LaVie LL750/DにWindows 8.1をインストール


お客さんに売った2005年9月発売のNEC製ノートパソコン「LaVie LL750/D」のWindows XPがサポート切れになるとのことでWindows 8.1をインストールしてみました。同じようにサポート切れということで古いマシンにWindows 8.1を入れたいという人には参考になるかもしれないが、今の時代買い換えた方が安上がりになってしまうかも。
Windows 8.1SSE2命令とNXBit対応のCPUが必須となっているものの、LL750/Dに搭載されているCeleron M 360JはNXBitに対応していないのでそのままインストールできないが、既にPentium M 740に交換済みだったので問題なくクリア。ただ、メモリは搭載していたのが1GB(VRAMで128MB使用)と心細いので最大の2.25GBまで増設してみた。
基本的にWindows 8 アップグレード アシスタントでも特にインストールに不具合が生じそうなハードウェアは見つからず、普通にWindows 8.1 32bit版のディスクを入れてそのままインストールをしていけばすんなり進んでくれるんだけど、何点か引っかかった箇所があった。


まずサウンドドライバ。SoundMaxを使用しているようだが、インストール当初はサウンドドライバが入らず、そのままWindowsアップデートで検索してもドライバ類は出てこなかったが「その他の Microsoft 製品の更新プログラムを入手」でWindows自体以外のアップデートも対象に加えれば自動的に認識し、問題なくドライバのインストールが行えた。


次にビデオドライバ。入れなくてもWindows 8.1をデスクトップ画面で使うには特に不満はないが、メトロ画面だともっさり感が半端ない常態となってしまっている。デスクトップ画面しか使わないのでメトロ画面が遅くてもいいけど、何か負荷のかかるグラフィックが表示された際にもっさりする可能性があるのでなんとかしてインストールしてみる。このマシンに載っているRADEON Xpress 200Mは基本的にWindows 7用のドライバまでしか提供されていないが、infファイル書き換えでWindows 7用のドライバを入れられるようなので実践。AMDのドライバダウンロードサイトよりCatalyst™ Display Driver 10.2をダウンロードして実行しインストーラをいったん終了してC:\ATI\Support\10-02_legacy_vista32-64_dd_ccc\Packages\Drivers\Display\LH_INF\CL_95951.infを編集。このマシンに搭載されているXpress 200Mは型番RC410ではなくRC400の方で修正するのは
ATI RADEON XPRESS 200 Series” = ati2mtag_RC400, PCI\VEN_1002&DEV_5A41
となっている箇所を
ATI RADEON XPRESS 200 Series” = ati2mtag_RC400, PCI\VEN_1002&DEV_5A42
と最後の1の部分を2に変更すればいい。
これでデバイスマネージャーからドライバのインストールを行い、編集したCL_95951.infを指定して署名の警告を無視して入れれば問題なく認識される。


最後にシャットダウン後に再び電源を入れた際、ディスクアクセスランプが点いたままWindows 8.1の起動画面で止まってしまう問題。電源オプションを開き、右側の「電源ボタンの動作の変更」をクリックし、「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外せば問題なくシャットダウン後のフリーズ問題が直る。このチェックボックスが灰色で切り替えられない状態の場合は上の「現在利用可能ではない設定を変更をします」を押せば切り替えられるようになる。ついでに、この画面で電源ボタンの動作を「シャットダウン」に切り替えておいた。


後は、タスクバーを右クリックして起動時にメトロUIに切り替えないで直接デスクトップに移行するように設定を行い、画像ファイルを開いた際は全画面表示にならないように既定のプログラムから画像ファイルを開くプログラムを全てWindows フォトギャラリーに切り替えて作業終了。XPに慣れきってる老人のお客さんだけど、特に違和感なく操作ができる状態になった。


Windows 8.1は完成度自体は高いと思うし、ちょっと設定変更を行うだけで以前のOSとデスクトップ画面での使用を前提としても使い勝手が向上すると思うけど、OSインストール時の段階で1ボタンクリックでデスクトップに最適な設定に切り替わってくれると面倒が省けてよかったんだが。