毎年この時期に恒例で開かれるSteamの大規模セールのひとつ「Steamオータムセール」が今年も開催された。セール期間は日本時間12月4日午前3時まで。
今年9月に発売されたばかりのGears of Warシリーズ最新作「Gears 5」が50%オフ、シーズンパス2が配信開始された「ソウルキャリバー6」が70%オフ、前作から12年もの歳月を超えようやく待望のナンバリングとしてリリースされたシリーズ最新作「ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN」が50%オフ、フロムソフトウェアの最新作でやりごたえ十分と定評の「Sekiro: Shadows Die Twice」が35%オフ、宇宙からやってきた昆虫型侵略者から地球を守る「地球防衛軍5」が40%オフ、疫病を襲う14世紀のフランスを舞台にネズミの群れから逃げ必死に生き抜く姉弟が主人公の「A Plague Tale: Innocence」が50%オフ、名作ノベルゲーム「STEINS; GATE」をアニメーションで再構築した「STEINS; GATE: ELITE」とファンディスクにあたる「線形拘束のフェノグラム」をセットにしたバンドルが50%オフ、忍びの里から都会へとやってきたくノ一と同棲生活を始めるノベルゲーム「NinNinDays」が30%オフ、アーケード版グラディウスI&IIや沙羅曼蛇を収録したコレクション「アーケードクラシックスコレクション」が50%オフ、ハクスラ要素ありのメトロイドヴァニア「DEAD OR SCHOOL」が60%オフ、スローモーションと時間を巻き戻す能力を持つ暗殺者が刀一つで敵を切り裂いていくスタイリッシュ2Dアクションゲーム「KATANA ZERO」が33%オフ、と今年Steamで発売されたタイトルや注目のアップデートがあるタイトルもセールされている。
また年末のSteamホリデーセールで発表される「Steamアワード」という各カテゴリーの最優秀ゲームノミネート作品をSteamコミュニティで決めるイベントも実施中。
Steamオータムセール - Steamアワード選考委員会
カテゴリーは全8カテゴリー用意されており、カテゴリーを一つノミネートする、すべてノミネートする、ノミネートしたゲームのレビューを書く(もしくは更新する)、ノミネートしたゲームをプレイする、といったタスクを満たしていくとSteamプロフィール上に掲示される「2019年Steamアワード選考委員会」という名のバッジをもらうことができる。
2019年Steamアワード選考委員会 バッジ
また、 選んだノミネート作品一覧を共有するためのページリンクも作成することが可能。
自分が選んだタイトルは以下のとおり
Steamアワードノミネート候補 - BCCのノミネート作品
例年だとノミネート作品選ぼうとしてもその年に発売されたゲームで特に印象深かったものなんて数ゲームしか思い浮かばず、8~10ノミネート選ぶのに数年前に発売されたゲームまでも候補対象に選ばないといけないような状況だったが、今年は賞を与えたい作品が多くて仕方なく想定されている対象とは違う賞にも入れないといけないくらいで8ノミネートでは足らず、良作が多い当たり年だったと言える。
1998年に発売された「バイオハザード2」をフルリメイクした作品。新米警官のレオンと兄のクリスを探しに街を訪れたクレアがウイルスが蔓延し大半の住民がゾンビ化したラクーンシティからの脱出を試みる。
Steamでは通常版とCERO Z版の両バージョンが売られているが、どちらでも表現規制がかかっているので、外部ストアでキーを購入したほうがいい(海外版でも日本語対応)
人気ライトノベル『狼と香辛料』をVR化した作品。
雨宿りのために入った古びた小屋で主人公ロレンスとホロの会話を楽しめる。
VRなしでも遊ぶことは可能だが、もちろんVR機器があれば目の前にホロが迫ってくるような体験を味わうことができる。
食用系少女
