Windows 10 Fall Creators Updateにディスクが認識しない、サウンドが出力されないPC達

立て続けにWindows 10 Fall Creators Updateを適用後トラブルに見舞われたというサポートを受け付けることになったのでその時の対処方法。

結論から言えば、どれもWindows7時代のPCで古いチップセット関係のドライバのまま無償アップデートで勝手にアップデートされたせいで、Fall Creators Updateに更新するとその古いドライバ類がWindows 10に対応してないせいでデバイスが認識しなくなるというもの。

Windows起動中に突然Windowsがインストールされたハードディスクを含むSATA接続のディスクが認識しなくなるのでマウスやウィンドウを動かせても何もアプリが立ち上がらなくなったり、タスクバー内のスピーカーアイコンに×マークがついてサウンドが出力されなくなるという現象が該当する。

 

まずは、ディスクが突然認識しなくなるという問題の方の解決方法

トラブルが発生したのは富士通の「FMV LIFEBOOK AH53/H」というCPUにA6-3420M・チップセットAMD A70M FCHを搭載した機種だったのだが、これにインストールされていたSATAドライバ「AMD SATA Controller」の更新日時が2010年というWindows 7時代のものだったために発生していた。

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解決するには、OS標準の「標準SATA AHCI コントローラー」に入れ替えることで問題なく動くようになる。

スタートボタンを押してアプリ一覧の「WIndowsシステムツール」から「コントロールパネル」を開き、デバイスマネージャまでなんとか動かせる状態ならばここからSATAコントローラを右クリックして「ドライバーの更新」→「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを探索」→「コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します」を押して「標準SATA AHCI コントローラー」(出てこない場合は『互換性のあるハードウェアの表示』のチェックを外す)をインストール。

バイスマネージャーすら開けない場合はWindows 10のインストールディスクを作成して、ディスクからブートした後クリーンインストールを行えばWindows標準SATAドライバのままインストールされるが、どうしても元の環境を維持したいという人は「今すぐインストール」ボタンが出る画面の左下にある「コンピュータを修復する」を選択し、「詳細オプション」から「システムの復元」でFall Creators Update適用前の状態に戻すか、同じく詳細オプション」から「スタートアップ設定」でセーフモードで起動し

上記のドライバの切り替え作業を行う。

 

 

次はサウンドが出なくなった問題

該当の機種はASUSの「T100TAF」。Bay Trail世代の「Intel Atom Z3735F」を搭載した機種でデバイスマネージャーを開くと「Intel Atom/Celeron/Pentium Processor Low Power Engine Audio」の箇所の!マークが付き、サウンドデバイスの欄に本来ならあるはずの「Intel SST Audio Device」が表示されなくなっていた。

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ASUSのダウンロードサポートページに行き、OSに「Windows 10 32Bit」を選択すると出てくるChipsetの欄にあるドライバをダウンロードして解凍、中に入っている「Setup.exe」を実行してチップセットドライバを更新すれば!マークが消えてサウンドが正常に鳴るようになった。

同じくASUS製でBay Trail世代のAtomを搭載した「X205TA」でも多く報告されているトラブルで、こちらもX205TA用のドライバをダウンロードしてきて更新すれば解決するとのこと。ASUS製以外でも、もしBay Trail AtomのPCにWindows 10をインストールしていてサウンドが鳴らなくなったら、メーカーが出しているドライバや、無い場合は他機種用のドライバを代用してインストールすれば解決する可能性がある。

ただ、自分が確認したところ同じZ3735Fを搭載している機種にも関わらず、T100TAF用とX205TA用のチップセットドライバには何かしらの差異があるようで、T100TAFにX205TA用のドライバをインストールしても認識せずちゃんとT100TAF用を入れてようやく認識するようになったので、もしかしたら他機種用ドライバで代用する場合は特定の機種やメーカーのドライバでないと認識しない場合があるかもしれない。