Steam版「食用系少女」当初の発売予定日から半年以上も延期してなんとか発売されるものの、一キャラクターのグラフィックを完全に書き換える。

本来なら2018年12月にSteam版が発売されるはずが、「児童搾取」というよくわからない理由で具体的にどのシーンが該当するのかValveから提示されず発売未定となっていた台湾グルメを擬人化したシミュレーションゲーム食用系少女」。先に断っておくと全年齢向けのゲームで性的表現は一切ないゲームです。

発売延期から半年以上経過した2019年6月6日、ようやくSteam版が配信されたものの、ゲーム内容そのものはオリジナル版と全く一緒ではあるが、審査に引っかかったと推測されたルーロー飯の擬人化キャラクター「ルル」のグラフィックを完全に書き直して審査を再提出し、ルルが別人になっている状態での発売となった。修正後は身長が7~8cm程伸びてぼさぼさだった髪は結ばれジャンパーを着用されたデザインに変更されている。

 

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左がオリジナルのルル、右がSteam版のルル

 

ストアページやゲーム内のオープニングムービーはオリジナルのルルのままだったり、UIなどに書かれたデフォルト絵もそのままなのでゲーム内とのルルと容姿が違い過ぎてこれがルルだとは識別できないし、新しいルルのデザインもものぐさでいつもゲームをやっているという設定のはずなのに小綺麗な容姿になっているし、他の擬人化キャラクター「ヒカリ」とデザインがダブっていて絵柄面の差別化も中途半端になっている。

オリジナル版のルルは幼く見えて初期の服装だとTシャツ1枚といっても別に裸体描写そのものは出てこないし、キャラクター設定も料理の精霊ということで推定100歳以上(イベントシーンで主人公が50年前の写真を見て驚愕する)。このキャラクターだけで「児童搾取」だというのならネプテューヌシリーズや、食用系少女と同じ「Simon Creative」の「東津萌米」のキャラクターだって十分幼く見える。ネプテューヌは1桁~10代前半にしか見えないラムロムの触手プレイがある。

 

ストアページがBANされる恐れもあるので、外部パッチを上げる方針もないとのこと。

※追記:公式にはパッチは配信されていないが、有志がオリジナル版ルルのグラフィックに変更する方法をSteamコミュニティ上で公開している。

ただ、元のオリジナル容姿ルルのスクリーンショットをSteamコミュニティに上げているけど、現時点で規約違反などに引っかかってない。本当にこれ問題だったの?

性的シーンもない、ただ容姿を変えるためだけに半年以上も無駄な労力を開発元にかけさせるValveは一体何をしたいの?

 

 

Steam版「RAGE2」日本語音声・字幕がアンロック、日本語版で規制なし

小惑星が地球に衝突しルール無用のウェイストランドと化した世界を旅する、オープンワールドFPS「RAGE 2」

Steam英語版は5月14日から発売されていたものの、日本語ランゲージに関してはPS4/Xbox One版に合わせて今日6月6日からのアンロックとのことで他ランゲージ版の発売から遅れること半月近く待たなくてはならなかったが、予定通り日本語対応アップデートが配信されSteam版に日本語ランゲージが追加された。

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ただし現時点のアップデートでは起動時はランゲージデータが見つからないという旨のエラーが表示されることがあり、起動すると日本語表記なものの設定言語が英語に戻っていたりという不具合がある模様。

「設定」→「全般設定」から表示言語と音声の変更が行える。

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音声・字幕ともに日本語が収録されている完全日本語版なものの、日本コンソール版ではCEROレーティングの関係で欠損表現に規制が入っているが、このSteam版は日本語で遊べるにも関わらず欠損表現が無規制のままとなっている。

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メガCD 起動時のロゴマークが化けて表示される・完全に表示されない場合の修理

俺は一体何をやっているのだろうか?メガCD修理職人を目指しているのか?

