ゲームの互換機能で求められているもの

Choke Point | ソニーが語る後方互換、コンソール市場、Switch、そしてPS4 Pro

なんかこのChoke Pointの翻訳記事をたたき台にして一部の界隈が騒いでいるみたいだけど、当時そのままのゲームの互換機能って本当に必要なものなのかな?見た限り、この記事で騒いでいる人がPSユーザー以外が殆どで、当のPSユーザーはそこまで純粋な互換機能を求めている人って少数なんじゃないのか。

 

確かに昔のゲームが今でも遊べるようになっているのが望ましいのは変わらないけど、それらはあくまでも当時よりも快適に遊べるっていう前提があってこそもう一度遊ぼうという意欲が湧くもので、当時そのままのゲームを再現する互換っていうのは望まれてないんじゃないか。仮にディスクを入れるだけで当時のままのゲームが遊べる互換機能があったとしてトロフィーも無い、画質もそのまま、操作性もそのまま、微妙なロード時間も発生するPS1やPS2のゲームを遊ぶ人がどれほどいるのか。名作だからといって今から初代メタルギアソリッドをプレイしても、どうしても現代のゲームとの操作性やシステムとの比較になってしまう。

自分はXbox Oneの互換機能でHALO: Reachをプレイしたけど、HALO: The Master Chief Collectionの1080p/60fps画質で遊んだ後だと720/30fpsの画質は正直かなり気になってReachも互換機能なんかいらないからリマスターしてくれた方が良かったんじゃないのかと思ってしまった。

コンソール機よりも遥かに昔のゲームを遊ぶことができるPCにだって当てはまる。今から初代DOOM(2)をプレイするにしてもDOSBoxでエミュレートするよりもポートエンジン使って遊んだほうが快適だからそちらを使う人が大半だろうし、古いゲームをプレイするからといって昔遊んだとおりの画質設定にする必要はなく、UIが見難くなったりバグが発生するといった条件を除いて当時のマシンでは設定することができなかった解像度や画質設定・高画質化Modがあればそれらを導入するといったことをするだろう。

 

騒いでいる人は「いや、それでも俺は遊ぶ」って言うだろうけど、ゲームアーカイブスとかやってきてそれは本当に少数だったからビジネス的に厳しいと判断されたからこういう発言が出てきたんじゃないのか。

 

 

Steamに「Dragonia」という全方位シューティングエロゲーが登場

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全方位シューティングゲーム「Dragonia」というゲームがSteamでリリースされたが、驚くべきことにこの作品は『「ドラゴニア」 -ドラゴンの涙と龍族の娘フィーネ-』という日本のエロゲーのSteam移植版で、性器にモザイクの上から更に大きな修正マークを施されているとはいえほぼそのままHCGは収録されており、タイトル画面や立ち絵で乳首が丸出しのキャラクターのみならず精液やちゅぱちゅぱ音ですら規制はかかっていないという信じがたい内容となっている。

SakuraGameという中国のメーカーが販売を担当しており、機械翻訳と思われる日本語のストア説明文、返金を求める場合はメールを送信してPayPalのアカウントに振り込むというアナウンス、また日本の公式元から何のアナウンスもないまま性的表現を含む今作がリリースされたことで「無断販売ではないのか」という疑惑が浮上していたが、公式元からアナウンスがあり、どうやら正式にライセンスを受けて発売しているとのこと。

https://twitter.com/BLUSTER_PC/status/869602714786779136

上記の通りオリジナルと比べれば規制されており、外部パッチでHCGを解禁というタイトルは多かったが、何も適用せずにここまで見れるタイトルは初めてで、Steamの審査において性的表現の明確な判断基準は無いと言われているとはいえ、許容できる表現が広がったということなのだろうか。

Windowsストア版ファントムダスト、起動時にクラッシュする問題解決方法

Xbox One/Windows 10用ソフトとして無料(マルチプレイ用のスキルが有料だが、シングルプレイクリアで全て入手可能)で配信が開始された初代Xbox用ソフト「ファントムダスト」の移植版。日本語字幕・音声も収録されている。

