バイオハザード RE:2 30分 1-Shot デモ

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1998年に初代PlayStationで発売されたサバイバルホラーバイオハザード2」を完全に作り直したリメイク作品のデモ版がPS4/Xbox One版が1月11日、Steam版が1月12日より配信が開始された。配信期間は1月31日までとなっているので、遊びたい人は早めにダウンロードしておこう。

主人公レオン・S・ケネディラクーンシティ警察署に到着後からゲームは開始し、ゲームオーバーでのコンテニューに制限は無いものの「30分間のみ」遊べるという制限がある。この30分間というのはゲームをリセットしても変わらず、プレイした累計で30分なのでクリアのために急いで遊ぶか、あえて探索するために制限時間の中じっくり見て回るかはあなた次第。

固定カメラ・ラジコン操作だったゲームシステムはビハインドビューのTPSに一新され、舞台こそ同じラクーンシティで主人公のレオンやクレア、その他登場人物も変わらず登場するが、建物の構造は同じ設計の箇所はあるものの部屋の配置は異なっており、イベントも全く異なった物が用意されている。

リメイク版を制作するにあたって、オリジナル版をプレイしてそれをそのままTPS化と現代風のグラフィックにしたとかいう代物になっておらず、物語におけるプロットを聞いたりアートワークだけ見た作品を元に一から作ってみたという印象。

照明がつかず薄暗い通路を頼りないライトの明かりで照らしながら進んでいき、自分を落ち着かせるためか時折こぼれるレオンの独り言、こういうのが驚くでしょ?と嫌味にならないように大げさ過ぎず程よく発生する演出、頭に何発も撃ちこんでもう死んだだろうと油断して倒れたゾンビを横を過ぎようとするとまた動きだす、本当に色々な要素が組み合わさっていて下手するとどれかが過剰でウザい要素になりかねないのにそのバランスを崩すといったこともなく、奇跡の完成度を誇っている。

 

日本版の通常版、また表現規制を緩和したというCERO Z版はどうなるかわからないものの、Steam経由で海外版(タイトル表記がRESIDENT EVIL 2)のデモをプレイすると、一般水準の欠損表現があるゲームと比べても一線を画すゴア表現が見て取れる。

部位がパーンと弾けたりスパッと切断される、弾痕のデカールが貼られるというありきたりな表現ではなく、鉛玉が当たった箇所からそこの肉片だけが砕けて周りにへばりついた肉は垂れ下がる、ショットガンでミンチにすると肉の繊維が裂けてその肉の重みでベロンと広がっていく、腹に撃ち込めば上半身と下半身が分裂しそれでもなお千切れた腸を引きずって這ってプレイヤーに襲いかかろうとするゾンビ。

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欠損しても形状に変化のない固体だった肉片じゃないただのブロックに過ぎないゲームとは違い、今作はゼリーのように重力の影響で形状がわずかに変わる有機物の肉が飛び散るようになっていて、モニター越しなのに本当に質量というものが感じ取れる。

海外版でのプレイ動画。5分15秒・11分5秒のイベントシーン、20分9秒や22分45秒以降の図書室での戦闘シーンがわかりやすいと思う。

 

使用しているゲームエンジンバイオハザード7と同じくRE ENGINEだが、今作のPC版ではパフォーマンス向上を目的としたDirectX12への対応が施され、またグラフィック設定では使用VRAM容量の表記やグラフィック設定によって画質にどのような影響を受けるのかというプレビュー画像が用意されていたりと、割とPC版向けの最適化が良好だった印象のバイオハザード7以上にRE:2においても最適化や考慮といったものが更に良くなったと感じる。

ただ誤表記なのか、それともデモ版以上に舞台が広くなる製品版では実際に仕様が変わるのかわからないが、「テクスチャ品質」の設定項目で推奨VRAM容量通りの設定を選ぶと何故かVRAM容量オーバーの警告で赤文字が表示されるGeForce GTX 1070でVRAM 8GBの環境だが、「高(8GB)」を選ぶと使用VRAM容量が約12.34GB(1080p・最高設定)という表記で赤文字となる。実際にこの設定で遊んでも60fpsは保たれているし、グラフィック化けといった不具合も発生しないので問題はないのだが、何かしら告知か不具合なら修正しておいてほしい。

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