 

前回のメガCD修理が面白かったので、調子に乗ってまた別のジャンク品で売られていたメガCDを購入してみた。

今回の機種は電源が入らないとかCDが読み込まないとかいう類のものではなく、起動時に拡大縮小回転するアニメーションが流れるメガCDロゴマークがノイズが走ったかのようにバラバラになって化けて表示されてしまうというもの。CD再生メニューは開けるものの動作が非常に重く、バッテリバックアップ初期化メニューも正常に表示されない、時折動作が完全に停止したりもする。

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時折ヤフオクでもこの現象が発生したメガCDが出品されてたりするものの、海外掲示板では修理事例があるのに日本語サイトでメガCD修理を解説しているところはほとんどコンデンサ・ドライブベルト・ピックアップユニットの交換だけで、この故障の原因や修理内容について解説しているところは自分が確認した限りでは見かけない。

この故障の大体の原因は液漏れしたコンデンサメガCDを制御しているASICとVRAMの間を繋いでいるパターンが腐食してアドレス線かデータ線かが断線していてデタラメなデータがVRAMに読み書きされるために起きている(ASICやVRAMそのものが壊れている可能性ももちろんある)。コンデンサを全て交換しただけでは既に腐食が進行しているので改善されることはない。

 

これを修理するのには、まず断線している箇所を特定する。

メガCDのASICのピンアウトVRAMのピンアウト、更にASICとVRAMとの回路図がインターネットに上がっているのでこれを見ながらテスターで該当するASICとVRAMのそれぞれの足を通電しているか確認していく。Excelスプレッドシートで対応表を兼ねたチェックリストを先に作っておくと分かりやすい。

すべて通電している場合はパターンの切断ではなくIC側の故障で修理が難しくなってくるが、一部のパターンが断線状態になっているのが確認出来たら修理できる見込みがでてくる。

次は基板に配線されているパターン図を確認する。基板の裏側からライトを当てることで配線されたパターンが透けて見えるはずなので、断線しているASICとVRAMの足先のパターンがどのスルーホールまで伸びているかを追っていき、またこのスルーホールとICの足にテスターを当てて通電しているか確認する。通電していなければこのスルーホールそのものかこの間のパターンが断線していることになる。

 

自分が購入した機種ではASICの17・18ピンとスルーホール間のパターン、IC11 VRAMのVCCに繋がるC28コンデンサ、IC12 VRAMの16ピンとその先のスルーホール間が断線状態だった。おそらくC11とC28コンデンサから漏れた電解液が回りを腐食しているのだろう。

スルーホールをニードルで広げた後、0.08mm径 外径0.65mmのより線を捻じって差し込んでスルーホールに半田を流し込んで固定した。

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赤で囲った部分がIC12 VRAM 16ピンの断線修復用ジャンパー線、黄色で囲った部分の裏側はC28コンデンサの+端子までより線の伸ばして半田した後スルーホールにも半田を流して余分なより線をカット。

 

ASICの17・18ピンの断線も長めにより線を基板裏側からスルーホールに差し込んで、元のパターンに沿うようにより線をピンセットで曲げていきASICの足まで延ばした。

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青で囲った部分がスルーホールから伸ばしたジャンパー線。ASICへの足にジャンパー線を半田するコツはできる限り半田ごてに半田を付けないこと。半田ごての先に丸く半田が載る程度では多すぎ、コテの表面にだけ半田が載っているくらいで丁度よい。ピンセットでASICの足より手前のジャンパー線を押さえて足とジャンパーに上からコテを押し当てて加熱し、既にあるランドと足の間にある半田がジャンパー線にまで溶けるようにするのがいい。

捻じったより線がほどけないか心配な人は、足先との半田付けが終わったら足先をピンセットで押さえてより線全体の表面に半田を流しておいていい。

 

それではこのジャンパー線による修復によってぐちゃぐちゃに化けていたメガCDロゴのグラフィックがどうなったかというと・・・

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見事復活

正常にメガCDロゴマークが拡大縮小回転し続け、CD再生メニューやバックアップメモリ画面も正常に開くことができた。

 

ロゴマークそのものが出ないという場合、68000とメインDRAM間、CDドライブとメインボード間で断線しているというケースもある。VRAMに断線がしている箇所が無ければこちらも確認する必要がある。

CPU 68000とDRAMの回路図

 

※追記:このVRAM復旧作業後にテストしていたのだが、音楽CDの読み込みは行えるのにゲームディスクが読み込めないという現象が発生した。ピックアップユニットが悪いのかと思って、ジャンク品だったメガCDからCDドライブを移植しても同じく音楽CDは読み込めてもゲームディスクが読み込めない。VRAMの問題と同様にパターンの腐食による断線が原因で、CDホストインターフェース・エラー補正を行うIC「LC8951」の34ピンが断線状態だったので接続先であるHC00の8ピンまでジャンパー線を飛ばしたら、問題なくゲームディスクが読み込めた。

