Steam版「Borderlands: Game of The Year Edition」がリマスター版配信に合わせて完全日本語化。インベントリ欄でアイテムが真っ黒になったりするグラフィックバグの修正方法など

地球から遠く離れた辺境の惑星「パンドラ」を舞台に古代の宇宙人が残したという宝の隠し場所「The Vault」を探すべく、4人のVaultハンターがパンドラを駆け巡るロールプレイングシューターのシリーズ1作目「ボーダーランズ」のリマスター版「Borderlands Game of the Year Enhanced」がPS4/Xbox One/Steam用に配信された。
オリジナルからシステムの改善やグラフィックの向上、DLCシナリオを全て収録した内容となっており、Steam版はオリジナル版「Borderlands: Game of Year Edition」を所有のユーザーには無償でアカウントにリマスター版が追加され、ゲームライブラリ内の「Borderlands GOTY Enhanced」というタイトルのゲームをインストールして遊ぶこととなる。
Steam版はPS3/Xbox 360版と違い日本語版が配信されておらず、その旧世代機日本語版も字幕のみの翻訳となっていたり4つのDLCが未配信だったものがあるなど不満点があったが、このリマスター版ではSteam版においても日本語字幕が収録されているだけでなく音声も完全日本語化、更にDLCシナリオもローカライズされてついに日本語かつSteamで遊ぶことが可能となった。もちろん声優群は初めて日本語音声までローカライズされた続編「Borderlands 2」と同じ人物が担当しており、馴染み深い声がゲーム中から聞こえてくる。

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ただし、日本語設定にしているとグラフィックバグが発生することが報告されている。

具体的に言うと

  • 推奨スペック以上のPCで起動しているにも関わらず起動時にスペック不足の警告が毎回表示される。
  • 設定が保存されない
  • インベントリ画面でアイテムの表示が真っ黒
  • テクスチャの解像度が低い
  • ライティングがなされておらず、暗いシーンがある

等の症状が発生する。

解決策はこのSteamレビューに書かれているように、日本語時の設定ファイルとマイドキュメントに保存されている設定ファイルの両方を削除してゲームを再起動すると治る。

 

正常に表示されている場合のインベントリ画面

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設定ファイルを消さずにゲームを起動した際のキャラクター選択シーン

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設定ファイルを消して再起動した場合のキャラクター選択シーン

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最新作「Borderlands 3」PC版が悪評高いEpic Gamesストアで2020年4月までの時限独占で発売されることにファンから大反発を食らっている状態で、Epic Gamesストアに強い拒絶反応が示される理由の一つに「コミュニティ機能の欠落」というのが上がっている。

この不具合は公式にアップデートで修正される前にSteamの機能を使ってコミュニティ間の情報共有で解決することができたものの、コミュニティ機能のないEpic Gamesストアで仮にリマスター版が配信されていたら解決方法が見つからず途方に暮れるしかなかっただろう。皮肉なことに最新作の発売を記念して配信したリマスター版の存在が、最新作を配信するストアの問題点を露出させている。