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オリジナル版の最終ソースコードが見つからずリバースエンジニアリングによって移植を実現したとのことで、オリジナル版から解像度を上げてワイドスクリーン表示や細かい機能・実績には対応させているものの、フォントはアンチエイリアスすらかかっていない粗いフォントが表示され、プリレンダムービーも4:3比率のままでアップコンバートも一切かかっていないオリジナルと同等の物が再生される。

ゲームに支障が出るほど画質が悪いわけではないものの、画質の向上も解像度くらいなものでテクスチャ・モデル・エフェクトには一切手が加えられておらず、フレームレートは上限30fps、解像度設定もオリジナル版と同等(480p)かウィンドウやフルスクリーンに合うように自動調整されるベストの二種類しか用意されていない、フルスクリーンに切り替えるにはAlt + Enterを押さないといけない、NVIDIA DSR等で4K解像度設定を表示するにはデスクトップ解像度の方も切り替えないといけない。最低限解像度設定をもっと細かく変更できるようにしてアンチエイリアスくらいは用意してほしかったというのが率直に思う。

ただし、そのぶん動作は非常に軽く仕事場で使っているノートPC(Core i5 3340M・Intel HD 4000・メモリ8GB)でも解像度設定さえオリジナル設定にすれば、問題なく動くことを確認。

 

Windows ストアのレビュー欄でも何件も報告されており自分のメインPC環境でも発生したが、Windows 10版は起動時に突如としてクラッシュしてゲームが起動できないというトラブルが起きるケースがある。

その場合、オーディオの再生デバイスのサンプルレートとビットをそれぞれ48000Hz・16Bitに変更してみると起動する場合がある。

WIndowsタスクバーのスピーカーマークを右クリックして「再生デバイス」を開き、既定のデバイスの「プロパティ」を開いて「詳細」タブから「既定の形式」を変更する。

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改めて思ったけど、本当に現状のWindows ストアはPCゲームと相性が悪すぎるな。自分は英語ストアのレビュー欄を読んでって見つけた情報でなんとか解決したけど、基本レビューアーに対して第三者からメッセージを残したりできず、ストアページから直接開くことができるフォーラムみたいなものもないから、トラブルが発生した際の情報共有が一切されずレビュー欄で「起動しません、星一つ」が溜まっていくのみ。スマホアプリのストアと大差ないはずなんだけど、ライバルとなっているSteamの存在があってそことの比較になっている。

徐々には改善されていってるといっても、もうWindows ストアが出てから何年になるんだよって話で、改善してそれなりに使えるようになったと思った頃にはSteamはその10歩先を行っているなんてオチになるだけだろう。トラブル発生時に解決方法を調べるのに一苦労するとか、他のストアよりもアップデートやDLCの配信も遅れたりするとか、改善する前に数少ない利用者に苦労をかけるようなことばかり発生し、改善したと思ったら風評が広まっていて誰も利用したがらない。一度植え付けられた印象を拭い去るのは容易ではない。

Alan Wakeが楽曲ライセンス消失により販売停止予定、90%オフのセールが実施中

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スランプに陥った小説家アラン・ウェイクは妻と共に休暇で静かな田舎へと旅行に行くが、泊まったコテージで妻は謎の失踪を遂げてしまう。妻を探し求めて夜の暗闇を駆け抜けるアランだったが、突如として闇で覆われた謎の住民に突如として襲われてしまう。道中、書いた覚えのない自身の小説の1ページを拾うが、それにはこれから起きる出来事が書かれていた・・・。

 

ライトを片手に闇に覆われた敵に光を当てて闇を取り払わないといけないという独自のシステムのTPSゲームAlan Wake」が、収録されている楽曲のライセンス消失に従う販売停止にあわせて、日本時間5月14日午前3時から16日午前3時までの期間Steamにおいて本編・DLC・外伝の「American Nightmare」の全タイトルが90%オフのセールが実施されている。

American Nightmareはライセンスが取得済みでストアページから消えることは無いようだが、Alan Wakeは再取得を目指すものの何時になるかはわからないとのことなので、場合によっては永遠に戻ってこなくなる可能性もあるので、欲しかった人やこのセールで興味を持った人は最後のチャンスとなってしまう恐れもあるので絶対に入手しておこう。