CDドライブそのもの、ピックアップユニットを交換してもディスクが読み込めないという人はここもチェックしておくといい。

「LC8951」周りの回路図

 

前回も言った通り、メガCDの故障原因はほぼコンデンサの液漏れによる腐食で放置していけばそれだけ修理を困難になっていってしまうので、現段階で初期のコンデンサのまま正常に動いていたとしても早めに交換をしておいた方がいい。表面実装コンデンサを剥がすのよりも、黙々とテスターで通電テストを繰り返す地道な確認や0.5mmピッチの足に隣接する足やランドとショートしないように半田する細かい作業が必要となってくる。コンデンサの全交換は半日もしないうちに終了したが、このパターン断線の確認と修復は1週間以上費やしてようやく解決することができた。先延ばしすればするだけ何十倍もの時間と労力がかかる。

Steam版「ノラと皇女と野良猫ハート」の配信日が6月18日に決定、日本語対応・デモ版も配信中

ごく普通の男子学生・反田ノラが冥界の皇女「パトリシア」の魔法によって猫に姿を変えられてしまうファンタジー学園恋愛アドベンチャーゲームノラと皇女と野良猫ハート」のSteam版発売日が6月18日に決定した。Steamストアページではデモ版も配信中で、ゲームのタイトル名や商品説明は英語だが、対応言語一覧には字幕・音声・UIのすべてに日本語チェックが入っており日本語で遊べる。

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ノラと皇女と野良猫ハート」は元々PC向けのアダルトゲームではあるが、このSteam版はPS4/Switchで発売された全年齢版の「ノラと皇女と野良猫ハートHD」ベースとなっている。コンソール向けに発売された全年齢版はセックスシーンはカットされているのはもちろんのこと乳首も光線で隠されているが、PS4版のみ初期に発売されたバージョンでは裸体全体やパンティまで覆い隠すほどの光線が描写され、アップデートで不自然な光線は消えたシーンはあるものの代わりに衣服やタオルの面積が増えるという検閲仕様となっていたことで有名。

近年、Steamでは性的な描写やそもそも直接の描写がないにも関わらず発売が遅れたり最悪の場合ストアから撤去されてしまうタイトルが存在しており、幼く見えるキャラクターや学園物は引っかかりやすいと噂されていて(※注:Valveが明確な審査基準を示していないので憶測となる)、「ノラと皇女と野良猫ハート」もキャラクター設定こそ全員18歳以上とは表記しているものの学園物の内容で検閲されていたりしないか心配になってくるが、実際にこのままの仕様で発売されるまではまだ余談を許さないものの、配信中のデモ版をプレイした限りではSwitch版と同様に乳首にのみ光線がかかるCGとなっている。

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ノラと皇女と野良猫ハート」そのものの話題からは話が脱線するけど、北米PS4版では数枚のCGがカットされることがアナウンスされている「デート・ア・ライブ 凜緒リンカーネイション HD」のSteam版はノーカットで発売される予定(ストアを英語表記にすると「The Steam version of Date A Live: Rio Reincarnation contains all original content and gameplay found in the Japanese release. 」との説明)だったり、「シノビリフレ」や「PEACH BALL  閃乱カグラ」もSteamで今後発売予定だったりするのに、ゲーム本体は発売前にBANした癖に何故か抱き枕サントラ類のDLCだけは発売中の「My Girlfriend」や、性的シーンをすべて削除したのにこちらも発売前にBANされたSteam版「よつのはとか、やっぱ何を基準に審査してんのかわかんねぇわ・・・。ゲイブがおなか空いてて八つ当たりでBANしてるとか?

