国産のホラーゲーム「Lurk in the Dark : Prologue」がSteamで無料配信中。後編及び本編を制作費を募るクラウドファンディングも実施

日本のゲーム開発を行っている「IDEA FRUITION」が制作したホラーアドベンチャーゲーム「Lurk in the Dark : Prologue」がSteamで無料にて配信中。国産なので日本語字幕に対応、音声は英語のみ。

配信直後ストアページにゲームをインストールボタンが出てこないという不具合が生じていたが現在では修正済み。

配信されているのはプロローグシナリオ「Episode : THE GUILTY」の前編部分にあたり、プレイ時間はおおよそ40~60分。後述するクラウドファンディングが成功した場合はプロローグ後編と本編のシナリオが制作予定となっている。

ゲームの舞台は木工と採掘で栄えた町「バベルズヒルトップ」。ジョン・ラグルス氏邸宅で殺人事件が起きたという警察への通報を受け現場へと急行するが、捜査員の一人"マーカス・ブラウン"が身の毛もよだつ体験をするというもの。

率直に言ってしまえば「P.T.」や「バイオハザード7」と同じ主観視点で狭い通路で構成された邸宅内を歩きまわり、仕掛けられたパズルや演出を解き明かしていくというゲームシステム。

上記ゲームのフォロワーという印象で、机の上にあるオブジェクトをクルクル回転して調べてから入手する操作なども近視感はあるが、何が出てくるか全く見当もつかない薄暗い廊下や部屋をビクビク歩かなくてはならず非常に心臓に悪く、肝心の演出面でもよくある流れかと思ったら予想外の展開に驚かされる。

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現在、目標額2,000万円としたプロローグ後編および本編制作のクラウドファンディングKickstarterにおいて実施中で、目標額が集まった場合はモーションキャプチャーシステムの導入、声優の起用、DTMの購入や楽曲の製作費に使われる予定。ただし目標額に到達されなければゲームそのものの開発が終了するという。

仮に目標額に到達しなければ現時点で支援に名乗りを上げている人から出資金は引き落とされない。

Kickstarter - Lurk in the Dark

まだ始まったばかりとはいえ、この記事を書いている時点で残り27日、バッカー数は32名で14万円という進捗で、このままのペースだと2,000万円は集まるかは不透明な状況。

無料版の出来から判断すれば相当に期待できるものであるものの、ゲームのクラウドファンディングで数千万円のゴールというのは固定ファンがいるか有名作品にかかわったクリエイターの新作、新規ではバズって話題にならない限り成功した事例は少ない。

また本編の配信が4年後の2023年内というかなり遅い印象があり場合によっては延期する事例が今までのゲーム系クラウドファンディングであった事を考えると、今から出資して完成するころまでに興味が薄らいでしまわないか、様々な要因でプレイ環境そのものが変わってしまう可能性があるのも出資を躊躇する要因の一つになりえる。