日本語に完全対応しており、字幕とだけでなく音声も日本語化されていてローカライズも(後から追加されたPC版特有のグラフィック設定などの細かいメニューを除けば)完璧な出来となっている。

ダンジョン運営ゲーム「Dungeons 2」が5月14日までHumble Storeで無料配布、日本語に対応

www.humblebundle.com

ダンジョン内ではトンネルや部屋を掘削してモンスターを雇用しながら拡張し、地上では人間・エルフ・ドワーフと闘いながら世界征服を企むダンジョン運営ゲーム「Dungeons 2」が、Humble Storeにおいて日本時間5月14日午前3時まで無料配布されている。要Steamキー登録。

ストアページ上ではSteam版は日本語に対応していないような表記になっているが、パッチ1.6.1で公式日本語ランゲージが追加された模様

steamcommunity.com

実際に無料配布版をサブアカウントに登録して確認してみたが、問題なく標準で日本語になっている。

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取得方法はHumbleアカウントにログインした状態で、ストアページ内の「Add to Cart」→「Checkout」を押していき、決済画面で「Get it for Free」を押せば登録しているメールアドレスにキー取得ページのURLが貼られたメールが届くはずなので、表示されたキーをSteamに登録する。

Xbox 360 S、CPU/GPUにグリス塗り直し

10日程前に購入したXbox 360 Sだけど、今のところかなり気に入ったゲーム機になっている。初期型の頃に買っていたら間違いなくXbox Oneの時と同じように印象の悪いゲーム機にしかならなかっただろうけど、大きさ・故障率・発熱量・動作音がある程度改良されているスリム型でハード的な完成度が高く、HDDとUSBメモリどちらにもインストールが可能になっていてロード時間や動作音もDVDから直接起動するより軽減可能で、またこの当時はPCで日本語版どころかそもそもPC版すらなく360オンリーのタイトルも結構あったので、興味はあったけど遊べなかったゲームや中古屋で安くたたき売りされている未プレイのゲームをこの機会に遊ぶことができている。

ただ初期型よりも改良されているとはいえ、発熱量や動作音は全く問題なしとは言えず、長時間プレイしているとファンの回転数が結構上がって、ファン真上にある排気口のあたりもかなり熱くなってくる。

排気口を覗いたかぎりでは特に埃も溜まっている様子もなかったが、製造日は2010年と7年前のもので熱伝導用のシリコングリスの劣化が心配で、使っているグリスもそこまで熱伝導率の高いものではない通常のものだろうから念のため分解して新しいグリスを塗りなおしてみた。

 

分解方法はiFixitの記事が参考になるが、作業的に楽だった自分のやった手順を箇条書きで書いていく。ヒートシンクを外すまでに全分解が必要で、壊してしまう可能性もあり分解難易度も高いと思われるので、レッドリングが発生するとかすぐ熱暴走してしまうとかしない限り、普通はやらなくていい。

  • 上部のスリット部分は左右どちらかの端にマイナスドライバーを差し込んでてこの原理で持ち上げるだけで簡単に外れる。下側のスリット部分はHDDカバー側を先に外して、そこから手で持ち上げて外すだけ。(iFixitの記事、手順1~4・12~17)

  • スリット部分下のベゼルは、懐中電灯などで開いている穴の中を照らしてみればわかるが爪で固定されていて、上部は6箇所ある穴の中にある爪にマイナスドライバーを差し込んで、内側に向かって広げれば外れていく。HDD側のベゼルは穴が4箇所のみだが、中央片方側のみ持ち上げてからでないと爪が見えないようになっていて、他の爪の部分を外してからある程度持ち上げて爪の端にマイナスドライバーを差し込んで広げる。(手順5~11・18~23)

  • 上部に無線LANアダプタの基板があるので、T10トルクスドライバーでネジを外してから引き抜く。(手順38)

  • 無線LANアダプタがあった場所の近くに、本体ケースの上側下側を繋げている爪が二か所あるので広げて取り外す。iFixitの記事では反対側も外すために押さえを差し込んでいるけど、自分がやったときは爪が完全に外れた段階で押さえが無くても問題ないくらい上下ケースの位置がずれてくれた。(手順25・26)