スーパーファミコン版「グラディウスIII」SA-1対応版、クレジット数9&アーケードモード標準開放パッチ

スーパーファミコンのリリース初期に発売されたスーパーファミコン版「グラディウスIII」

アーケード版から様々なアレンジが加わえられた横スクロールシューティングの移植作だが、初期の頃のタイトルということでプログラミングノウハウやカスタムチップなどがまだない状態での発売とあって画面内に多少のオブジェクトが表示されるたびに処理落ち(ゲームがスローモーションになる)が頻発していたが、「スーパーマリオRPG」「星のカービィ スーパーデラックス」「実況おしゃべりパロディウス」などで採用されたカセット内にスーパーファミコン本体のCPUより3倍速のCPUを搭載することで処理速度を向上するカスタムチップ「SA-1」に対応させるハックロムがゲームの発売から28年経とうとするこの時代に開発され、オリジナル版で発生していた処理落ちを無くすことに成功。

GitHub - SA1-Root

エミュレータや実機でCPUをオーバークロックしたものでなく、特殊なハードウェアではなく市販のゲームで採用されていたものを使用しているだけなので、同じSA-1を採用されているソフトのROMを改造版グラディウスIIIが書き込まれたROMに貼り替えることで実機でも動かすことができ、既に実機での動作報告やYoutubeには貼り換え作業の動画も上がっている。

 

このSFCグラディウスIIIには敵の移動スピードや弾速が上がり一部破壊できない障害物が出てくる最高難易度の「アーケードモード」というのがオプション画面でAボタンを16連打することで出るという裏技があるんだけど、このSA-1対応版でもいちいちアーケードモードを出すのにオプションでAボタンを連打しないと出てこないので、連打しなくてもアーケードモードが最初から選べるようにするパッチを作ってみた。オプションから難易度設定の項目で左右に変更していけば「ARCADE」の項目が出ているはず。

また、クレジット数もデフォルトの4から9に変更しているので、タイトル画面で裏技のボタン連打によるクレジット数増加を行わなくても済む。

グラディウスIII SA-1 クレジット数9&アーケードモード解放パッチ

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メガCDの修理にリベンジ・・・今度は成功

興味本位で修理を引き受けたものの部品取りに使われていたジャンク品ということで修理に失敗したメガCDの件だけど、このまま修理できないのもなんか悔しいので自分で別のジャンク品で売られているメガCDを買ってみて修理できるかどうか再挑戦してみた。

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購入したメガCDメガドライブとの固定プレートとネジのみの付属でACアダプタや箱などはなし。メガドライブ本体(型番VA1)もついてきたのだが、こちらは電源が入ってもカートリッジのゲームすら起動しなかった。

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所有しているS端子映像出力&ステレオ音声出力に改造しているメガドライブと合体してみた。このメガドライブも電源入れて10分~20分しないと映像が安定してくれなくなってきてるのでコンデンサの交換が必要そう。

 

このまま電源を入れてみて動くかどうか確認してもいいんだけど、その前に分解して中がどうなっているか確認。

前に修理で預かったメガCDBIOS ROMやフラットケーブルが抜かれていたり、コンデンサが取り外されていて修理してみたものの動かなかったから部品だけ取って売り払ったものの可能性があったが、今回買ってみたメガCDは分解された様子もなく、完全に部品が整っている状態だった。

ただし、電源が入らないという故障事例でよくある電源レギュレータ周りの三つのコンデンサの足元から液が漏れていてレギュレータの足が緑色に変色していたり、メインボードの表面実装コンデンサの周りも茶色く変色、CDドライブのフロントローティングを稼働させるベルトが硬化していてCDの取り出しが行えそうになっていない。CDドライブには「ヘビーノヴァ」とかいうゲームのディスクが残っていたが、電源が入らなくなったかドライブから取り出せなくてそのままの状態で処分したのだろう。

仮に現時点で電源が入ってくれても、見ただけでコンデンサの液漏れを起こしていることがわかり、漏れた液で基板やICを腐食させて修理自体困難になっていくと思われるので、動こうが動かまいが関係なく交換作業に取り掛かった。

修理方法は他のblogでかなり詳細に記載されているので改めてここで記述はしない。

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コンデンサをすべて交換した接続ボード、メインボード、サブボード

メガCDには複数のリビジョンがあるようで、接続ボードが汎用IC9個と電解コンデンサ1個で構成・カスタムIC1個と3個・そもそもICやコンデンサがない、水晶発振器が別基板の二階建てか直付けか、BIOS ROMがソケット式か否かといろいろある模様。

 

 

