カーリー・クロスの日本風写真に怒っているのは白人とかリベラルだとかじゃなくて日系やアジア系アメリカ人

アメリカの人気ファッション誌、VOGUEで「芸者」風スタイルの写真が掲載されたモデル、カーリー・クロスが批判を浴び、2月15日にTwitter上で謝罪する事態に追い込まれた。批判は「日本の文化を盗用した」という内容が主だったが、日本人からは、「それほどおかしくない」と擁護するツイートもみられた。

 

だが、当の日本人はこの謝罪について、いまいちピンときていない様子。一体何がこれほど問題になったのか。

 

誰が抗議しているのか書いていない記事も、読んで「白人の押し付け主義が~」「こんな国だからトランプが~」だとかとんちんかんな事言ってる人間も、「白人の抗議」という結論ありきで考えててわかっていないようだけど、差別されていると受け止めているのはアメリカにいる「日系」や「アジア系」であって、「日本人を抜きにするな~」とかそもそも抗議している人も謝罪した先も日本人を相手になんかしていないし、日本国内では無関係の話。

「これはCultural appropriation(文化の盗用)だ」と抗議している人とやりとりしてみたけど、白人じゃなくて日系人のようで話を聞いてみたら、要約すると「私たちが自国の衣服や化粧をしていると偏見の目で見てくる。なのに、アジア系モデルを一切雇わない、自分達だけは着て綺麗とか言う」ということらしい。アメリカの差別の闇は深い。

しかし、これでCultural appropriationと叫んでも問題は全く解決しそうにないのが何ともやりきれない。あの写真を見て純粋に「綺麗」という感想しか持てない事情を知らない人間が「Cultural appropriation!」と叫んでいる人を見ても押し付けがましい人が騒いでいるだけという感想しか持ってくれないだろう。生まれたアメリカの地では偏見を持たれ、本国であるはずの日本人からも「どうせ白人が~」と存在すら無視されてしまう日系人たち。