Wii(ゲームキューブ)エミュレータで遊んでみる

前々からWiiは欲しいと思っていたのだが、わざわざ数タイトル遊ぶためだけに本体買うのはなんか損した気分になるし、そもそもあの低解像度で遊ぶのは今更厳しいと感じる部分もあったりして、購入するのは躊躇していたが、PC上でエミュレータを動かせば高解像度のWiiゲームで遊べるんじゃないかという事で今回はWiiエミュレータをテストしてみることにしました。


用意したのはバイオハザードバイオハザード4ゴールデンアイ 007Wiiゲーム3本

全部新品で買って、1万円の出費。


ただし、Wii(ゲームキューブ)のディスクは独自規格のDVDなので、通常のDVDドライブでは読み込むことができない。
そこで、スリムドライブの「GDR-8082N」をオークションで入手してみました。

送料込みで1,000円程度。Wii本体買うより断然安い。
ディスクの読出しに吸い出すソフトは「Rawdump 2.1」(ソフトはググれ)

ドライブにディスクを入れてRawdumpを起動し、ドライブに「GDR-8082N」を選択したら「Start Dump」を押せばディスクイメージが作成される。
ただし、Wiiのディスクイメージを作成されるまでに4時間も読み込み時間がかかりました。
Rawdumpでディスクイメージを作成できるのはGDR-8082N以外にも

  • GDR-8161b (IDE接続、5インチ)
  • GDR-8162b (IDE接続、5インチ)
  • GDR-8163b (IDE接続、5インチ)
  • GDR-8164b (IDE接続、5インチ)
  • GDR-H10NBLK (SATA接続、5インチ)
  • GCC-4243N (IDE接続、スリムドライブ)

等が使える。今回は安かったのでGDR-8082Nを使用しました。
一応IDE-USB変換ケーブルを使用しても吸い出せるとの事だったんだけど、用意した安物のスリムドライブIDE-USB変換ボックスでは相性が悪かったのかディスクを挿入してもずっとキュルキュル音を立てて読出しにいかなかったので、ノートPCに内蔵してそこから読み出しました。USB接続よりはIDE接続の方が安定性や互換性が良いって間違いない。



エミュレータは「Dolphin
現在のところまともなWii(ゲームキューブ)エミュレータはこのくらいしかない。
ちなみにゲームを動かす際に、WiiゲームキューブBIOSは不要なので、ゲーム機本体は所持していなくても問題ない。
まだまだ開発途上で動作も結構重たいので、それなりのスペックを要求される。
ビデオカードはそこそこ程度で十分だが、CPUはCore i7/i5クラス、64bit OSは必須だと思っていい(64bit版のエミュでないと動作速度や安定性に問題あり)。
公式サイトのダウンロードエリアから一番新しいバージョンの64bit版を選択すればOK
今回テストに使用したDolphinのバージョンは r7719 64bit版。
起動したらとりあえず設定。
「フォルダを追加」ボタンを押してISOイメージがあるフォルダを選択する。一覧にゲームが出てくるはず。
次はグラフィック周り。「ビデオ」ボタンを押して、「一般」タブで解像度や使用するAPIビデオカードなどの基本的な設定を行える。

ここらへんはお好みで。
次に「画質の向上設定」タブ。

内部解像度を上げてアンチエイリアスかければ、実機とは違ってクッキリハッキリ表示でジャギーの無い画質が味わえる。ただし、設定を上げればその分動作も重くなるので注意。
Per-Pixel Lightingも画質向上の設定だが、詳しくは後述する。


操作設定。とりあえず、ゲームキューブコントローラだけ。「入力(GC)」をクリック。

今回はXbox360コントローラを画像のように割り当てました。
画像では振動を割り当ててないけど、360コントローラでも設定すれば問題なく振動します。
Wiiリモコンの操作設定「入力(Wii)」はデフォルトのマウス/キーボード設定を使用。ブルートゥース接続のWiiリモコンを使用すれば、実機と同じようなリモコン操作を行えるようだが、今回はテストしていない。


それでは実際にゲームを動かしてみる


ほぼ完ぺきに動く。Core 2 Duo E6850、GeForce 9800GTの環境でも100%の動作速度で軽い。
画質設定による違い(上の画像が内部解像度2倍&アンチエイリアスON& Per Pixel Lighting ON、下が実機と同じ解像度&アンチエイリアスオフ& Per Pixel Lighting OFF)


リアルタイムレンダのキャラクターのジャギーが消えたのはもちろんだけど、背景の一枚絵もクッキリ映るようになっている。




ほぼ完ぺき。流石にC2Dでは若干重たいと思う感もあるが、ほぼストレスなしでゲームが遊べる。
Wiiリモコンのポインタがマウス操作なのでPC用のTPSとしてみてもあまり違和感が無い(ただ、メニュー回りがボタン操作なのがネック)。
画質設定による違い(上の画像が内部解像度2倍&アンチエイリアスON& Per Pixel Lighting ON、下が実機と同じ解像度&アンチエイリアスオフ& Per Pixel Lighting OFF)




C2Dでは重い。Core i7/i5クラスがあれば問題ないと思うが、Core 2では50〜75%程度の速度しか出ない。

またブルーム効果の表示がズレて表示されてしまっている。画面上部に帯のようなものが出てきている。
画質設定による違い(上の画像が内部解像度2倍&アンチエイリアスON& Per Pixel Lighting ON、下が実機と同じ解像度&アンチエイリアスオフ& Per Pixel Lighting OFF)


HUDの表示も解像度上げた方がクッキリハッキリと映る。
また、エミュレータで動かすとロード時間が「無いと言っていいくらいに短くなる」。店舗の試遊台で遊んだ際はマップ開始時や死亡時に10秒くらい待たされたが、エミュだとLoading...の文字が一瞬表示されたかと思ったらすぐに画面が切り替わって開始される。



  • 最後にPer Pixel LightingのON/OFFによる違い

バイオハザード4での比較


上がON、下がOFF。
全体的に影の付き方が違うが、ONだとロウソクの周囲の木材にちゃんと光が当たっているのにも関わらず、OFFだと周りの木材は暗いまま。またテーブルの下の部分がONだとちゃんと暗くなるのに、OFFでは台の上と同じくらいの明るさ。


バイオハザードでの比較


ジルの影の付き方が違うが、これは好みの差かも。場合によってはONの方が暗すぎると思うかも。
腰に付けたタガーナイフの持ち手の立体感が大きく違う。

バイオハザード

バイオハザード

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ゴールデンアイ 007

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