タイトル表記を見るとギョっとするようなものを想像してしまうかもしれないが、全くの健全なゲーム。台湾人気グルメを美少女に擬人化したシミュレーションゲームで、寂れた夜市の立て直しを図っていく。
性表現どころか軽いお色気シーンすらないのに何故かSteamの審査が通らず、キャラクターが幼く見えるからかも、ということで一キャラクターのデザインを完全に書き換えて予定よりも半年以上遅れてSteam版がリリースされた。なお、そのキャラクターも幼くは見えるけどそれ以上に幼く見えるキャラの要るゲームがSteamで発売されてるし、そもそもValveの審査の返答が曖昧なので本当にこのキャラクターのデザインが原因だったのかは正確に分かってない。
なお特定のファイルを書き換えることで修正されたキャラクターデザインはオリジナルに戻すことが可能。
相当苦労の末にリリースされたということでノミネート
ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~
素材を集めて調合する「錬金術」で装備やシナリオを進めるアイテムを作成していくRPGゲームのアトリエシリーズ最新作。
主人公のライザちゃんがごく普通の田舎少女だというのだが、おっぱいがゆさゆさ揺れるしムッチリとしたヒップラインや太ももがたまらん。
本当はマルチプレイゲームに与えることを想定した賞で、アトリエシリーズのようなシングルオンリーのゲームを候補にするにはふさわしくないかもしれないが、どうしてもライザのアトリエにも投票したいものの今年のSteamアワード候補だと思う作品が多すぎて他のカテゴリーがすべて埋まってしまっているし、スクリーンショットバシャバシャ取り巻くってSteamコミュニティでフレンドに共有しまくっていたので例外的にここに入れることにした。
UNDEFEATED
街で起こる事件を自由に空を飛びまわったり物を吹き飛ばしたりとスーパーパワーで解決していくというヒーローアクション。
そこまでボリュームはないが、無料作品でしかも制作したのがバンタンゲームアカデミー大阪校の元生徒3人というのはこの完成度では驚くべき要素。
I Love You, Colonel Sanders!
ケンタッキー・フライド・チキンの創業者「カーネル・サンダース」と料理学校での学園生活を通して恋愛する乙女ゲー
皆がイメージするカーネル人形のおじいさんから雰囲気は大きく変わり、白髪と白髭を生やしてメガネをかけているものの若くてイケメンな容姿にスタイリッシュな体系のカーネルおじさん(おにいさん?)が出てくる。
Bloodstained: Ritual of the Night
コナミ時代に「悪魔城ドラキュラ」シリーズのプロデュースなどを行っていたIGA(五十嵐 孝司)氏の新作。
入り組んだ城内を探索するメトロイドヴァニア(メトロイドとドラキュラを掛け合わせたジャンル)スタイルのゲームで、敵を倒してレベルアップし落ちている装備を拾って己をどんどん強化していき未知なるエリアを探索してマップを埋めていくという、基本に忠実すぎる、だがこれこそかつての月下の夜想曲以降のメトロイドヴァニアファンが求めていたゲームになっている。
本来なら高難易度ゲームにこの賞を与えるのが望ましいはずで、Bloodstainedは低レベルか装備を整えない縛りプレイでもしない限りは時間さえかければ極端に難しいゲームではなく、「ライザのアトリエ」と同様にこのカテゴリーに入れるのは躊躇したが、 これまた今年プレイした新作でかなり印象深かったので、マップを全て埋めた際の達成感という点からあえてノミネート。
CODE VEIN
行動をするとスタミナゲージを消費するダークソウルライクなゲームなものの、アニメ調のキャラクターデザインやストーリー性で元とは差別化されているアクション。
高難易度と言われているダークソウルシリーズとは違い、レベリングがサクサクと進み引き連れていけるバディが割と強力でカジュアルな難易度で楽しむことができる。
トゥーングラフィックスで表現されたキャラクターと舞台となる廃墟と化した街並みの美しさからこのカテゴリーにノミネート。
あと女性吸血鬼「イオ」の胸が大きいぞ。