Shadow of the Tomb Raider 日本語版の規制箇所の一例・Steam版はDirectX 11モードよりDirectX 12モードの方がフレームレート大幅改善

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デラックスエディションおよびクロフトエディション予約者向けに昨日から早期プレイが可能となっているリブート版トゥームレイダー最終章になる「Shadow of the Tomb Raider」。

Steam版でプレイしているが日本語音声&字幕には対応しているものの、Steam日本語版でもPS4/Xbox One版同様の表現規制がかかっており、あまり目立たない規制だったりストーリーに絡まないならまだしも、残念ながらかなり雑な規制でムービーシーンを見ていても意味の通らない会話などが出てきてしまっている。

序盤、主人公のララが一瞬目を背けるシーンがあるのだが、その目の先には何故かハエがたかっている黒ずんだ岩しか映らず特に異常な光景は見当たらないし、その後の会話シーンで何故かプレイヤーが生死を確認したシーンがないにもかかわらず「彼は死んだ」という会話が出てくる。

人間の死体だけでなく、魚をさばいた時の内臓にすら規制がかかっているようで、台に置かれている黒ずんだ塊はどう見てもヘドロにしか見えず、とてもじゃないが食べて次の日までに生きていられる料理が出てくるとは思えない調理場となっている。ペルーではヘドロ料理ってものが家庭で出されるのかな?

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これ以外にも規制箇所があると思われるが、プレイして数時間で特に目立った箇所をピックアップしてみた。

 

前作の「Rise of the Tomb Raider」はオーバーヘッドの軽減によって処理速度の向上が期待できるグラフィックAPIDirectX 12」に対応していたものの、11モード時と比べても12モードのパフォーマンス向上は良くて誤差のレベル、場合によっては低下する場面すらあるというあまり恩恵のないオプションとなっていたが、今作もDirect X12での描画に対応しているものの、12対応のビデオカードとOSがWindows 10のPCではデフォルトで12モードで起動するようになっており、また誤差のレベルではなく殆どのシーンで11モードで起動するときよりもフレームレートが向上するようになっている。

以下はCore i5 4670K、メモリ16GB、GeForce GTX 1070の環境で1080p・最高設定でゲーム内ベンチマークを実行した結果。

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DirectX12モード時のベンチマーク(平均70fps)

 

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DirectX11モード時のベンチマーク(平均63fps)

 

あと補足事項として、グラフィック設定のプリセットから「最高」を選んでも実際には最高設定にならないので注意。テクスチャフィルタリングを「16x」、シャドウクオリティを「最高」、ディティールのレベルを「最高」に切り替えることで本来の意味での「最高」設定になる。

謎解きアドベンチャーゲーム「MYST」の続編「RIVEN」のSteam版が日本語対応

クリック操作で美しいCGグラフィックスと独特の世界観の世界を歩き回り謎を解くアドベンチャーゲームMYST」の続編「RIVEN」のSteam版にMYST 発売25周年記念と称したアップデートが配信された。

古いゲームということで最近のPC環境では動作が不安定だったが、今回のアップデートではWindows 10環境でも問題なく動作するように修正された他、8カ国語の言語に対応がなされその中に日本語版も含まれている。

Steamライブラリから起動すると言語選択一覧ウィンドウが出てくるので「日本語(Japanese)」を選択すると日本語版となる。

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かつてサンソフトが発売していた日本語版そのままのようで、起動時に「SUNSOFT」のロゴが出てくる。メニューは日本語字幕となっており、主人公が分かる言語のセリフは日本語音声で流れるようになっている。

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Bioshockシリーズの元にもなった傑作FPS「System Shock」、発掘されたソースコードを元に大規模な改良を行うアップデートが配信

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宇宙ステーション「CItadel」の管理AI「SHODAN」が自我をもって暴走し、乗務員全員がSHODANによって殺害もしくはミュータントやサイボーグへと改造され、唯一の生存者であるハッカーが生き残りをかけてSHODANと戦う1994年発売のFPS「System Shock」

音声によって過去の出来事を知るオーディオログは、精神的続編となった「Bioshock」シリーズはもちろんのこと、それ以外にも「Dead Space」「Borderlands」シリーズやその他多くのゲームに取り入れられた他、装備によってプレイヤーキャラのアップグレード、武器によって弾薬の種類を切り替えが行える、立つ・しゃがむ・匍匐の三段階の姿勢制御、リーン動作という画期的なゲームシステムを搭載しその後のゲームに多大な影響を傑作である。

その多大な要素と先駆者ゆえにノウハウが足りず操作性に問題を抱えていたが、有志の改造によってマウスルック切り替えが可能となり、ある程度ユーザーアビリティは改善されたものの、ソースコードが存在せずオリジナル版をちょっと改造した程度なのとWindows以前のゲームということでソフトウェア描写によるグラフィックやバグ等が改善されてこなかった。

