Doom 3 : BFG Edition プレイ、デフォルトで日本語化済み

Steamストアページ - Doom 3: BFG Edition

DOOM3に新エピソードを追加しエンジンをRAGEで使われた技術を採用、実績機能に対応、更にUltimate DOOM & 2までパックとなったタイトル。SteamでDOOM3所有者には33%オフの19.99ドル、おま国も解除された事なので買ってみた。
オリジナル版DOOM 3は音声ログで字幕が出ないのでリスニングできない人間には何を言っているのか分からない箇所が多かったが、今タイトルでは画面上に出てくる文字はもちろん、音声に関しても完全に日本語化されている。ただ、声優の雰囲気がオリジナルと比べて違っており違和感を感じるところがある。
日本語コンソール版では内臓が露出した死体などに規制がかかるとのことだが、Steamフレンドがコミュニティ上にあげたスクリーンショットを見る限りこのPC版は規制がかかっておらず、日本語ローカライズかつ表現規制なしで遊びたい人にはうれしい仕様だろう。
ゲームの違いとしては従来では武器と切り替えて持つ必要があったフラッシュライトが武器を持ったまま使用することが可能になったことが最も大きな違いだろう。オリジナル版と比べてもスピーディーなゲーム展開になる。
またロードもかなり早くなっており、数十秒かかっていたのが数秒程度で終る。
ライティング関係が強化されているとのことだが、自分がプレイした限りでは殆ど差が分からなかった。しいて言えばモーションブラーがかけられるようになったのが明確な変化か。確かに比較画像を見るとキャラクターの暗明が違うってのが分かるんだけど、モデル等はそのまま流用していて今のゲームの基準で判断しちゃうと綺麗とは言い難い。マズルフラッシュで回りが光らなかったり、ライトの光で影が出来なかったりと劣化している部分も見受けられる。
オリジナル版に高画質化MODを入れてプレイした方が綺麗に見えるレベルである。
エンジンに改良が加えられ互換性が無くなったためか、DOOM 3のMOD機能には非対応。DOOM3エンジンのソースコードが公開された今となっては、TC MODならばそのままスタンドアロンで出てくるだろうけど、MODで遊びたい人には残念な仕様。

Ultimate DOOM & 2はほぼオリジナル版のベタ移植。解像度こそ向上して多少綺麗に遠くの敵も見やすくなっているが、ソフトウェアレンダリングなのかテクスチャフィルタリングはかかってないし、フレームレートは最大30fps上限、解像度を16:9比のものに変えても4:3表示に縮小されてしまう。BGMはGravis Ultrasoundをエミュレート再生っぽい。
マウス操作にも対応しているが、視点はもちろん左右の振り向きだけで上下には対応していない。
こちらもDOOM3同様にSteam実績にも対応済み。

ちなみに、こちらはDOOM3とは違ってメニューもエピソードクリア時のメッセージも日本語化されておらず、英語のままである。英語が読めない人は和訳が載っているサイトで見ればいいだけなので全く問題ないし、どうせ「出てくる奴は全部敵だ。生きて脱出しろ」なゲーム内容なのでストーリーを気にしなくてもいいが。

ゲームフォルダ内にWADファイルが入っているが、オリジナル版のUltimate DOOM & 2に比べてファイルサイズが違う代物だった。
どうやらDOOM2のシークレットステージであるWolfenstein 3Dステージがナチス関係の兵士やシンボルが完全にカットされている模様(全世界で共通の仕様と思う)。

ドイツでの発売に合わせた形だろうが、壁でなんとなくWolfenstein 3Dだって分かるものの、敵が通常のゾンビ兵で鉤十字やヒットラー肖像画が無いんでは雰囲気が全然変わってしまっている。

DOOMポートエンジンのGZDOOMでこのWADファイルを読み込ませたらUltimate DOOMは問題なくタイトルも表示されゲームも起動できたが、DOOM2の方はゲームこそ起動できたものの、タイトル画面が正常に表示されなかった(他は問題ない)。
DOOM2でタイトルが表示されない点を気にしなければ、他のポートエンジンでもこのWADファイルは動かせるとは思うが、ファイルサイズが違うのでマルチプレイ系のポートエンジンで動かすのは適していないと思う。

Steam実績が興味が無く、純粋にUltimate DOOM & 2を遊びたいってだけの人は普通にSteamから通常のUltimate DOOMとDOOM2を買って、各種ポートエンジンにWADファイルを読み込ませてプレイした方がいいだろう。