  • 反対側にあるHDDやACアダプタ差し込み口側の本体ケースの爪も二か所外す。取り外したベゼル側から見える一か所の爪をマイナスドライバーなどで広げる。「Xbox 360」と書かれた封印シールを外して、iFixitの記事ではここから広げて奥側にあるもう一か所を外しているけど、実は製造国や特許番号の書かれたシールに小さい穴をあけてそこを押すだけでも外すことが可能。(手順27~29)

参考画像

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  • シールド板側のケースが外れたら、シールドと反対側のケースを取り付けているネジをT10トルクスドライバーで外していく。1か所は丸いXbox360シールの下に隠れている(場所はiFixitの記事の手順40参照)。ケースを外す際は前面パネルも一緒に外せるが、シールド板側を下に向けていないとDVDドライブが落下する恐れがあるのと、まだフラットケーブルが差し込まれたままなので切断しないように完全には外さないにしておく。
  • 前面パネルとRFモジュールが接続されているフラットケーブルを取り外す。青い半透明シートの押さえ部分をコネクタから外れるように持ち上げておいて、薄茶色のラッチ部分にある左右の出っ張りをゆっくり差し込み口とは反対方向に交互に押していって外す。左右とも2mm程度動けばフラットケーブルが外れる(手順35)。これで前面パネルもケースも完全に取り外れる。
  • RFモジュールは2箇所あるネジをT8トルクスドライバーで外して引き抜く(手順36・37)
  • DVDドライブを取り外せばマザーボードが見えてくる(手順42・43)。

ここまで分解した写真

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  • CPUクーラーのガード、HDDブラケットを取り外す。シールド板側・背面側・SATA&電源コネクタ部分の各ネジをT10トルクスドライバーで外す(手順45~48)

  • CPUクーラーの取り外し。ヒートシンクとファンを固定しているネジを通常のプラスドライバーで外して、ファンのケーブルを抜くのみ(手順49・50)

  • マザーボードの取り外し。シールド板に残っているネジをT10トルクスドライバーで全部外して、DVDドライブがあった場所の前面下にあるブラケットを外し、ヒートシンクを持って背面コネクタ類が下になるようにしてマザーボードを持ち上げる(手順51~53)

  • ヒートシンク取り外し。ベゼル・フラットケーブル以外の360分解での難所。X字バックプレートとヒートシンクを固定しているフック部分に細いドライバを差し込んでてこの原理で開くしかないが、かなり固くてドライバが折れたり勢い余ってマザーボードを傷つける可能性があるし、外れる際もバックプレートが跳ねてしまう。1か所外れたら反対方向のフックも外し、残り2か所どちらかを外せれば後は手で抜くことができる(手順54~58)

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外したヒートシンクマザーボードヒートスプレッダ全体に薄くまんべんなく塗られていて、不安だった硬化は結局していなかった。そこまで発熱量もなさそうだしヒートシンク自体無かったサウスブリッジだけど、念のためGPD WINの放熱対策で買っておいた放熱フィルムの「クールスタッフ」を張り付けておいた。

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グリスを綺麗にふき取ったXbox 360 Sの心臓部「XCGPU」。CPUとGPUが90nmもしくは65nmのプロセルルールで別々のダイで実装されていた初期型や中期型のXbox 360とは違い、45nmプロセスルールでの製造となりCPUとGPUが一つのダイで統合(EDRAM部分のみ別のダイでワンパッケージング)され、コストの削減と低消費電力に貢献しているチップ。

 

とりあえず、CPUグリスの定番と言える熱伝導率 9.0W/m・Kの「AS-05」を使用して塗り直し。XCGPUのヒートスプレッダにまんべんなく塗って、その上からヒートシンクを力強く押し付けてグリスを押しつぶすやり方で、自分がグリスを塗る際はこうやっている。ヒートシンクを持ち上げようとしてもマザーボードまで一緒に持ち上がるようになっていれば完全に空気が抜けて密着している状態になっているのが確実にわかるし、薄く塗るのが苦手な自分には楽なやり方。外す際に苦労することがあるのが最大の難点だけど。