だが、運よくMac版のソースコードが発掘され、今年4月にはGithubでも公開されたほか、現在System Shockデジタル版の発売やリメイク版の開発を行っているNightdive Studioの手によってこのソースコードを元にして大規模な改修を行うアップデート版が作成され、Steam版にはこのアップデートが無償で配信が開始された。

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大雑把に内容を記載していくと、

  • 4K解像度への対応
  • マウスルックへの対応
  • キーボード/マウス/コントローラのボタン配置設定
  • Direct3D及びOpenGLを使用したGPUレンダーへの対応
  • ファンメイドのModに対応
  • 視点操作のスムーズ化
  • FOVの調整機能を追加
  • Steam実績機能に対応
  • その他細かいバグの修正

などといった要素が盛り込まれている。

オリジナル版では同時発色256色によるソフトウェアレンダーだったために、ライティングやテクスチャ表示で発色数不足によるマッハバンドや色抜けが発生していたが、GPUレンダーへの対応によってフルカラーでの滑らかなシェーディングが可能となり、テクスチャも色抜けが無くなり本来デザインされていた通りのドットが表示されるようになった。

 

オリジナル版と同様のソフトウェアレンダリング

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新設されたGPUによるレンダリング

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Steamで早期アクセス中のメトロヴァニア&ハクスラ系アクションRPG「Dead or School」に武道館ステージ追加&中国語対応のVer2.00アップデート配信

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漫画家でバーの経営も行っている木星在住氏を含む3人で制作中、現在はSteamで早期アクセス版が配信されているメトロヴァニア&ハクスラスタイルのアクションRPGゲーム「Dead or School」

早期アクセス版ということでまだ序盤のみのステージしか実装されていないものの、次のステージとなる武道館ステージの追加や新モンスター・武器の実装、中国語への対応のほか、細かいバグ修正を行うVer2.00アップデートが9月3日に配信が開始された。

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追加された武道館ステージを少しだけ触った感じだと、今までのステージと比べても救難民や展示物といった収集物を取るための仕掛けがより凝ったようになっていたり、新たな種類の敵や出てくる数自体も多くなり難易度がかなり向上している印象を受ける。ただし相変わらず、主人公のヒサコも敵も段差や動いている足場にスタックする現象等といったバグが何度も見られた。

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Steam版「龍が如く0(英題:Yakuza 0)」、キャットファイトでの強制終了やCPU使用率を軽減させるアップデートが配信

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8月2日に配信が開始されたSteam版「龍が如く0 誓いの場所」(英題:Yakuza 0)

完全日本語対応、龍が如くシリーズでは初となるPC版ということで期待されていたものの、配信直後は一部の環境で日本語設定で起動しないという致命的な問題やフレームレートや音声が安定しないという不具合が数多く報告され、8月14日に起動時に強制終了する問題を修正するアップデートが配信された。その後、起動したはいいものの今度は起動後の一部のイベントなどで強制終了する問題が再び報告されていたが、それらの問題を修正する新たなベータパッチが開始され、8月31日には二回目のアップデートが公式に配信開始された。

今回のアップデートでは日本語レビューで報告の多かったキャットファイト イベントで強制終了する問題が修正されたほか、オーディオデバイスの常時チェックによりCPU使用率が高くなっていた問題が修正されている模様。

Yakuza 0 Patch 2 now live on beta branch – 24 August 2018 :: Yakuza 0 General Discussions

Steam公式フォーラムでは英語でしかアップデート内容が記載されていないので以下翻訳した文を掲載する。

  • チャプターリザルト画面後の章終了時にオートセーブを追加。
  • 16:9よりも画面アスペクト比が狭い場合、カメラポジションをズームアウトするよう調整。
  • キャバクラの出勤メンバー編成画面で時折クラッシュする問題を修正。
  • メニューを開いた後、インベントリ画面を閉じると時折クラッシュする問題を修正。
  • オーディオデバイスを常時チェックしていたためCPU使用率が高くなっていた問題を修正。
  • NPCがローポリ表示(LODジオメトリの問題)になっていた問題を修正。
  • Xbox Oneコントローラが正常に動作しない問題を修正。
  • 垂直同期を無効にしていると、UFOキャッチャーのミニゲームでクレーンが戻ってこない問題を修正。
  • ディスコのミニゲームで曲が終了後、マウスカーソルが画面上に残る問題を修正。
  • カラオケのミニゲームでマウスを動かすと間違ったボタン表記が出てくるのを修正。
  • カツアゲ君との戦いで所持金を失ってもマイナス表記が表示されない問題を修正。
  • 「究極闘技」の「金満闘技」のスコアが正しく表示されない問題を修正。
  • コントローラを接続時に、ボタン表記がマウス&キーボードに切り替わらない問題を修正。
  • ボウリングのミニゲームでプレイヤー1&プレイヤー2の入力デバイス表記が表示されない問題を修正。
  • 「究極闘技」で不正なスコアが表示される問題を修正。
  • スーパーハングオン」で「エキスパート」コースをプレイすると、空のハイスコアランキングが表示される問題を修正。

