I Am Alive クリア

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大震災で崩落した都市を舞台に妻と娘の行方を捜す男の物語を描くサバイバルアクションゲーム。
元々コンソールのDL専用ゲームとして発売されていたもので、UBI Softが「I Am AliveをPCへ移植するのはコストが合わない」とか「PCは95%割れ」だとかさんざんバカにした挙句の突然のPC版発売。
PC版はコンテニューが無限に行えるイージーモードの搭載や好きな箇所からリスタートできるリプレイモードの搭載、より高解像度でシャープなグラフィックが特徴との事だが、このゲームは埃で視界がかなり狭くなっているステージや暗い個所を移動することが多く、またDoFが強くかかっていたりテクスチャの解像度が非常に低いので、PC版のグラフィック的な優位性はほとんど感じられない。

マウスでの視点移動は移動するたびにカクカクっとした引っ掛かりを感じる動きなので、コントローラでのプレイを推奨。
更にゲーム内実績こそ用意されているものの、Steamの実績機能には非対応という今のPCゲームでも有り得ないほどの手抜きっぷり。
こんな適当な移植をしておいて売れなかったら再び「やっぱPCは市場が小さい、死んでる市場」だとかバカにするのだろうな。


崩落した都市が舞台ということで道なき道を進むこととなるので、壁をよじ登ったりジャンプしながら進まなくてはならない、だが、何かアクションを起こすたびにスタミナゲージがみるみるうちに減っていく。塀や柱につかまっている間ですらスタミナを消耗するので、うかうかしているとあっという間にスタミナが切れて登っていた壁から手を放してしまいゲームオーバーとなってしまう。

スタミナゲージは自動回復式のゲージと、その自動回復式のゲージが無くなったら有限式のゲージに分かれており、有限式のゲージは食料などのアイテムで回復しないと元通りにならない。序盤は入手できる食料が少なくてスタミナの残量にかなり気を使うが、中盤以降はそこらじゅうにアイテムが置いてあるのと操作に慣れてきたというのもあって、スタミナの残量を気にする場面がほとんど無くなっていってしまう。
もっとサバイバルをしているっていう雰囲気が欲しかったのとゲームが進むにつれて難易度が逆に低下していっているように思えてしまったので、このあたりはもっと念入りにバランス調整をしてほしかった。


道中、この手のサバイバル物のお約束というべきか武装した集団にも襲われるのだが、入手できる銃弾が本当に限られている(銃を持った敵を倒しても1発しか入手できない)ので、全員を銃で倒していくのは不可能。かといって集団相手にナイフ1本で行くのもすぐにボコされてしまう。
ではどうするのかというと、なんとナイフ相手の敵だったら弾の入ってない銃を使ってブラフ(ハッタリ)で脅して切り抜けていくのである。

先に銃やボディーアーマー等を装備している強力な敵を銃や弓矢で片づけて、残りのナイフしか持っていないような相手は銃を突き付けてホールドアップさせて降参させたり、また武器を装備していない状態だったら敵は油断してこちらに近づいてくるので、銃を持った敵を十分に引き寄せてナイフで一気にグサリ、残りの敵は銃で脅すといった戦法も可能。
ただ、最初から最後までこの攻略方法で終わってしまい作業感が強いのが残念。敵の数が増えたりするが、結局強い奴から銃で倒す→残りは脅すの繰り返しで変わり映えしない戦闘が続く。


今のところ日本語化はされていないが、英語でも基本的な文法と単語しか出てこないので、会話の内容はなんとなく理解できるだろうし、エンディングも「ご想像にお任せします」(夢落ちや妄想落ちじゃないよ)系のものなので細かい個所が分からなくても問題ないだろう。