The Indie Galaに初代POSTALが登場


自分で支払額を決めてインディーズゲームの詰め合わせが買える企画の一つ「The Indie Gala」で、同封ゲームに初代POSTALが追加された。
値段は最低設定額の1ドルで購入可能でDRMフリー、対応OSはWindowsMacLinux、拡張パックであるPostal Special Delivery付である(ただしWindows版のみ)。
他に同封されているゲームがすべてSteamで所有済みだったので今までこの企画はスルーしていたけど、拡張パック付でPOSTALが安く買える機会なので試しに買ってみた。一応購入設定額は10ドル(カード会社などの手数料含めて約840円)。他のゲームのSteamのキー手に入ったけど、全部持ってるんだよなぁ・・・。更に初代POSTALはDRMフリー版がダウンロードできるだけで、Steamへの登録などは不可能。ダウンロードしたらインストールファイルを紛失しないように注意。


初代POSTALは続編以降のFPSTPSゲームとは違い、見下ろし型のアクションゲーム。やる事も本当に単純で武器持った奴はもちろん、逃げ惑う一般人も問答無用で皆殺しにするのみという簡単なゲームだった。操作はバイオハザードのような360度方向移動のラジコン式なんだが、射撃はオートエイムはもちろん照準すら表示されない上に、旋回も早すぎたり遅すぎたりでまともに狙いをつけるのが非常に難しい。その割には敵は比較的的確に主人公デュードの方に撃ってくるので、気付いたら反撃できぬまま体力をどんどん削られていってしまう。
お世辞にもゲームバランスは良くない代物だしやることも単調なんだが、続編以降が「背伸びしたいティーンが遊ぶちょっと危ないゲーム」という感じの雰囲気なのに対して、この初代は「正真正銘サイコパスの狂気の世界」という雰囲気なのである。
会社ロゴで大音量で流れる動物の鳴き声のような機械のノイズのような音楽、メニュー画面で選択するたびに聞こえる生理的に不快になる効果音、キャラクターは荒く背景はコミック調のグラフィック、銃弾を浴び這いつくばって血のカーペットを作りながらも逃げるが最後には絶命する一般人、ゲーム終了時に表示される束になった人、どれもこれもが得体のしれない気持ち悪さに襲われるのである。
POSTAL3が評価を得られなかったのはゲーム内容自体もそうだったのだが、健全者が基地外のモノマネをしていただけに過ぎなかったからだろう。