 

以下は日本語設定にした場合にのみ発生する不具合

  • 賭博王のキャットファイトで強制終了する問題を修正。
  • 「三途の川底」の闘技場を開始すると強制終了する問題を修正。
  • ビリヤードのミニゲームでボタン表記が間違っていた問題を修正。
  • 神室町マネーアイランド」のミニゲームでボタン表記が間違っていた問題を修正。
  • 第四章の「エスコートバトル」でボタン表記が間違っていた問題を修正。
  • キャバレーのミニゲームでボタン表記が間違っていた問題を修正。

ANUBIS ZONE OF THE ENDERS | M∀RS デモ版が配信開始。4K解像度やVRモードに対応・Steam版には専用のグラフィック強化オプションが実装

2003年にPS2で発売され、2012年にはPS3Xbox360でHD版も発売されたハイスピードロボットアクションゲーム「ANUBIS ZONE OF THE ENDERS」(以下ANUBIS)

そのANUBISPS4 / Steam(PC)移植版「ANUBIS ZONE OF THE ENDERS: M∀RS」が9月6日に発売予定で、それに先駆けてデモ版がSteamストア及びPlayStationストアで配信されている。

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デモ専用のストアページや案内文などが記載されていないので、Steam版デモの入手方法が分かりづらいかもしれないが、商品説明文右横・対応機能欄上にある「デモをダウンロード」のボタンを押すことでダウンロードが開始される。

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本編のゲーム内容そのものはPS2版とほぼ同等の物となっているが、4K対応はもちろんのことモデルやモーションこそそのままのもののテクスチャが書き直されていたりポストエフェクトが追加されグラフィックの強化、Steam版及びPS4限定版ではDolby Atmosによる立体音響サウンド(PS4通常版は非対応)、更にVRモードがPSVRだけでなくPC版でも実装されており、ジェフティのコックピットに乗り込んで自由に視点を移動可名モードが用意されている。

またSteam版には専用のグラフィック強化オプションがあり、遮蔽による影を出すSSAOや壁に光源の光が照り返らせるSSR、モーションブラーやフィルムグレインといったエフェクトが実装されている。

デモ版をプレイした限りでもPC版の最適化具合はかなり良好で

CPU: Core i5 4670K

メモリ:DDR3-2400 16GB

GPU: GeForce GTX 1070

OS: Windows 10

の環境でPC版特有の4K解像度・最高設定にあたるExtra Highに設定し、モーションブラーとフィルムグレインをオフにして殆どのシーンで60fpsをキープできた。ただし、SSRがやや重いようで、パーティクルエフェクトによる照り返しが発生するシーンなどでは一瞬フレームレートが一気に落ち込む場面があった。

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Steam版ラストレムナントが9月4に販売終了、販売再開は未定

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Xbox360で2008年にオリジナル版が発売され、翌年の2009年にPC版が発売されたスクウェア・エニックスRPGラストレムナント」のSteam版が、9月4日をもって発売終了されることが告知されている。販売終了後の再販は未定となっていて、再販されなかったり他機種に移植されなければ二度と入手できなくなり遊ぶ機会が無くなる恐れがあるので欲しい人は必ず今のうちに購入しておこう。

販売終了理由は「弊社都合」ということだが、発売からちょうど10年を経っており、何かしらの契約期間が終了した可能性がある。

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販売価格は定価1,080円のままで販売終了に合わせたセールなどは実施されていないが、定価自体がかなり安いので高くは感じないだろう。

2009年に発売されたスクエニ作品では珍しく日本語音声・字幕に対応している。

 

マップ上で敵と接触することで戦闘が始まるシンボルエンカウント、戦闘シーンはターン制というのはオーソドックスだが、特徴的なのは敵に近づいて「エンカウントトリガー」を引いてエンカウント、逆に引かないと不利な状況から戦闘が始まり、各チームに一人固有の容姿と能力を持ったリーダーが存在する最大5人までのユニオンというチームを組んで戦闘を行うシステムで、HPがユニオン内の全キャラクターのHPの総数だったり、陣形の組み方によって能力に変動が生じるようになっている。

Xbox 360版ではこのリーダーが戦闘に参加できる人数が6人までという制約が存在し、戦闘シーンに時間がかかったりした他、ロード時間の長さやフレームレートの不安定さといった単純な技術的な問題も多くあったが、PC版ではスペックの向上によるロード・フレームレートの改善はもちろんのこと、リーダー数の制約解除、倍速モードの実装、装備のプレビュー表示、ボスキャラの七人衆が特定条件でリーダーユニットとして参加可能、といったほぼ完全版といっていい仕様に変更されており、評判の乏しくなかった360版とは違いSteamレビューにおいても上々の評価が得られている。