完全にファンの回転が消えるわけではなく標準時でもそれなりに動作音が(今使っているPCと比べて)聞こえてくるので仕方ないが、標準のグリスだった時に比べたら回転数が上がる比率は下がったし、グリスが劣化していないか心配しなくても済むようになったのでまあよいかな。

Xbox 360 S 4GB入手

Xbox One Sは殆どXbox 360互換機としてか、処理落ちしまくるわアケコン非対応でプレイしにくいったらありゃしないアケアカNEOGEO機としてしか動かしておらず、Oneだからこそ遊べるようなタイトルも出なさそうで、今後もその状況は変わりそうになくてもったいないから結局オークションに出品してしまいました。360タイトルがロード時間が短くなったりフレームレートが向上して快適に動くと言っても、これがプレイしたいというタイトルに限って互換機能に対応してなかったり、基本720p/30fpsなのは変わらないし処理落ちするやつは結局処理落ちする、お目当てだったレッド・デッド・リデンプションもクリアしたけど結局画質が気になったし、DLCのアンデッド・ナイトメアのゾンビ・人間頭部透明化バグに悩まされてプレイし続けるのが困難になってしまい放置してしまっている。

とはいえ3カ月程度しか使用していなかったけど、なんだかんだで一日4~5時間以上は動かしていた記憶があるので400~500時間くらいは駆動していたかも。

その代わりと言ってはなんだけど、Xbox 360 S 4GBの中古品を入手。現世代機売って旧世代機買ってくる奴なんて相当物珍しい変わり者しかいないだろう。RDRでのフレームレートの向上目的でXbox One購入したけど、最初っから360買っとけよって話。コントローラ2個とゲームソフト6本付きで約1万円だった。本体自体は非常にコンパクトで箱から取り出す際に「小さいな」と率直に感心する大きさなんだけど、取り出した後に出てくる噂のレンガと言われるバカデカいACアダプタに本気でビビる。なんなんだ、あの大きさ。薄型になってからレッドリング問題の話を聞くことは少なくなったと記憶してるけど、ACアダプタ周りの故障は結構あるようで、分解映像とか見ると小型ファンを内蔵しているみたいだし、発熱量がそれなりにあるのかと思う。時間があったら念のためACアダプタの分解を行って、ファンへのグリスアップと清掃、レギュレータのヒートシンクも見直しておこうかな。

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なんで買ったかというとニーア:オートマタの前作「ニーア:ゲシュタルト」が地元のゲオで980円と相場よりも安く売っていてどうしてもプレイしておきたかったのと、GTAVの旧世代機からの移行特典の入手、それとやっぱりXboxの実績目的。Xbox Oneでの互換対応を待つというのも何時になるか分からないし、Xbox要望フォーラムでの投票数も多いわけでもなく、そもそもゲームオンデマンド版が配信されてなかったりと、互換機能で追加したとしても利益にならないようなことをするとも思えないので望みも薄そう。

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ちなみに360ではゲシュタルトとして発売されているニーアだけど、PS3では「ニーア:レプリカント」というタイトルで発売されていて、ゲシュタルトとの違いは

という感じになっている。元々レプリカントをベースに制作する予定で海外市場向けにアレンジされたのがゲシュタルトという話。海外ではPS3でも360でもゲシュタルトベースの「NIER」がリリースされたけど、日本では市場の違いから二つのバージョンが機種別に発売されるという珍しいケースになっている。

 

入手したXbox 360 Sはハードディスクが付属しておらず、内蔵のフラッシュメモリも4GB(実容量3.2GB)しか搭載されていないので4~7.7GB近くあるゲームのインストール領域としてはほぼ使い物にならない。2TBまでのUSBドライブやUSB接続した外付けHDDでも代用できるけど転送速度はXbox 360のUSB自体がUSB2.0止まりでSATA接続のHDDに劣り、HDD必須タイトルではUSBや内蔵フラッシュメモリで代用することすらできず、Xbox360の騒音や故障の原因の大きな要因になるドライブの駆動を抑えるためにもHDDを用意しておきたいところだが、Xbox 360はHDDの交換自体は行えるのにPS3PS4とは違い特定のHDDしか使用できないという制限が存在する。

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幸いにもセキュリティセクタを書き換えればXbox 360で認識するという「WD6400BEVT」(640GB、5400rpm、8MBキャッシュ)が手元にあったのでこれを改造して使用できるかやってみることに。

