都条例についで、台湾の表現規制歴史を書いてみた

Togetter - 都条例についで、台湾の表現規制歴史を書いてみた
日本語のわかる台湾人のTwitterつぶやきまとめ

都条例改正案についで。都民どころが、日本人ではない私が口を出せる立場ではないですが、しょぼい日本語でちょっと…台湾の話をしよう。


あれは今から数十年前・・・いや、44年前だったか。私達にとっては昔の出来事だが、あなたたちにとっては、明日の出来事、になるかもしれません。


1960年頃、台湾の漫画界が輝く時代があった。人気漫画は実撮劇場作品になれるぐらいの、良い時代、らしい。


が、1966年に台湾政府が「編印連環圖畫輔導辦法」、人呼んで「漫畫審査制度」を可決しました。


曰く、国家政策と法律を反してるもの、倫理道徳を破壊するもの、少年児童の心身健康を妨げるもの、習俗を妨げるもの、迷信を宣伝するもの、国家社会に他の影響を与えるもの。 これらは漫画のイラストと文字に存在してはいけない。


一度輝いた台湾漫画界は、この制度に縛られて、やがて消滅しました。


それから十数年、1980年頃、日本の漫画が海賊版のかたちで輸入されて、詳しい原因はわからないですが、何故が台湾漫画ほどきびしい審査を受けてなかった。


1987年、審査制度はようやく廃止されたが、焼け野原同然の台湾漫画界は一からやり直すしかなかった。


1992年、著作権法修正條文の実行により、海賊版漫画が姿を消し、代わりに日本からライセンスをとって、正規ルートから翻訳された日本漫画が現れました。


そしてさらに十数年が過ぎ、漫画アニメといえば日本産、という現状になりました。


今の日本は、まさにその歴史的な交差点に立っています。

台湾の漫画は既に表現規制のせいで滅んでいたとは初めて知った・・・。日本の漫画が面白い理由は、「表現が自由」だからという点が大きい。
今まさに日本でやろうとしていることはこういうこと。何が良いか、何が悪いかは行政が決めることじゃない。
数十年後には「漫画と言えばマンファ」と言われる時代が、日本にもやってくるかもしれないな。いや冗談抜きで。


漫画規制派は映論とかCEROとかの名前を挙げて「レーティング制度を自主的に設ければ、行政は文句を言わない」と声を荒げるが、え?すでに制度設けた後に文句を言ってきて、そのせいで表現規制が強化された前例がありますけど?

  • GTA3のためにCEROを発足

  • 少年による殺人事件発生

  • 根拠はないけど、GTA3のせいだと叩かれる

  • その後CEROでは規制掛けないと発売できない状態になる。


以下はその例

  • ジャストコーズ2 → 一般市民殺害不可。そしてミッションが4つ削除
  • Dead Space → 死体損壊表現が問題になる。だが、これを変えちゃうとゲームバランスそのものが崩壊するので結局発売中止にまで追い込まれる。
  • MAFIA2 → 海外版では乳首や尻が見えていたゲーム中に拾えるプレイボーイ誌が、日本版だと戦後の教科書みたいに黒塗りされる。