Steam Translationの翻訳やめますわ

SteamのクライアントやストアとコミュニティーページのUI、Valve製のゲームや時折サードパーティー製のゲームの翻訳をボランティアが行う「Steam Translation Server」(以下STS)というのがあって長いこと参加していたのものの、我慢しながら翻訳してきたけどもう不信感しかないし、リアルでハァと溜息ついて疲れる事の連続で精神的にまいるのでSTSで翻訳するのはやめることにしました。
STSの参加条件として実際のストアページ紹介文を翻訳して提出するというものがあって、初期の頃はそのまま本採用されて実際にストアページに載るようになっていたものの、現在では提出してもストアページにはボランティアのゲーム紹介文の翻訳は載らないようになっており、またあまりにも審査が厳しすぎて不満が上がっているので「本採用されないようですし、審査を簡単にしては」を提案してみたら「8割方翻訳できていれば」というまた曖昧な返答が返ってくる。正直曖昧すぎてよくわからないとはいえどういうことか解釈して、それで多少間違っているけど大筋翻訳できているという提出文にAPPROVEDを出すと「〇〇が抜けている。○○が翻訳できていない」というコメント。ハァ。
参加審査にしても既に参加しているメンバーにしてもガイドラインみたいなものが無いせいで、どう翻訳していいか分からないと意見しても「探してみます」と言われ、向こうもお忙しいはずだし催促するのは大変失礼かと思って待ってみても、結局出されないままどこをどう翻訳してほしいのか何の指示もなく今まで通り各自が勝手に翻訳していくしかない。ただし、貴重な時間を割いて翻訳してもそれが採用されるかは未知数。ハァ。
ボランティアとはいえちゃんと何かしらの報酬が出るイベントもあって、Year End Rallyという年末に実施されるイベントがあって少しでも翻訳して参加すれば全員にSteamウォレットがもらえるうえ、各翻訳ブロックを終わらせていく毎にSteamウォレットが多くもらえるという内容で、頑張って期限内までに最初のチェックポイントまでの文章をほぼ翻訳しても、結局採用されるのはYear End Rallyが終わった3〜4か月後でSteamウォレットは最低額分しかもらえないという始末。ハァ。
そして極め付けだったのが、Valveが契約した翻訳者をメンバーに入れた事。何故翻訳者を入れたのかまでは詳しい事情は分からないし、契約上の問題やビジネス面などの諸事情で説明できなかったのかもしれないけど、特に説明もなしにいきなり謎のモデレーター権限のメンバーが入ってきて、作業を開始し始めた時はえ?と疑問に思うしかない。もちろん今までいたボランティアのメンバーは無報酬のままだし、契約した翻訳者と同じくらいでもそれ以上でも翻訳したところで一銭にもならないのは変わらない。ハァァ・・・・。いくらボランティアボランティア言ってても、正直馬鹿らしくてやってられない。
Killing Floor 2の翻訳もSTS活用するとか言っておいて、結局会社任せにするようだし、できないことをやるようなことをするなら最初からやらなければいいのに。無駄な作業に時間を割いた謝礼に、既に持ってるし翻訳者向けにも配ったKF2デラックス版のキーを再びもらったって嬉しくもなんともない。
日本STSチームだけこんな事例が発生しているというわけでもなく、詳細は関わったり当事者から直接聞いたわけでもないのでわからないがスペインSTSチームでも話が違うとはいえひと悶着あって、似たようなトラブルが発生しないように努めるかと思いきや何にも不満点を解決しない。
STSに参加していてデメリットやストレスばかりだったというわけではなく、他言語のSTSメンバーや何かしらの経由でSTSとは関係のない個別のゲーム翻訳を紹介してもらったり、上記にも書いたEnd RallyでSteamウォレットもらえたり、翻訳者バッジをもらえたりともちろんメリットもあるのだけど、あまりにも不自由すぎる翻訳でコミュニティ翻訳として機能していない。