元々が中古品でセクタ代替処理が発生していてS.M.A.R.T.情報で警告が出ていたのでそのまま放置していたものだけど、ローレベルフォーマットをしたら正常値に戻り、USB3.0接続の変換ケーブルで繋いだ状態でCrystalDiskMarkを実行してもシーケンシャルで80MB/s近くのスコアが出ているので問題ないだろう。

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認識させるやり方は他のサイトやblogでも詳細が書かれているけど、セキュリティセクタ書き換え用ツール一つでパーティーション作成(キャッシュ領域、Xbox互換用、データ保存領域)や、IntelliPark(一定時間アクセスがないとヘッドがロード/アンロードされる機能)の無効化までメニューから選ぶだけで自動的に行えて割と簡単。

元が640GBのHDDではあるけど、Xbox360側から認識されるのは500GBまでの領域で更にファイルシステムの管理やキャッシュパーティーションなどで実容量はさらに減って約460GBまでが保存できる。

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裸状態でも周りにエアキャップなどでクッションして差し込めば使えそうではあったけど、今回はXbox 360 S用のHDDケースが単品で売られていたのでこれにWD6400BEVTを入れて360に差し込んで使うことにしました。

360が届く前に一連の改造作業行って認識するか書き込みエラーが発生しないかどうか心配だったけど、問題なく認識してゲームやコンテンツのインストールやプロフィールの登録なども正常に行えている。

さらにCrystalDiskMarkでシーケンシャルリード約38MB/s出ている16GBのUSBメモリも360に差し込んでおいて、GTAVのプレイディスク側とHALO3のディスクだけはUSBメモリ側にインストール。この二つのタイトルはHDDにインストールするとHDD側にインストールしたデータやキャッシュ領域とのアクセスに競合して転送速度が低下し、ロード時間やテクスチャポップインの増加が発生するようなので別々にインストールを分けておいた。実際に動かしてみたがゲーム中はUSBメモリから読み込むのでDVDドライブは回転せず、GTAVでテクスチャのポップインはほぼ発生してないし、HALO3もキャッシュが効くのか一旦メニューに戻って再びゲームを再開した際のロードがUSBメモリアクセスランプが光ることなく素早く終わるので正常に働いているみたいだ。Xbox OneでもMaster Chief CollectionでHALO3プレイしておいたけど、画質やフレームレートこそ劣るものの、ロード時間だけで言えば360版の方が快適と言えるくらい。

 

ニーア:ゲシュタルト以外の目的で360を入手した要因の一つであるGTAVの移行特典類もPC版でちゃんと認識することを確認。

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GTAオンラインのキャラクター移行作業を行うことで入手できるみたいな記述がほとんどのサイトで書かれてるけど、実際にはRockster Social ClubアカウントとXbox Live/PSNアカウントをリンクさせて、Xbox 360/PS3版で「ロスサントスへようこそ」の実績/トロフィーを解除しておくだけで入手できるようだ。

 

Xbox 360自体の使い勝手はなかなか快適。Windowsマシン側からのストリーミングプレイは不可能、マルチタスクに対応していないのでゲームインストール中は他の作業が不可能、ホーム画面に戻ろうとするとゲームを完全に終了させないといけなかったり、スクリーンショットや動画の撮影は本体だけで完結させることはできない、購入したゲームやコンテンツの再ダウンロードがわざわざ設定画面のダウンロード履歴一覧からしか行えず「マイゲーム」メニューから直接所有しているゲームが表示されなかったり、Xbox Oneと比較しちゃうとまだまだゲームのプレイ状況のシェアやダウンロード販売も普及していない時代に出たゲーム機というのもあって足らない機能も多いが、UIは直感的にどこに何があるのか試さなくてもある程度把握できるようになっているし、開くのもすぐ開いてくれるのでストレスはそんなに感じない。Xbox Oneのてんでバラバラでデザインも配置も統一されていないあのセンスのなさすぎるUIと、3月末の大規模アップデートで改善されたとはいえ、その前はゲーム一覧や設定開くだけで5~10秒平気で待たされるあのもっさり感はなんなんだよ・・・。