版にそれぞれ「ゲーム拡張:マニアクスモード追加」「ゲーム拡張:クロニクルモード追加」というDLCで付属している。
だが、実はこのデジタル豪華版がとある地域でコンテンツ内容に差異が生じているのだ。
それが韓国版。なんとDLC「ゲーム拡張:クロニクルモード追加」だけが付属せず、専用バージョンのバンドル版が作られている。
SteamDBの情報を閲覧すると「Degital Deluxe Edition (KR)」というものがあることが確認できる。
ストアページのデジタルデラックスエディション説明欄。右下に小さく「*一部の地域では配信されません。」と表記されている。
クロニクルモードでは女神転生の開発元アトラスの自社タイトル「デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 超力兵団」より葛葉ライドウがキャラクターとして登場するのだが、このライドウの格好が大正時代の学生を連想させるということで「大正浪漫」という表現に過剰な反応を示す韓国に配慮した結果こうなったのだろう。
なお、一時は韓国のみならず日本を除くアジア圏全域でライドウが削除されるとSEGAアジアからアナウンスされていたのだが、確認した限りではSteam版で特別仕様となっているのは韓国版のみだ。
台湾のゲーマーがchange.org上でアジア版においても日本版と同様に葛葉ライドウの実装を行ってほしいとオンライン署名活動を行っていたが、訴えが通じたのか台湾・中国・東南アジア諸国リージョンは全地域向け版で統一されている。