メガドライブとの接続ボード、メインボード、電源やオーディオ回路のあるサブボードにある電解コンデンサが19か所、表面実装コンデンサが12か所と数は多いが、前回の修理でメガCDコンデンサ交換の要領は掴んだので全てのコンデンサを取り外すのに1時間、新しいコンデンサを半田付けするのも2~3時間程度で済んだ。

アルコールで変色した基板をできる限り綺麗に清掃、コンデンサを取り外して余分な半田を除去したあとまたアルコール洗浄、コンデンサの足を固定するための少量のハンダをまた盛り直してコンデンサを付け直していく。

表面実装コンデンサは例によって液漏れしているようで半田を溶かす際に独特の薬品臭が立ち込めてきたが、基板への腐食自体は進んでいなかったのか、半田ごてを当ててもランドが剥がれ落ちて新しいハンダを盛り直しにくくなったり断線した状態になるということも発生しなかったので、その点でも腐食が進んでいてランドが何か所か剥がれ落ちてしまった前回のジャンク品よりも楽だった。電解コンデンサは足元をニッパーで切ってコンデンサ本体を取り払った後ハンダを溶かしながら残った足をこてで押してスルーホールから押し出していき、表面実装コンデンサは片方の足をこてで温めてピンセットでコンデンサを反対側に押し倒して引きはがしていくという方法を取ってみたら効率よく引きはがすことができた。

CDドライブもベルトを交換したのはもちろん、ピックアップユニットを稼働させるギアやレールにタミヤ セラミックグリスをよく塗って滑りをよくなるようにしてみた。CDドライブのコンデンサは見た目的には問題なさそうだったので交換してないが、ピックアップユニットやフロントローディングの位置を検出する金属板スイッチが劣化でスイッチが押されず、無理にギアを稼働させて異音が鳴り可動部を痛めるという故障もあるようなのでここもいずれかは分解して接点の清掃や接点復活材を塗っておく必要が出てくるかもしれない。

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コンデンサとベルトの交換、可動部へのグリスアップ、内部の清掃を済んだら元通りに組み立て直し、メガドライブと合体させて電源を投入して実際に動いてくれるかどうかだけ。

 

果たして結果は・・・

 

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うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

イヤホンジャックケーブルやRCA→イヤホンジャックケーブルの用意を忘れてメガドライブ本体との音声ミキシングが行えるか(メガCD1はメガドライブ本体側の音声を鳴らすのにイヤホンジャックで接続しないといけない)は確認できていないが、メガCDロゴマークが回転する画面でメガCD側から流れるPCM音源によるBGMは問題なくなってくれるし、CDドライブの開閉自体もスムーズに行え音楽CDも鳴ってくれることを確認。

メガCD側でミキシングが行えなくてもメガCD自体のPCM・CD-DAは無事だし、別にミキサー機器を用意するなりすればいいだろう。

 

メガCDロゴマークが正常に表示、ドライブの開閉、音楽CDの再生、内蔵バッテリバックアップの初期化を行って次は実ゲームが起動するかテスト

 

 

  • ルナ エターナルブルー

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問題なくオープニングの再生、ゲーム開始直後に出たフィールドで戦闘、主人公ヒイロの家でゲームのセーブまで行えることを確認。

 

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オープニングの再生、あたるの家でラムとの会話を終わらせてセーブを行えることを確認。

 

 

あと前回の修理でBIOS ROMが無かったので用意した27C1024に焼きこんだリージョンフリー仕様のBIOSが、修理自体が行えず使わないまま手元に残っていたので、オリジナルのBIOSと交換してみた。といっても北米版Sega CDのソフトなんか手元にないんだけど、Homebrewソフトで「BAD APPLE」をメガCDで再生するISOがネットに転がっていて、これがSega CD用に作られているもので本来なら日本版メガCDでは再生できないはずなのでこれで動作確認。

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通常のメガCDソフトと同様に起動し、映像・音声も最後まで途切れることなく再生されることを確認。

 

 

なお、メガCDメガドライブ本体とは別にACアダプタ(SA-160A)を用意しなければならず、そのACアダプタもメガドライブと同じ大きなものを用意しなければならないという、コンセントに優しくなさすぎる仕様でこのあたりもメガCDのダメダメな部分となっているが、メガドライブメガCDの両方補えるほどの電流を供給(5V 2.0A)できるACアダプタと二股分岐させるケーブルを用意すればACアダプタ1個で済ますことができる。

お勧めは「POWER-ALL PA-9S」というACアダプタ

本来ならオーディオ機器用のACアダプタなのだが純正ACアダプタと同じ外形5.5φΧ内径2.1φ・極性センターマイナスでそのまま繋げられるようになっていて、その手のできる限りノイズを避けたい用途向けなので純正ACアダプタよりも電源ノイズが少なく映像や音声に乗るノイズが軽減し、サイズも純正ACアダプタの3分の1程度、2.0A出力なので別に分岐ケーブルを用意すればこのACアダプタ1個でメガドライブ本体とメガCDの電源供給を補えるという、一石三鳥な代物。

価格はAmazonにおいて現時点で約2,700円程するがその値段分の価値は十分ある。1個500~1,000円でSA-160A ACアダプタを2個用意するより断然お得。

ACアダプタ1個で済ませるためのY字分岐ケーブルもPOWER-ALL純正品が一緒に売られているのだが、自分はコンデンサを買った秋月電子にある「2.1mmΦDC分岐ケーブル」を代わりに使用した。POWER-ALL純正品が約1,000円するが、秋月電子で売られている分岐ケーブルは150円と格安なものの、使用しても問題がないことを確認。

 

 

ここまで色々書いてきたけど、今からメガCDを買いたいという人がいたら絶対購入をおすすめしないかな。うん。

最初から点検済みのオーバーホール品を購入する、自分で半田付けや修理が行える、修理を請け負ってくれる人がいるとかいう人がいるなら話は別だけど、今売っているメガCDの中古品は例外なくコンデンサの液漏れやベルトが硬化していて修理が必須となる。そもそも液漏れによる腐食が進行していて修理自体が無理になっていることが珍しくない。仮に修理できたとしても、また故障する可能性だってある。CDドライブから時折聞こえてくるギギギというギアの音や、バッテリの容量抜けで消えるかもしれないセーブにビクビクするのは衛生的に良くないし気持ちよくゲームが遊べない。

改造や修理すること自体が趣味みたいな自分はいいけど、ただ純粋にゲームを遊びたい人とかはぶっちゃけエミュとかで遊んだほうがいい。本体だけじゃなく光学メディアも劣化するから今後実機で遊ぶにもイメージ化しておいたバックアップからCDを焼かないと遊べなくなる可能性があり、どうせイメージ化したり手間かかるならエミュで十分である。エミュは遅延が~とか言ってもアナログ映像を液晶で映すならどうしても遅延が発生するし、エミュじゃないFM音源本来の高音キンキンの音質だって高音質化改造を施したメガドライブじゃないと味わえないのでここでも手間がかかる。

無理して実機で遊ぶのはメリットがないと思っている。

スナイピングTPS「Sniper Elite V2 Renasterd」がSteamで配信、旧版と違いPC版でも公式に日本語対応

第二次世界大戦、ドイツ軍が開発したV2ロケットの計画を阻止するため主人公の狙撃手カール・フェアバーンが活躍するスナイピングTPS「Sniper Elite V2」

狙撃による暗殺、ライフル弾が命中した際に人体の骨や内臓が砕け散る様子が映るX-Rayカメラアングルなどが特徴のゲームで、オリジナル版は2012年にPC・PS3Xbox 360で発売されたが、その旧版にあったDLCをすべて収録、フォトモードの追加、ライティングやシェーダーなどのグラフィック改善、シングル・マルチプレイで使える新プレイアブルキャラクターなどの追加要素があるリマスター版にあたる「Sniper Elite V2 Renasterd」がSteamで配信された。価格は旧版を所有しているユーザー向けのアップグレード版が1,010円、新規購入者向けには3,600円。

旧版の日本語版はPS3Xbox 360でしか発売されておらず、PCSteam版は日本語化Modはあったものの公式に日本語版が発売されることはなかったが、今回のリマスター版はPCSteam版でも公式に日本語対応がなされており、日本語化Mod導入作業などを行わなくても日本語字幕が表示される。

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グラフィックが改善されているとはいえ、元がPS3Xbox 360時代に発売されたゲームで今の水準でみると特に際立って綺麗とは言えない画質であるが、その分動作はかなり軽い。

Core i5 4670K・メモリ16GB・GeForce GTX 1070・Windows 10の環境で4K最高設定の画質にして常時90fps越え。

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